剣術大会も楽しくなってきた!
「剣術大会を開始いたします!です!」
お、この声はウェルタだね。よくやってくれている。
「おい!クロウ!」
モブトが走ってきた。
「なに?」
「剣術大会見ようぜ!校舎一階で賭けやってるから、賭けてみようぜ」
「あ、僕は用事があるから、ダルマの見といてよ」
「そうか!わかったぜ」
「うんうん」
モブトは去る。
危ない危ない。僕は出る側なんだから。
■
「予選を始めます!です!」
まずは僕かな?
「さっさと出てきな。ラグナとやら」
「我だ」
少しはやれそうかな?
「はじめます!です!」
どちらとも構えたまま動かない。今回はブルーソードを使わない。ただの剣で戦う。
モブトが言っていた、賭けも始まっているだろう。
「おい……。来ねぇのかぁ?」
これぞ王都。口が悪いのは当たり前。更にはこういうチンピラが入ってくるから危険だ。僕が裏でみんなを守らないと!
僕は、一瞬で相手の剣を真っ二つに……いや、目に見えなくまで細かく切り刻んだ。
「もう、勝負はついた」
バキンと言う音と共に剣がバラバラになった。
「な!ありえねぇ!ふざけんな……ッ!」
「勝者ラグナ!」
まずは勝ち進めた。案外弱いなみんな。
「??」
王族が観戦する部屋から、僕に視線を向ける者。エミリア・クランフェル。非常に顔が怖い。
■
僕は着々と試合を勝ち進み、準々決勝へ。
僕が休みの間、賭けをしている場所へ行くと、モブトとダルマが泡を吹いて気絶したりしていた。お金が尽きたようだ。ご愁傷さま。
そして今、目の前には結構怪しい人物が……。
「君が、ラグナかね?」
「ああ」
「組織名を教えろ」
「あー」
次は組織名?だから考えてないって。準備してないのよ。
うーん。ブルーメタリックでいいかな。
「組織名は、我の剣の色と同じ、ブルーメタリック」
「ふっ……。そうか。ブルーメタリックか。覚えたぞ」
「ん?なんだ。お前はなんなんだ」
「まだ教えられない」
こいつ……怪しすぎ。
「そうか。では戦おうではないか」
「いいや。そんなリスクを背負ってまでやる気はない」
そう言ってあのおじさんは消えた。一瞬で。僕よりは遅いけど。
「え、あ、勝者ラグナ!」
しばらく休みかな。
僕は廊下を歩いている。その時。
「貴様がラグナか」
「誰だ」
「私はエミリア・クランフェル。この国の第一王女よ」
「そうか。それで要件はなんだ」
「目的を知りたい。何がしたいのかも」
僕は少し考える。ここは強者らしく。
「この国の民に我が名を轟かせることだ」
エミリアの歯が、ギリッと。
「この悪党めが。決勝で、叩きのめしてやる」
「ふっ……。やってみるがいい」
エミリアの前から姿を消す。
「ラグナめ……」
■
「始めようか」
低い声が地下室に響く。
「わかりました」
僕はまだ知らない。この学園の端、四箇所に、何者かが何かを企んでる事を。
「コレがあれば必ず……。黒の六人のメンバへ……再び……返り咲くことができる……」
その手には怪しく光る何かがあった……。




