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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第二章「To Ashikaga」

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妹もメンバーだった

 僕は十五歳になった。今日は僕の妹、エリナの入学式である。僕からしたら、居心地が悪くなるけど、仕方ない。仕方……ないよね……。


「おにいちゃ〜ん。久しぶり〜」


 エリナは僕に抱きついてきた……様見せかけて、僕の足を永遠と蹴り続ける。


「うんうん。久しぶりだね〜」

「どう?剣術は上達した〜?」

「まあね〜」

「ならさ〜戦おうよ〜雑魚おにいちゃ〜ん」


 いつも思うけど、コレがほんとに僕の妹なのかな?何かの間違いとかないの?

 今回から、ブチのめしてあげよう。


「うんうん。いいよ」


 ■


 僕は普通の剣をだす。


「お兄ちゃんは〜そんな安い剣しか持てないなんて可哀想だね〜」


 クスクスと笑っているエリナ。

 エリナ剣を見ると、いろんな装飾が施されている()()なクソ重剣を持っている。


「うんうん。ムダな装飾なんていらないしね」


 エリナの表情が変わった。


「今なんて言ったぁ゛?」


 うわ……ヤクザか、なんかですか?これ。


「私はブルーメタリックのメンバーよ!!」

「ブルーメタリック??」

「そうよ!!ラグナ様に早くお会いしたいの!!」


 え、ええ……いつの間にか、組織が拡大してるんだけど!!


「そ、そうなのね?」

「この話は、他言無用だから。誰にも言うなよ……おにぃちゃぁん?」

「え、はい」

「始めるね」


 エリナが剣を捨て、クナイみたいな物を出す。


「ミレイア様、直伝の技、見せてあげる!」


 なるほど、確かにミレイアは最近、足利に行ったらしく、クナイを学んだらしい。


「剣士とか、関係ないじゃん……」

「剣術もやってるから!大丈夫〜」

「そっか」


 始まった。

 エリナはクナイを生成しながら、投げてくる。


「ぶるーそー……」


 危なかった……。つい癖で、出そうとしたけど、バレてしまう!

 普通の剣を構え、エリナへ向かう。


「クナイの使い方はまだ未熟だね」


 実の妹を蹴り飛ばすのは嫌だったけど、蹴り飛ばす。

 エリナはゴロゴロと転がり壁へ、激突。

 そこには土煙が。


 僕は土煙を消す。

 やっぱりいない。


「後ろ」


 僕は避ける。そのくらい、誰でもわかるし。


「わお……」


 ブルーメタリックのピチピチの服。昼間に着るものじゃないんだけど、まあ、ミレイアの部下として、見逃してあげよう。


「どう?ミレイア様が作ってくれた服〜動きやすくていいんだよね〜」


 う、うむ。


「そっか。じゃ、チェックメイト」


 エリナの顔面を床にめり込ませる。

 そのまま起き上がらない。


「やりすぎたかな」


 そう思った矢先……。


「まだ……負けないぃぃぃいいいい!!」

「そっかそっか」


 そういい、蹴り飛ばす。だが、やはり天才、徐々に、学習し、強くなってきた。


「もう、見切ったわよ〜」

「うんうん」


 僕は一瞬で……。


「どこに消えたの……ッ!!」


 エリナの後ろに回り込んだ。


「後ろ……ッ!!」


 その瞬間、エリナは気絶する。


「なんで……ッ」


 そう言い残して、バサっと倒れる。


「兄をナメない方がいいよ」


 そう、言い残し、僕はエリナを担いで自分の寮まで運ぶ。


 その間に、僕はラグナへと姿を変える。

 と言っても、ただ、ブルーメタリックのロングコートを着ればいいだけ。顔は隠蔽魔法で、どこから見ても、見れないようにはなってるし、バレることはない。


「う……ん……」


 エリナは目を開ける。エリナが見つめる先には、ブルーメタリックの色をした、ロングコートを着ている者が立っていた。


「ラグナ……様?」

「目を覚ましたか。……エリナよ」

「名前を!知っていてくれていたのですね!!」

「あ、ああ」


 僕の妹だしね。知らないわけないし……。


「こ、ここは……で我の部屋ある」

「な!なんと!!ラグナ様に会えただけではなく!!ラグナ様が使っているベッドまで!!」

「う、ああ。そうだな」


 ごめんなさい。貴女の兄です。

 そのとき。


「ボス!」

「ミレイアか」

「はい!」


 ミレイアは、そう言い、エリナの方を見る。


「久しぶり!エリナ!クナイの腕前は、上がった?」

「ちょっと、ね。おにぃちゃぁん゛……に、未熟だと言われちゃったわ」


 ミレイアはこちらに目線を向ける。

 口元を見ると。


『ラグナ様、クナイ使った事ないでしょ』

 と、ミレイアから、お叱りを受けた。まあ、口出しするのは間違いだったかもしれない。

 そこは、反省っと……。




2025/12/23の12時20分次話投稿確定でします。

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