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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第二章「To Ashikaga」

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悪の組織が悪魔を呼び起こす

 

「足利サイコー」

「おにぃちゃぁぁああん?」

「な、なにかな、エリナ」

「水かかったんだけど!?アイス、落ちたんだけど!!」


 そう、僕は今、プールへ来ている。

 足利というのは尾白女たちに守られていたおかげか、他国より技術が発展しており、こんな感じで、プールなどがある。しかも温水。


「えーと……エリナ?その水着は、どうかと思うけど……」


 隠す面積が少ない。


「なんだっていいでしょ……ッ!!」

「う、うーん……」


 そして、周りを見る。

 ミレイア、ウェルタ、ナイラ、レイラまで……。なんでここで遊んでいるんだ……ッ!


「僕は少し、あっちに行くよ……」

「ふん!こっち戻ってこなくていいわよッ!」

「うんうん。もう来ないからねー」


 僕は、ミレイア達のほうへ行く。


「ミレイア達~?何してるのかな~?」

「ボスの観察です!」

「ちょッ!!ミレイア!言わなくていいっていたでしょ、ですッ!!」

「うんうん。出ていこうか!」


 ニコニコしながら。


「あわわ……」


 僕は二人を蹴り飛ばす。

 レイラとナイラは居ないのか。


 ■


 足利、最西端。


「我等の声に応じ、異世界の悪魔よ、この現世(うつしよ)の理を反し、ここへ、召喚されるのだッ!!最上級悪魔よッ!!」


 紫の光が、徐々に大きくなる。


「成功ですかッ!!」

「まだ、まだわからんッ!だが、これはッ!!」


 その瞬間、膨大な魔力が、最西端を包み込む。


「成功、成功だッ!!これで、これでッ!尻尾を!!」


 そして、後ろから、カタッ……カタッと足音が近づいてくる。


「テメェらか?俺、ヴァルゼビュートを呼んだのは」

「ヴァルゼビュートだと……。本当に……最上級悪魔が……」


 後ろから、資料を持った者が走ってくる。


「これを見てください!!」

「古代最上級悪魔ヴァルゼビュート……」

「ああ。この世界の……魔力。懐かしい……。五万年前くらい前に、一回召喚されたのだ。」

「……なるほど……」

「それで?主さんよ。俺になんか、命令すんだろう?」

「あ、ああ。ラグナとやらを殺してほしい」

「……誰だそりゃ」


 なにかをヴァルゼビュートに渡す。


「これがラグナの、魔力痕だ。覚えとけ……」

「ほう……。なかなか強いなぁ……。楽しそうだ……。わかった。俺は、こいつの首を持ってくればいいのか?」

「いいや、神聖な力を持つ、狐の尻尾を持ってこい。ラグナが持っているはずだ」

「……神聖な力、か……。まあいい。短時間で終わらせる」


 そう言い残し、ヴァルゼビュートは消えた。


 ■


「ん?」


 今、小さい魔力の乱れが西側で起きたような……。

 行ってみよう。


 クロウは、ロングコートを羽織り、ミレイア達を呼びに行く。


「ミレイア達」

「ぼ、ボス!!西側に魔力の乱れが!!」

「ああ。ミレイア、ウェルタもつれて、行くぞ」

「了解です!!」


 ラグナと、ミレイアは姿を消す。


「うぐッ……ウェルタ重い……」

「そんなこと言うな。みんな重いさ」

「あ、はい……」


 もうそろそろかな。


「おい」

「?」


 後ろから声がする。

 振り向く。


「貴様は誰だ」

「俺は、最上級悪魔ヴァルゼビュートだ」

「最上級悪魔?」


 えーと……たしか、古代悪魔の頂点とかなんとかの?


「ああ、古代悪魔か」

「最上級とつけんか!!」

「あ、ああ……すまん。最上級悪魔が何の用だ?」

「尻尾をよこしてもらおうか」

「無理なことだな」

「なら……殺して奪うまでだ……」


 ヴァルゼビュートは大鎌を出す。

 大鎌の周りには、可視化できるほどの、密度をした黒い魔力がついている。


「ほう?なかなかできるようだな」

「なめるな。人間風情が!」


 ■


 空中での戦いが始まった。

 空中と言っても、衝撃波はすごい。

 鼓膜を破るかの勢いのまま、ブルーメタリックの色をした鋭い剣と、黒く光る大鎌がぶつかり合う。


 ラグナは、ミレイアに指示を出す。


「え、あー。ミレイア。あっち側に敵の中心人物が居るはずだ」

「あっちですね」

「あ、ああ」


 ミレイアはウェルタを抱えたまま、右へ降りていく。

 ん?あ……左だった。右じゃないッ!!クソ!!


「どうしたッ!!ラグナよ!!」


 とっさに剣でガードする。

 だが、地面にたたきつけられる。


「死んだか……?」

「まだだ」


 ラグナの声はヴァルゼビュートの後ろからした。


「貴様は、我を甘く見すぎている」

「戯言をッ!!」


 だが、一瞬にして、大鎌が粉砕される。


「……ッ!!」

「これが、実力差だ。我には勝てない」

「まだ、まだだぁああ!!」


 大鎌が再生する。


「ほう?それは想定外だ」

「なめんじゃねぇッ!!」


 だが、ラグナにはその鎌の刃は届かない。

 次は腕ごと斬られ、鎌も粉々に。


「……ッ!!何故だ……ッ!!何故ッ!!」

「さっき言ったであろう?()()()だと」


 ヴァルゼビュートはラグナの目を見た。その目は、今まで見たことのないほど、深く、そしてヴァルゼビュートの心を壊した。

 どの異世界の人間よりも、怖かった。


「ありえないッ!!ふざけるなぁああああ」


 ヴァルゼビュートは、生きてきた中で、最大の魔力を使うことを決めた。



「やっと本気か。ずいぶん粘ったほうだ」

「……その余裕、今、壊してやる……」

「やってみるがいい」



 ヴァルゼビュートは手を広げる。


「俺のすべて……お前にぃいいい!!!」

「グランドクロス・リベリオン!!!!」


 逆十字の巨大な光柱が、ヴァルゼビュートの後ろに、形成される。


「なるほど、今までの敵より、いい本気だ。なら、我もそれに答えてやろう」

「Reflect the boundary between life and death……エクリプス・ディメンション」


 その瞬間、ラグナからは、人間では不可能なほどの、魔力密度、魔力量。

 そして、ブルーメタリックの色をした魔法陣がヴァルゼビュートを囲うように、複数、形成される。


「ラグナぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」

「処刑の時間だ」


 ヴァルゼビュートはグランドクロス・リベリオンを放つが、ラグナはそれを消す。

 いや、消したのではない。周りの圧倒的な魔力により、グランドクロス・リベリオンが消滅したのだ。


 そして、エクリプス・ディメンションが放たれる。


 ブルーメタリックの光が、足利の西を包む。

 技は、空中で放たれたのに、海では、波が起き、地面は地震のように揺れている。

 ブルーメタリックの光は、クランフェル王国の王都まで届いた……。


 そして……。


「終わったか」


 最上級悪魔ヴァルゼビュートは、跡形もなく消滅した。


「ボス」


 そのときミレイアが、戻ってきた。

 そして、一回、地面に降りる。


「ボス、こいつ」

「?」

「立て。デブ」

「誰がデブだッ!」

「貴様は誰だ」

「!?」


 目の前には、白衣を着たデブがいる。


「ボス。こいつは、ボスが指した場所にいたデブ」

「だから、デブではないッ!!黒のメンバーの、第一席、頭脳のデーブだ!」

「……デブじゃないか」

「何をッ!!き、貴様は!!」

「我はラグナだ」


 デーブは、驚いた。目の前に、尻尾を持っている者がいると言う事が。


「ボス~」


 ミレイアの後ろから声がした。


「ウェルタ。どうした」

「なんか、変なレリックがありました、です~」

「……ッ!!それはッ!!返せッ!!」


 ラグナはデーブの肩をつかむ。


「むッ!!離せ!!」


 デーブを蹴り飛ばし、気絶させる。


「連れて帰るぞ」

「はいボス!!」

「ウェルタ。レリックは持っておけ」

「はいです」


 そういい、ラグナ、ミレイア、ウェルタは、姿を消す。













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