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体調不良じゃないの、悠崎君

ゴブリンス○イヤーは、テレビが初見だったので衝撃的でした。

 


 外野side


「……すげぇ!」

「見えたか?」

「これだけ離れていれば見える事は見えるが……」

「あのガキ2人は何者だ?」

「それよりも、一緒に居る美女は誰だ?」

「あんな美女、この街に居たか?」

「いいや」

「とりあえず、美女美少女2人に挟まれた、あのガキが羨ましいな」

「「「「「「「「確かに!!!」」」」」」」」




 レンside


「次元を越えて異世界に召喚されたけど、積み重ねた努力が消えてなくて良かったな」

「そうね」


「レン様にユイ」

「何、リン」

「今の模擬戦には、確かな戦いの技術が有りましたが、何かを学んでいたのですか?」

「ん? ああ。 戦いの技術か……」

「確かに学んでいたわね」

「そうだな」


 俺とユイは確かに、リンの言う「戦いの技術」を学んでいた。


 ユイは、家が薙刀を教える道場を開いていて、さかのぼれば信長の時代まであるとかで、歴史に名を残す程では無かったが、初代は槍の名手だったらしい。

 そして、京都の守護兵の1人に選ばれてそのまま秀吉の時代も、徳川の時代も生き残り、大正時代の時に道場主が女性で、あの時代は女性の権利獲得が盛んだったし、道場生が女性だけだった事もあって「薙刀」にコロッと。

 それが今も続いて、ユイも継承していた訳だ。


 俺の場合は、体術有りの古流刀術を継承する家だったが、道場は開いていなかった為に次代が「技」を継ぐだけだった。

 それで、親父の転勤で家族ごと引っ越したお隣さんがユイの家って訳だ。


 そして、ユイとは幼馴染みとなり、土曜日は俺と親父は家から追い出され、隣の家に出稽古……いや、人参役をやらされた。

 まあ、道場生に刺激を与える為の他流試合みたいなモンだな。

 そして、これは大人だけではなく、子供にも適用された。

 だから、俺まで駆り出されて子供達の相手をさせられ、最後の相手がユイとなる。

 その代わり、土曜日の晩飯はユイの家が出す事になっている。


 俺が昔を思い出していると、ユイが動いた。


「リン、お願いします」

「分かりました」


 ユイ対リンの模擬戦が始まった。

 確かに技術だけなら、リンに勝っている部分も有るだろうが、身体のスペック……いや、異世界だからステータスに圧倒的な開きが有るだろうと思って対戦を見ていたら、予想通りで全く相手にならなくて、リンの楽勝だ。


「次は俺だ」

「来なさい、レン様」


 ユイよりはマシだっただけの結果に終わった。


 翌日、早めに冒険者ギルドに来てカーナ達を待っていると、指定した時間の15分前頃に来た。


「お待たせ」

「そんなに待ってな……痛っ!」

「レン。 何、デートの待ち合わせみたいなやり取りをしてんのよ」

「え!?」


 この後、ユイに軽く絞られ、それをカーナ達が生温かく見守るという事があったが、当初の予定通りに、カーナ達と模擬戦をする事にして訓練場に移動した。


「此処に呼んだ、本当の理由はなんですか?」

「理由は、対人戦に慣れる事だな」

「「「対人戦?」」」


 息が合うなカーナ達は。


「ああ。 対人戦に慣れていれば、ゴブリンぐらいなら何とかなるだろ」

「「「……確かに」」」

「それに……」

「「「それに?」」」

「数ヶ月振りに会いに行こうとしたら、カーナ達はゴブリン共の苗床にされて亡くなりました……なんて、嫌だしな」

「「「ゴブリン共の苗床……」」」

「「「「「確かに、それは嫌!!!」」」」」


 今度は、ユイとリンも参加してユニゾンした。


「そんな訳で、カーナ達には俺達と模擬戦をして貰う」

「「「分かったわ」」」


 俺の個人的感想は、直向ひたむきに頑張る美少女達の汗は輝いて揺れていた……以上!


「「「ありがとうございました!」」」


 俺達は、明日には街を出る事を伝えてカーナ達と別れた。


 翌日、再び俺達は商隊に混じり出発した。


 ……俺の呪縛契約カーステイムが、どれくらいの期間をたもつのか分からないからなぁ。



 クラスメイトside


「あれ? 日輪ひのわさんは?」

「体調不良じゃないの、悠崎君」

「そうか」

「何、悠崎君は気になるの?」

「ち、違う!」

「私という彼女が居るのに?」

「だから、違うって清條!」

「はいはい。 今は鍛練の時間だ」

「「は~い」」


 鍛練終了後


「そういえば、須佐上すさがみはどうなるんだ、真城」

「何でも、私達が大魔獣討伐を果たすまで王城の地下の牢屋に入ったままらしいよ、兼坂」

「マジかよ」

「ざまぁ…だな」

「全くだ」

「……(これで、日輪さんと)」

「何か、言ったか、悠崎」

「い、いいや」

「しかし、悲惨だよなぁ」

「何が、兼坂」

「須佐上の奴。 魅了でさえヤバいのに、邪眼まで持っているからな」

「確か、魅了を持っているだけで、軽くて生涯幽閉だっけ?」

「そうそう」

「それにしても、須佐上に邪眼なんてぴったりだよな!」

「そうだな。 あの厨二病にはな!」

「全くだ!」

「「「「「「「「アハハハ!」」」」」」」」



 北条先生side


 須佐上君のスキル「呪縛契約カーステイム」が効いている内に、私や生徒達の立場を確立しないと……

 その為にも、私の「錬金術」のレベルを上げなければ……


「須佐上君。 日輪さん。 頑張るのですよ」




 レンside


「あれから10日間か」

「そうね、レン」

「やっと到着したな」

「そうですね、レン様」

「今日は、この国境手前の辺境都市『キアルデア』で1泊してから徒歩で国境を越える訳か」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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