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き、きちんと説明します

北条先生、生徒から指導を受ける。(笑)

 


 ……リンとラピスか。


「北条先生」

「はい」

「リンは、俺が牢屋に入れられた時には、既に牢屋に入られていたんだ」

「何故ですか? 犯罪を侵す様な女性ひとには見えませんが?」

「彼女は、今回の勇者召喚に関わるスタッフの1人だったけど、同じスタッフの醜い嫉妬から冤罪を掛けられ投獄されたんだ」

「そんな!」

「そして、このまま牢屋に居れば一族の誇りを踏み躙られる。

 そこで、俺が脱獄に手を貸す代わりに、リンは一生涯、俺に仕える事を誓ったんだ」

「良いのですか?」

「勿論です。 一族の誇りと共に命の恩人に仕える事は、私達一族にとっては最高のほまれなのですから」

「……蓮弥君?」

「頑張ってお願いして、仲間兼従者に落ち着いた」

「レン様。 私としては意を汲んだつもりです」

「リン、ありがとう。 それと、北条先生」

「何、蓮弥君」

「今後は、俺の事を『レン』と」

「私の事を『ユイ』と呼んでください」

「……何故?」

「俺の『邪眼』は、どんなに温情を掛けても生涯幽閉なんだ。

 これは、この世界の言わば『国際法』で決められた法律なんだ」

「……分かったわ、レン君にユイさん」

「ありがとう、北条先生」

「ありがとうございます、北条先生」

「それで彼は?」


 遂にネタバラしが来た!


「北条先生」

「何です」

「異世界モノでは、異世界転移や勇者召喚はそれなりにメジャーだけど、それ以上に有名なのが有るんだ」

「それは、何ですか?」

「それは……異世界転生だ」

「異世界転生?」

「そう! 老衰や事故や殺人等で死んだ者が、次元を超えて異世界で前世の記憶を持ったまま生まれ変わるか、途中で何らかの理由で前世の記憶が蘇る事を通称『異世界転生』と呼ばれる」

「つまり、彼は……」

「ああ。 前世は地球の日本人で、北条先生の知っている人物なんだ」

「……分からないわ」

「当然だよ。 外見は全く違うからね。

 ラピス、前世での名で自己紹介をして」

「分かったぜ、お嬢」

「ユイさんに対してお嬢? ……まさか!?」

「改めて。 お久しぶりです、北条先生。

 儂は、日輪薙刀術の門下生にして、日輪遥香さんの配下であり、唯華お嬢様の世話役の霧島悠臥きりしま ゆうがだ」

「……霧島悠臥……さん?」

「おう」

「……」


 ん?

 北条先生、反応無し?


「北条先生、顔が赤いよ」

「……な!? な、何でもありませんよレン君!」

「そうですか」

「……ふ~ん」

「な、何ですか、ユイさん!?」

「私は応援しますからね、北条先生」

「……だ、だから霧島さんに対して、何でもありませんからね、ユイさん!」

「は~い」

「「……?」」


 ……俺とラピスは頭に「?」が浮かんだ。


 数日後、俺達は来た道を通ってマルファーレの王都に到着した。


「北条先生。 此処が俺達の家だ」

「……レン君?」

「何、北条先生」

「家と呼ぶには、いささか大き過ぎると思いますが?」

「……まあ、そうだよな」

「……そうだよね」

「レン君?」

「色々とあって、このマルファーレ王国の貴族の偉い人から、善意の資金援助をして貰った」

「本当ですか、ユイさん」

「う、うん。 私もあんなに出すなんて思わなかったけどね」

「北条先生、俺に聞かないの?」

「……はぁ」

「と、とりあえず、中に入ろうぜ」

「……分かりました」


 リンに馬車をお願いして、我が屋敷に入ると、メイド長ベリーリラとメイドのアンリとマリーが玄関ホールに居た。


「お帰りなさいませ、ご主人様」

「「お帰りなさいませ、ご主人様」」

「な!?」

「「あ!」」

「説明してくれますよね、須佐上すさがみ君」


 北条先生のマジおこだ。

 北条先生、マジで怒ると苗字呼びするんだよ。


「き、きちんと説明します」


 北条先生を応接室に案内して、紅茶とお菓子の用意が出来ると、アンリには退室して貰った。


「実は……」


 俺は説明すると、北条先生はユイに確認をしてユイは頷く。


「私の生徒が、しかも、レン君が英雄的な事をしていたなんて」

「あははは……」


 因みに、聖炎竜とかは言っていない。


「それで……」

「何、北条先生」

「その右手の包帯は? 怪我なら私がポーションを作成しましょうか?」

「ああ、大丈夫だ。 これは『お守り』だから」

「……そういえば、レン君はアニメや漫画に傾倒していましたね」


 北条先生から、可哀想な子扱いで見られた。


「……」

「怪我とかでは無いのならいいです。

 それで、私はこれからどうなるのですか?」

「俺達の屋敷いえでポーション等を作成しながら暮らすか、王城でポーション等を作成しながら暮らすかの2択かな?」

「レン君、理由は何です?」

「ほんの数日前まで王城の地下暮らしだったから王城じゃない俺達の屋敷いえなら……で、逆に王城の場合は、防衛なら王城の方が堅牢だから」


 当然、帰る時も馬車の痕跡を消しながら移動をしたから、馬車跡の視認での追跡は不可能だ。

 そして、魔法やスキルや魔道具にテイマー等の従魔の追跡なら可能性も有るが、その為に直ぐに森に行き、一時的に森の深層の中を走った。


「レン君」

「何?」

「先生は、自立が良いかな」

「「無理!」」

「ユイさんまで?」

「いいですか、北条先生」

「……はい」

「北条先生の今の身分は日本で言うと戸籍が無い状態です。

 まあ、身分証は商業ギルドや錬金術ギルドに加入すれば手に入るでしょうけど、待遇は間違いなく奴隷扱いです」

「奴隷扱い!?」

「はい。 仮に上手く事が運んでも、衣食住や道具類に、必要な素材の費用は何処から調達するんですか?」

「……う」

「この世界の常識も知らないのに、そんな事をすれば、間違いなく半年もしない内に、昼はポーション作製で、夜は娼婦になっています!」

「娼婦!?」

「はい」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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