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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第一章「ここから始まる異世界」

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人生の終わりと新たな始まり

 僕の名前は神矢リオ。僕は学校でもいない存在として扱われていると思う。なぜならプリントも質問も、何も来ないから。だけど、決して、陰キャではない。ただ、気配を消すのが上手いからだともう。

 多分僕を知っている人は、前助けた同級生の可愛い子くらいかな。

 毎日話しかけてくれているけど、僕はあんまり喋っていない。まあ、今日は最後だし、喋ってあげよう。


「おはようございます!リオ!」

「うんうん。おはよ」

「お!今日はちゃんと会話してくれるんですね!」

「まあ、最後だし」

「最後?」

「あーなんでもないよ」

「そうですか!」


 危ない危ない。気づかれたら、止められそうだし。


「僕は屋上行くね。また後で」

「リオ!あとでね!」

「うんうん」


 僕は屋上へ。


 僕はこの世界で、最強になるすべはないと見た。指名手配犯の逮捕へ協力も、目立たずやったし、いろいろなことをした。だから、この世界にはもう何も残っていない。親も、何も。

 あいつだけ、かな。いつかまた会えればいいかなと思っている。


 気づくと、フェンスを登っていた。


 僕はこの世界を離れる。違う世界へ。転生する。無理ならそれでいい。

 手紙と、僕の学ランをおいておく。あいつが見てくれれば嬉しい。じゃあ。


 僕は飛び降りた。


 痛みはない。そして、目を覚ます。

 目を覚ました場所は、とても豪華な装飾がされていた。


「クロウが目を開けたぞ!」

「ホント……だわ!」

「泣かなかったから、死んでいたのかと……」


 僕は転生に成功した。幸い、この世界の言語がわかる。喋ることも可能だろう。でも……今の体じゃ、むりっぽいなぁ……。

 僕はこの世界で、最強になる。悪を倒し世界を裏で救う者に。


 ■【十年後】


 僕は十歳になった。僕は親に剣術を学びたいと言ったら、すごく喜ばれた。まあ、五年前のことだけど。理由は、代々国に仕える剣士の家系だったらしい。

 そして、僕が生まれてから二年後に僕の妹、エリナが生まれた。

 そして、今から僕と模擬戦をする。僕は目立ちたくないし、負けてあげよう。


「はじめぇ!」

「お兄ちゃんは弱いし勝てるもんね!」


 エリナはこう言う性格だし、我慢だ。

 エリナは一気に距離を詰める。エリナは、剣が超得意だ。僕が負けることは今後一切ないだろうけど、普通に強い。


 その瞬間、僕の剣が空に弾け飛んだ。


「雑魚い、お兄ちゃん」

「そっか」

「初めて、お兄ちゃんと戦ったけど、ここまで弱いのね〜」


 エリナはくすくすと笑う。別にいいけど。なんだって。

 何か大人たちが話している。聞いてみよう。


「ボイスアップ」


 声がよく聞こえる。


「クロウは、剣術の才がないように見える……。剣術が学べる王都に十三歳から入れるつもりなのだが……」

「まあ、一応入れたほうがよろしいかと。何か新しい発見ができるかと」

「そうか。そうだな」


 そこで、話は終わったようだ。

 なんだっていいけど、そういう話はちょっとなぁ……。



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