目眩
ー実は、あなたのこと好きだったんだよね。空から言葉が降ってきた。私は頷きながら小さな袋をとりだした。すると、中からは言葉で示せないくらいの衝撃が走った。私たちにとってそれは雷であった。私たちにとって友達という存在自体が唯一の宝なのに、どうして私はそれ以上の宝を見つけてしまったの
私は頭の中を錯綜する現実が捉えられずがむしゃらに泣きじゃくった。これからさき、わたしに待ち受けるのは、このうえのない希望なのか、これから訪れる転機なのか、それとも、おしはかれない欲なのか、私は物質的に物事を捉えるのが苦手だ。だからこそ、毎日すくすく育つこの懐をたいせつにたいせつに、真心込めて慈しむ。これから先、何があっても私たちは一緒だよ。