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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第二章「To Ashikaga」

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山の頂上へ

 霧が、山へと登るごとに濃くなっていく。

 だがそれはラグナには関係なかった。

 ラグナは、階段を駆け上っていく。途中にいた、敵は皆、首が跳ね飛ばされている。


「そろそろか?」


 そう、ラグナは思った。

 だが……。


「!?」


 大神社へ続く階段は途中で結界により、進めない。


「なるほど」


 うーん……。困ったなぁ……。

 まあいっか。少しぐらい、存在がバレても。


 ラグナは結界をバラバラに斬る。


 結界って物体でも何でもない、ただの概念だから斬るのが難しんだよなぁ……。だって、概念を斬るしかないんだもん。

 早く進もう。


 ■


 大神社へ着いた。

 鳥居が大きい。

 そして……。

 そこには、とんでもないオーラを放つ者がいた。


「貴様はなんだ?」

「我輩は、この大神社の守護神、九尾(くお)だ」

「我が名はラグナ。尾白女の頼みによって、ここに来た」

「ラグナ……そうか。貴様が、尾白女様の言っていた者か。わかった。尻尾を持っていけ」


 ん……??そんなあっさりと?

 罠ではないだろう。


 尻尾が、ラグナのブルーメタリックの色をしたロングコートのポケットへ入っていく。


「尾白女様の尻尾を守り抜くのだぞ。ラグナよ」

「わかっている」


 そう言って、九尾は消えた。おそらく、尾白女のいる空間へ戻ったのだろう。

 神社も、徐々に薄くなってきている。

 帰ろう。


 そして、ラグナは姿を消した。


 戻ってきたのは、夜明け。

 白い空間にラグナは居た。


「尾白女。無事、取ってきたぞ」

「ありがとう……。ラグナ……あなたは、私たちの英雄です……。いつでもお越しください」

「そうさせてもらう。では」


 ラグナは、青い霧に包まれ、消えた。


「不思議な人……」


 尾白女はそうつぶやいた。


 ■


「皆、戻ってきたか」

「いいえ。ラグナ様。ミレイアは……」

「どうせ、まだ狩っているんだろう?」

「え、はい。その通りです」


 うーん。ミレイアは、戦う時性格が変わるからね。仕方ないよ。


 そのとき。

 窓のほうからカタッという音が聞こえる。


「ミレイアか」

「ボス!」


 ミレイアは返り血を浴びまくったのか、真っ赤だ。


「ちょっと!臭いんだけど、です!!」

「ウェルタはうるさい!」

「まあいい!!」


 そして、静かになる。


「任務は成功した。無事尻尾は回収できた。あとは、なつや……あとは休みだ。足利を楽しめ」

「「「「「ありがとうございます」」」」」


 やっぱり、休みは必要だよね。

 おっとっと……。


「ラグナ様~私、エリナと、デートを~」

「却下」

「ぁぁ……」

「エリナドンマイなのです!!」

「ムキィィ!!」


 そりゃぁ嫌だよ。妹とデートなんてさ。

 まあ、とにかく、夏休みはいっぱいあるし、足利を楽しもう。


 ■


 足利北部……。


「た、大変です!!」

「なんだぁ??」

「だ、大神社がありませんッ!!」

「なんだと!!何故だ……ッ!!」

「おそらく、ブルーメタリックの仕業かとッ!!」

「ブルーメタリック……。そうか……よくも……。我、黒のメンバーの一人、一撃のボンドを怒らせてくれたなぁ……」


 その表情からは怒りが見える。

 それと、髪がないことも。

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