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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第一章「ここから始まる異世界」

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剣術大会も楽しくなってきた!

 

「剣術大会を開始いたします!です!」


 お、この声はウェルタだね。よくやってくれている。


「おい!クロウ!」


 モブトが走ってきた。


「なに?」

「剣術大会見ようぜ!校舎一階で賭けやってるから、賭けてみようぜ」

「あ、僕は用事があるから、ダルマの見といてよ」

「そうか!わかったぜ」

「うんうん」


 モブトは去る。

 危ない危ない。僕は出る側なんだから。


 ■


「予選を始めます!です!」


 まずは僕かな?


「さっさと出てきな。ラグナとやら」

「我だ」


 少しはやれそうかな?


「はじめます!です!」


 どちらとも構えたまま動かない。今回はブルーソードを使わない。ただの剣で戦う。

 モブトが言っていた、賭けも始まっているだろう。


「おい……。来ねぇのかぁ?」


 これぞ王都。口が悪いのは当たり前。更にはこういうチンピラが入ってくるから危険だ。僕が裏でみんなを守らないと!


 僕は、一瞬で相手の剣を真っ二つに……いや、目に見えなくまで細かく切り刻んだ。


「もう、勝負はついた」


 バキンと言う音と共に剣がバラバラになった。


「な!ありえねぇ!ふざけんな……ッ!」

「勝者ラグナ!」


 まずは勝ち進めた。案外弱いなみんな。


「??」


 王族が観戦する部屋から、僕に視線を向ける者。エミリア・クランフェル。非常に顔が怖い。


 ■


 僕は着々と試合を勝ち進み、準々決勝へ。

 僕が休みの間、賭けをしている場所へ行くと、モブトとダルマが泡を吹いて気絶したりしていた。お金が尽きたようだ。ご愁傷さま。


 そして今、目の前には結構怪しい人物が……。


「君が、ラグナかね?」

「ああ」

「組織名を教えろ」

「あー」


 次は組織名?だから考えてないって。準備してないのよ。

 うーん。ブルーメタリックでいいかな。


「組織名は、我の剣の色と同じ、ブルーメタリック」

「ふっ……。そうか。ブルーメタリックか。覚えたぞ」

「ん?なんだ。お前はなんなんだ」

「まだ教えられない」


 こいつ……怪しすぎ。


「そうか。では戦おうではないか」

「いいや。そんなリスクを背負ってまでやる気はない」


 そう言ってあのおじさんは消えた。一瞬で。僕よりは遅いけど。


「え、あ、勝者ラグナ!」


 しばらく休みかな。

 僕は廊下を歩いている。その時。


「貴様がラグナか」

「誰だ」

「私はエミリア・クランフェル。この国の第一王女よ」

「そうか。それで要件はなんだ」

「目的を知りたい。何がしたいのかも」


 僕は少し考える。ここは強者らしく。


「この国の民に我が名を轟かせることだ」


 エミリアの歯が、ギリッと。


「この悪党めが。決勝で、叩きのめしてやる」

「ふっ……。やってみるがいい」


 エミリアの前から姿を消す。


「ラグナめ……」


 ■


「始めようか」


 低い声が地下室に響く。


「わかりました」


 僕はまだ知らない。この学園の端、四箇所に、何者かが何かを企んでる事を。


「コレがあれば必ず……。黒の六人のメンバへ……再び……返り咲くことができる……」


 その手には怪しく光る何かがあった……。

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