人生の終わりと新たな始まり
僕の名前は神矢リオ。僕は学校でもいない存在として扱われていると思う。なぜならプリントも質問も、何も来ないから。だけど、決して、陰キャではない。ただ、気配を消すのが上手いからだともう。
多分僕を知っている人は、前助けた同級生の可愛い子くらいかな。
毎日話しかけてくれているけど、僕はあんまり喋っていない。まあ、今日は最後だし、喋ってあげよう。
「おはようございます!リオ!」
「うんうん。おはよ」
「お!今日はちゃんと会話してくれるんですね!」
「まあ、最後だし」
「最後?」
「あーなんでもないよ」
「そうですか!」
危ない危ない。気づかれたら、止められそうだし。
「僕は屋上行くね。また後で」
「リオ!あとでね!」
「うんうん」
僕は屋上へ。
僕はこの世界で、最強になるすべはないと見た。指名手配犯の逮捕へ協力も、目立たずやったし、いろいろなことをした。だから、この世界にはもう何も残っていない。親も、何も。
あいつだけ、かな。いつかまた会えればいいかなと思っている。
気づくと、フェンスを登っていた。
僕はこの世界を離れる。違う世界へ。転生する。無理ならそれでいい。
手紙と、僕の学ランをおいておく。あいつが見てくれれば嬉しい。じゃあ。
僕は飛び降りた。
痛みはない。そして、目を覚ます。
目を覚ました場所は、とても豪華な装飾がされていた。
「クロウが目を開けたぞ!」
「ホント……だわ!」
「泣かなかったから、死んでいたのかと……」
僕は転生に成功した。幸い、この世界の言語がわかる。喋ることも可能だろう。でも……今の体じゃ、むりっぽいなぁ……。
僕はこの世界で、最強になる。悪を倒し世界を裏で救う者に。
■【十年後】
僕は十歳になった。僕は親に剣術を学びたいと言ったら、すごく喜ばれた。まあ、五年前のことだけど。理由は、代々国に仕える剣士の家系だったらしい。
そして、僕が生まれてから二年後に僕の妹、エリナが生まれた。
そして、今から僕と模擬戦をする。僕は目立ちたくないし、負けてあげよう。
「はじめぇ!」
「お兄ちゃんは弱いし勝てるもんね!」
エリナはこう言う性格だし、我慢だ。
エリナは一気に距離を詰める。エリナは、剣が超得意だ。僕が負けることは今後一切ないだろうけど、普通に強い。
その瞬間、僕の剣が空に弾け飛んだ。
「雑魚い、お兄ちゃん」
「そっか」
「初めて、お兄ちゃんと戦ったけど、ここまで弱いのね〜」
エリナはくすくすと笑う。別にいいけど。なんだって。
何か大人たちが話している。聞いてみよう。
「ボイスアップ」
声がよく聞こえる。
「クロウは、剣術の才がないように見える……。剣術が学べる王都に十三歳から入れるつもりなのだが……」
「まあ、一応入れたほうがよろしいかと。何か新しい発見ができるかと」
「そうか。そうだな」
そこで、話は終わったようだ。
なんだっていいけど、そういう話はちょっとなぁ……。




