ラグナという危ない人?
「今年も始まりました!剣術祭!」
こんな挨拶から始まった剣術祭。王都から貴族や一般の人、他校の人などいろんな人が来ている。
そんな感じで僕もいろいろ屋台をモブトとダルマと一緒に回っていた。
そんな時。
「王都一の剣士を決める大会の受付を開始しまーす!!一般の方も受付できます!今年はなんと!エミリア・クランフェル第一王女も出場なさいます!ぜひご参加ください!」
なるほど……。ハイリスクではあるけど、ラグナとして出てみよう。指名手配中の身だけども。
「クロウ、次どこ行くか?」
「モブト……。僕、ちょっとうんこ……」
「なにぃ!?早く行けっ!漏らすなよ!」
「さらば、だ」
走っていく。
■
「一般の人の受付はこちら!」
「受付をしたいのだが」
「はい。受付ですね。こちらに記入をお願いしま……」
受付の人がこちらを見る。
「あ……ぁ……」
「記入したぞ」
「え……あ、あはい」
紙を受け取る。
「ラグナ……さん……ら、ラグナ?ラグナ……」
あ、受付の人の足が震えだす。ガクガクと。
「ぎぃやぁぁあ!!」
「あっちょ!」
受付の人が走り去る。
そんなにラグナって怖い存在なの?どこの資料にもないのに。知る人ぞ知る秘密みたいな?
ま、いっか。
僕は去る。
■【エミリア視点】
さて、今日は剣術祭。毎年楽しめているが、今年はさらに楽しめそうだ。なぜかって?それは、王都一の剣士を決める大会に出場できるからだ。レイラも出るらしい。私はハルトを誘ったのだが、女に夢中で出ないとのことだった。
その時、ドアがノックされた。
「入れ」
「し、しししつれいしましゅ!」
「なんだ。何かあったのか?」
「は、はい!」
「申せ」
何事だ。不審者が出たのか?
「ら、ラグナが、剣術大会へ参加したいとのこと……でしゅ!」
「な、なんだと!」
「この、応募用紙を見てください」
紙を渡される。
「なっ!」
紙を見ると、確かにラグナと書いてあった。出る理由もしっかりと。
読んでみると、世界最強になるための成長の糧として、参加しておきたい、と。
私はこの文が私たちを馬鹿にしていると察した。
私は歯をギリギリと鳴らす。
「せ、生徒会長……?」
「おっと失礼」
「あ、いえいえ……」
私は考える。出すか出さないか。
だが、あいつを倒せるチャンスでもある。ここでしか、あいつが表にでることはないかもしれない。なら……。
「ラグナを出せ。私が責任をもって対処する。もしラグナが殺人を犯したらその場で私が出よう」
「承知いたしました」
これでよかったんだろう。
■【ミレイア視点】
作戦成功!エミリアという人に接触と、ボスの出場を許可してもらうこと、無事成功!これでボスに褒めてもらえるでしょ!!
そこで廊下を歩いているボスを発見!
「ボスー!!」
「お、ミレイアか。さっきの演技上手かったよ」
「ボス!ありがと!ナデナデして!」
「ナデナデ~~」
「うへぇ~」
気持ち~落ち着くぅ~
「じゃあ、僕行くね」
「引き続き警戒よろしく」
「はいボス!」
ボスは一瞬で消える。まだ私はあのコツがつかめない。いつかは絶対、習得して見せる!
■【クロウ視点】
今、この学園には、さっき会ったミレイア、それとウェルタとナイラが怪しいやつがいないかを屋上から監視。怪しいやつがいたら僕に報告が来る。さっきミレイアには、受付の人の変装をして、監視をしてもらっていた。
今は、ウェルタが交代でしてくれている。あとは報告を待つだけ。それと大会が始まるのを待つ。




