表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第二章「To Ashikaga」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/38

クランフェルの第一王女が足利に

 ■【エミリア視点】


「あれは一体……」


 クランフェル王国王城から見えた、足利西部の空に伸びた、ブルーメタリックの魔力の光。


「チッ……」

「足利へ行くわ。馬車を準備しなさい」


 ミレイアは、禁断のレリックを持ち出した。

 そして……。

 専属護衛は、すぐさま、馬車の準備を完了させる。


「エミリア様。お乗りください」

「ああ」


 あの光……。

 ブルーメタリック……。


 エミリアはもう、正体に気づく。


(最近、クランフェル王国内で、目撃されないと思ったらッ!!)


「急ぎなさい」

「承知……」


 馬車が加速する。


 このレリックがあれば……必ず……ラグナをッ!!


 そのとき、馬車が止まる。


「どうしたッ!!」

「渋滞です!」

「そうか……。後は、私の足で行く」

「承知」


 エミリアは馬車の屋根へ行き、他の馬車の屋根を足場にしながら、前へ進む。


 ■【クロウ視点】


 雨が降ってきた。おそらく、あの技が原因だろう。


「おい、デブ。起きろ」

「デーブだッ!!起きておるわ!!」

「あ、そうか」


 ウェルタが見つけたレリックを調べた結果、コレはあらゆる研究データが入っていることがわかった。

 レリックをデブに見せる。


「返せと言っただろう!!」

「この中には、データが入っているな?」

「なぜそれをッ!!暗号化したはずッ!!」


 え、暗号化されてたんだ。よくわかったな……すごい……。


「ラグナ様〜」


 おっと、めんどい妹が戻ってきてしまったな。


「黙ってろ」

「は、はい……」


 ということで、レリック内の情報を暴露っと。


「えーと確か……。レリック・アクティベーション」


 赤文字?うん?……。


 映像が映し出される。


「ビンゴ……」


 研究データが映像として残されていた。しかも、説明付き。


「ここは、黒のメンバーの第一席、頭脳のデーブの研究所です。ここには―――」


 しばらく、映像が映し出される。

 デーブはやめろと、暴れていたが、お構い無し。


「なるほど。黒の色素は、世界征服と、異世界の知識、絶対的力の確保を目的としていると、です……」


 ウェルタはそう、解釈した。


「一つ足りない……。おそらく、一番優先していることは、世界征服でも、知恵でも力でもない……」


 ラグナは少し、間を置く。


「……異世界の人間を召喚することが、最優先ではないのか?」


 あくまで、推測だけど。


「……ッ!!なぜ!!なぜそれを……ッ!!」


(え……)


「さすがラグナ様!!」

「さすが、未来を見据えていますね、です!!」

「ボス!すごいです!」

「まあ、それくらいわかるのは当然だな」


 たまたまだけど、まあいっか。


「ということだ。デブよ」

「クソッ……そこまでわかっているとはッ!それと、デブではないッ!」

「あ、ああそうか」


 そのとき……。


「見つけたぁあああ!!ラグナぁあああああ!!」


 すごい殺気が背中に当たる。


「クランフェル王国、第一王女……エミリア・クランフェル。なんの用だ」

「お前を殺しに来たッ!!」


 コレはちょっとやばいかな。相当キレてる……。


「レリック!!起動!!」


 エミリアが叫ぶ。

 そしてエミリアのポケットが赤く光った。そして、エミリアの手へ。


「ほう……なんのレリックだ?」

「禁断のレリック……。悪魔の刀だ……ッ!!」

「……それで、我を殺すと?」

「そうだ……」

「ふ……ふははははは!!あーっハッハッハッハッ!!」

「何がおかしい!!」

「ふぅ……」


 ラグナは落ち着き、言う。


「そうか……だが、我には勝てないだろう……。そんな()()()の力には」


 その瞬間、エミリアの瞳が小さくなった。

 そして、突進してくる。


「遅い」

「この刀はッ!!人間の限界を超えるッ!!」


 確かに、エミリアの攻撃の速さは、速くなっているが……。


「実力差は変えられないだろう?」


 エミリアを弾き飛ばす。


「まだだぁぁぁぁああああ!!」

「攻撃が、単純すぎる。だからそこで、止まってしまうんだ」


 エミリアがラグナの懐に入る。


「遅い」


 ラグナはエミリアの横に。そして、エミリアの顔面を床に叩きつける。


「うがッ!!」


 地面は圧によって、エグれる。


「もう終わりか……?」

「ま……だ……まだ……終わらないッ!!」


 エミリアは頭から血を流しているが、関係ない。

 また、悪魔の刀を握り、魔力を流し込む。


「これで!!これでッ!!最後だぁぁあああああああ!!」


 刀に魔力が付く。

 可視化できるほどの密度で。


「その刀は、耐久力があるな。面白い」

「今日、二回目の技を出してやろう」

「私には勝てないッ!!」


 ラグナの目が、ブルーに光った。


「我の前に立つ者は、等しく消え去る運命にある……エターナル・ヴォイド・オブリビオン」


 ブルーメタリックの柱が、空を貫く。

 ここは、足利の都市部と言ってもいい場所だ。だから……。


「今回は見るだけだ……」


 その瞬間……。


 エミリアは、自室にいた。

 そして、エミリアが、最後の力で、窓の外を見ると、ブルーメタリックの柱が一瞬にして消えたかと思ったら、雲が消え、晴れた。


「ラグナぁああああああ!!」


 そして、ミレイアは、泣き始める。


「うわぁぁあああ……なんでッ!!なんでッ!!」


 その涙は、悔しさから来ていた。

 レリックを使っても勝てなかった。しかも、同じ相手に、二度も。

 かつて、エミリアにそんなことがあっただろうか……。


 まだ、エミリアが七歳だった頃……。


「はぁッ!!」

「なにッ!!」


 エミリアが長年騎士団に所属していた男を倒したときも、学園に入った後も、負けたことはなかったのに……。

 それなのに最近、ラグナに負け、レイラにも負けた……。そして、今……。


 レリックを使っても勝てない。実力差がありすぎた事。今まで、運がよかっただけだと……。

 自分より強い者はいくらでもいると、思い知った。

 だが、それと同時に、ラグナに勝つと言う思いが、倍以上に膨れ上がったのも事実だった……。


気に入ったら★★★★★で評価や、ブックマークで応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ