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終わりましたか?

盗賊の次は?

 


「では、皆さん。少しお待ちください」


 商隊や護衛の冒険者達から再び許可を得たリンが、そう言って街道の林の中に消えたから、俺達も参加して護衛の冒険者達と一緒に盗賊共の処理を済ました後、待っている間にユイに聞いた。


「なあ、ユイ」

「何、レン君」

「俺の家の何をチェックしていたんだ?」

「……レン君の部屋の本棚」

「マジ?」

「うん」


 因みに、近い未来で知る事になるのだが、この時にチェックしていたのは本棚だけじゃなく、俺がジュースとかを取りに行った時やトイレに行った時等に、俺が色々な伝手やルートで手に入れたエ○本もチェックしていたらしい。

 そういえば、ある時期を境に、ユイの色々な事が俺好みになっていったなぁ。


「……うっ!」

「ユイ、大丈夫か?」

「……大丈夫だよ、レン君」


 俺は、ユイも辛い通過儀礼を強行したお陰で余裕が出来て労る事が出来た。


 リンが約40分後に帰ってきた。


「皆さん、お待たせしました」


 そう言いながら、リンは商隊や護衛の冒険者達に銀貨3枚ずつを渡していった。


 ……まあ、処世術だよな。


 2日後、今日の終着点の街「カウドリザ」に到着した。

 因みに、素性がバレる訳にはいかないから、その辺りは気を付けていたから、商隊や護衛の冒険者達からは俺はコミュ障だと思われている。


 俺達は、宿屋を決め部屋で夕食までゆっくりする事にした。


「どうだった?」

「結構、貯めていました」

「それは良かった」

「そうだね」


 何を貯めていたかというと、盗賊共のアジトにある強奪等で集めていた金銀財宝だ。

 商隊の護衛をしている冒険者達にも権利が有るが、それを見越して盗賊共をほぼ全てをリンが討伐して、アジトもリンが行った為に、商隊や護衛の冒険者達は、アジトの金銀財宝に対して所有権はほぼ無い。


「ざっと見た所、全て売れば金貨50枚以上は確実です」

「金貨50枚!」

「……凄い!」


 実は、リンの家には冒険者時代の武具やアイテムを残してあって、その中には容量(大)のマジックポーチが有った。

 今回は、そのマジックポーチに盗賊共の金銀財宝を入れた訳だ。


「アジトに囚われた人は?」

「……」

「そうか」

「……」


 静かになった所で、扉がノックされた。


「はい」

「夕食の時間になりました」

「分かった」


 俺は宿屋の人にお願いしていた。

 夕食の時間になったら、教えて欲しいと。

 まあ、銅貨1枚取られたけどな。


 別払いの夕食に舌鼓を打ちながら完食して、俺達は順番に部屋の風呂に入り、後は寝るだけとなりゆっくりした。


 ……因みに、ラッキースケベは無かったよ。


 だが! 湯上がりのユイとリンを拝めたから良しとしよう。



 翌日


「……ぐっすり眠れただと!」

「あ、睡眠魔法を2人に掛けました」

「……ありがとう、リン」

「どういたしまして。 それとユイを起こしてください」

「分か……え!?」


 隣のベッドで寝ている筈が、俺と同じベッドで寝ていた。


「先ず、夜中にうなされていたので、レン様に睡眠魔法を掛けましたら、ユイがレン様のベッドに入ってお願いされたので、そのまま睡眠魔法を掛けました」


 どうやら、リンには嫉妬的な感情を持っていないみたいだ。


 ……当たり前か。


 それと、ユイは眠れなかったんだな。

 そして、俺の左腕にはユイの柔らかい胸部装甲が当たっていた。


「そうか。 ユイ、起きろ」

「……う、うぅん」

「起きたか」

「おはよう、蓮弥君」

「おはよう、ユイ」

「……あ! そうだったわね、レン君」

「愛称呼びだと思って覚えてくれ」

「あ、愛称! わ、分かったわ、レン君」

「それと君付け禁止な」

「……え!?」

「だから、君付け禁止」

「……が、頑張る」

「おお、頑張れ」

「……れ、レン」


 リンからの報告です。

 2人のイチャイチャタイムが続きます。

 しばらく、お待ちください。


「レン」

「もう、大丈夫だな」

「大丈夫だよ、レン」

「終わりましたか?」


 通常運転な声でリンが言った。


「「リン!」」

「さあ、朝食を食べにいきましょう」

「そ、そうだな」

「……あぅ」


 1階の食堂で朝食を頂いた後、少しの食休憩を済ますと、俺達は屋台で昼食分を買い、街を出て周辺の森に入り、薬草採取をリンに教わりながら始めた。


「やっぱり、冒険者としての最初の仕事は薬草採取だよな」

「そうだね、レン」


 リンに薬草採取を教わりながら頑張っていると、昼になり森の爽やかな風に撫でられながら昼食を頂いた。


 そして、昼食後の食休憩が終わり、薬草採取の続きをしようかと思っていたら、テンプレさんが笑顔で手を振っていた。


「きゃあああーーーー!」


 ……はあ!?


「悲鳴!?」

「どうしますか、レン様」

「行こう、レン!」

「……そうだな」


 俺達は悲鳴のした方に駆け付けた。

 そこには、緑色の醜悪な小人が8人と新米冒険者が3人居て、その内1人が右肩から血を流していた。


「リン。 アレは?」

「ゴブリンです」

「アレが……」

「レン?」

「リン、6匹頼む」

「畏まりました、レン様」


 リンがそう答えた瞬間に、リンの姿は影となり6匹のゴブリンが瞬殺された。


「「……え!?」」


 残っているゴブリンは、あの3人より離れた所にいる。

 リンは、分かった上で、あの2匹を残した。


「ユイ、分かっているよな?」

「当然よ、レン」

「じゃあ、討伐だ!」

「うん!」


 俺もユイも「倉庫」から自分の武器を取り出すと、一気に駆けてゴブリンに向かった。


「う、うおぉぉーーー!」

「は、はぁああーーー!」

「「……Gi……Gya……」」

「「ハァハァ……」」

「お見事です、2人とも」

「ありがとう、リン」

「リン、ありがとう」


 ……順番が逆だよ、逆!


 先にゴブリンの討伐だろ!



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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