充分な待遇を約束しよう
囚われのお姫様(2○歳)が、遂に(笑)
後、後書きに報告がございます。
後は、商会長のみだな。
「良い腕だ。 どうだ? 私の配下にならないか?」
「断る」
「報酬は月に大銀貨5枚出してやる」
「断る」
「……き、貴様ー!」
当たり前だろう。
「全財産を失うお前に、大銀貨5枚なんて払える訳が無いからな」
「……ふん。 どうせ、私は直ぐに釈放される」
「何故だ?」
「とある貴族様と懇意にしているからな」
「その貴族とは?」
「言う必要が何処にある?」
「それもそうだな。 じゃあ……」
「なっ……」
俺は邪眼を発動させ、洗い浚い全て吐かせた。
……やっぱり、叩けば叩くだけ埃が出る屑だった。
結果、この商会の「黒」は、全員が犯罪奴隷となり鉱山労働行きとなり、残った「白」は金貨1枚与えて放逐となった。
……それと、魔法誓約書で俺の邪眼の事は秘密にする様にしたから大丈夫だ。
さて、黒幕の貴族は伯爵だったが、王家から俺への忖度の為に、他の貴族からの救援は却下され降爵で逃げれずに爵位剥奪の上に、商会の連中と同様に国法に基づいて処分が降された。
そして残った問題が1つ……
「私、何でもしますから、処分だけはお許しください!」
彼女は、黒幕の元貴族の前妻の1人娘で、愛人だった後妻と連れ子にシンデレラの様に召使い以下の待遇で働かせられていた。
そのお陰か悪事に加担しておらず、真っ白なのだが、王家としては彼女だけ無罪にする訳にはいかず特殊奴隷に堕とされ、俺に押し付けられた。
因みに、家名は失った為に名前は「ダリア」となった。
「大丈夫。 処分はしないから」
「本当ですか?」
「ああ」
「良かった」
「それで質問なんだけど、貴族令嬢としての教育は何処まで済んでいる?」
「……はい。 他家と比較されなかったので分かりませんが、少なくとも最低限は済んでいると思います」
「つまり、読み書き計算に、国の歴史を一通り学び、貴族令嬢としての礼儀作法に、基本的な刺繍やダンスは履修済み?」
「はい」
それなら大丈夫かな。
「俺達自身は平民だけど、色々とあって貴族が住む様な屋敷に住んでいるんだ」
「……はぁ」
「それで、貴族の屋敷みたいに敷地や屋敷を管理する人が必要だ。
ダリアは、その1人になって欲しい」
「……分かりました! 私、精一杯頑張ります!」
商会を襲撃してから10日後に王城に呼び出され、事情を説明されてダリアを我が屋敷に連れ帰る。
勿論、ダリアの主人変更は終了している。
「ご主人様は平民と言っておられましたが、本当に平民ですか?」
俺達の屋敷を見ながらダリアが言った。
「平民だよ。 さあ、入って」
「……はい」
この後、皆にダリアを紹介して、メイド長に丸投げをした。
「これから皆と一緒に働くダリアだ」
「ダリアです。よろしくお願いします」
「メイド長、後は頼む」
「畏まりました」
俺達はメイド達と別れて自分達の部屋で軽く休む事にした。
……翌日、俺達は王宮に喚ばれた。
「どうしたんだ?」
「うむ。 これを」
「読んでも良いのか?」
「……」
「分かった」
国王の真剣な顔に、俺は覚悟を決めて読んだ。
「……マジかよ」
「レン?」
「ユイも読んだ方が良い」
「……分かったわ」
そして、ユイも読む。
「……嘘でしょう!?」
「事実だ。 我が王宮の専門の者が調べた」
「……なんて事を」
手紙の内容は、異世界である「この世界」に召喚されたクラスメイト達が傲慢になり、弱者を虐げる事に喜んでいるらしい。
そして、唯一正気を保っていた北条先生は幽閉され、その牢屋でポーション作製をさせられているみたいだ。
……どうやら、俺の「生贄」発言で不安になった国王は、あの国にスパイ的な者達を送り調べていたみたいだ。
「その結果がコレか」
ユイから返された手紙をプラプラと振る。
「その通りだ」
そして、ユイが叫ぶ。
「……北条先生だけでも救けたい!」
「そうだな。 北条先生だけでも救けよう」
「ありがとう、レン」
「当たり前だろ。 その他大勢の平教員じゃなくて、大切な『北条先生』を救けるのは」
「レンにユイよ。 それ程の者なのか?」
「当然です」
「当然だな。 ゴマすりが上手いだけの貴族出の無能な文官と、平民生まれだが優秀で有能な文官では、どちらを重宝する?」
「……なる程な」
「確かにそうですな」
宰相も同意した事で……
「行ってくるな」
「優秀で信頼出来る錬金術士なら大歓迎ですよ」
「充分な待遇を約束しよう」
……国側の了解を得た。
「ユイ」
「行こう!」
「リン」
「異存はありません」
「キサラ」
「不問なのじゃ!」
「ラピス」
「お嬢が進む道が、儂の歩く道ぞ!」
「行こう! ボルジアル王国に!」
その日は武具をメンテナンスする為に王宮に泊まる事になり、アンジーと充分に遊んだりした。
……3日後に、武具のメンテナンスも終わり、王家からポーションや解毒薬とか、その辺りを過度に貰った。
「優秀な錬金術士を招き入れるのだ。
安い投資だ」
「全くです。 あの国みたいに閉じ込める気はありませんが、他よりも我が国を優遇してくれれば、それで充分です」
「その話は、帰ってからにしてくれ」
「勿論だ」
「当然です」
「じゃあ、行ってくる」
挨拶を済ませた俺達は、王都を後にした。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。
申し訳ありません!
作者の仕事の関係で新作の投稿が間に合わないです。
ですので、「最外ダンジョン」を、次話から22日(金)から毎週金曜日の20時50分に1話投稿します。
大変、申し訳ありません。




