自己責任なら構わないぞ
実直な男ほど、弄られキャラの担当に……
……スタンピードの先頭が、最前線に到着するまでの予測時間から残り1時間を切った。
「いや~見事な冒険者ギルドらしい酒場な演説だったな?」
「全くだね」
~回想・約3時間前~
俺達は、冒険者ギルドの酒場に居た。
テーブルとかを退かしてスペースを確保してギルドマスターは、集まった冒険者達に演説を始めた。
「良く集まってくれた!
今、この王国には厳しい危機が迫っている。
そして……」
「ギルドマスター、まだ続くのか?」
集まった冒険者の最前列に居た冒険者の1人が野次を飛ばした。
「……全く。
野郎共! 王宮とギルドから特別報酬が出るから稼いで来い!」
「それだけか?」
また最前列から野次が飛ぶ。
「更に、今回のスタンピードから生き残った場合は娼館の華を3割引きで買えるぞ」
「マジか!?」
「ああ」
「「「「「「「「……よっしゃあーーー!」」」」」」」」
……一瞬、冒険者ギルドが揺れた。
「但し、参加者用のボードに名前を書いて、防衛終了後の報酬の受け渡しで確認出来た者だけだ」
「「「「「「「「……」」」」」」」」
「何時もよりも沢山討伐して、冒険者ギルドに帰るだけの簡単な仕事だ。
それに強いモンスターは高ランクの冒険者とかが担当するのだから、安心しろ」
「その通りだな」
最前列で、野次を飛ばしてた奴が答えた。
「そうだ! だから、倒せるモンスターを倒すだけで特別報酬を手に入れ、普段は抱けない娼婦を抱ける。
やれるな、野郎共!」
「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」
~回想終了~
「それで、レン達はどうするんだ?」
「スタンピードの乱戦だからな。
最初は固まってやるつもりだ、ドライグ」
「……そうか。 それが良いだろうな」
このドライグという冒険者はAランク冒険者で、最前列で野次を飛ばしていた冒険者でもある。
「ドライグが、まともな事を言ったわ!?」
「遺書を用意した方がいいかな?」
「皆、上空には注意した方が良い。
空から槍が降ってくるからな!」
「……お前ら~!」
「ドライグが怒った~」
「逃げるのよ~」
「逃げろー」
ツッコミを入れたのは、同じパーティメンバーで、名前は「リラーナ」に「ミリアマ」と「ガリード」だ。
この3人もAランク冒険者で、ドライグと「緑林の狙撃手」という名前でパーティを組んでいるらしい。
それで、スタンピード防衛戦の参加手続きが終わると、ギルドマスターに呼び止められて3階の応接室に通されると、中にドライグ達が居た訳だ。
それで、俺達が邪炎竜を討伐した事を聞いていたギルドマスターからの指示で、俺達はドライグ達の助手みたいな体で、最前線に行かされたのだ。
「しかし、寝耳に水で驚いたぜ」
「それは俺もだ」
「最前線に一緒に行って欲しいと言われて、どんな猛者が来るのかと思っていたら、レン達だもんな。
更に、Aランク冒険者パーティと一緒に行くのなら、役目の内容を問わず、最低でもCランクの冒険者パーティを充てがう筈が……」
「俺達も驚いたよ。 ちょっと来てください程度で、ドライグ達Aランク冒険者パーティと一緒に行け……だもんな」
「そうだよな?」
「ああ!」
軽く愚痴込みの雑談が終わり、ドライグが真面目な顔で「さて……」と言った事で本題に入った事を認識した。
「レン達は何が出来る?」
「俺が広範囲の攻撃魔法が使えて、ユイが中距離の攻撃魔法が放てる。
リンとキサラは接近戦が得意だ」
「分かった。 此方はオレが接近戦が得意で、リラーナが攻撃魔法を、ミリアマが回復魔法を、ガリードが斥候を得意としている」
「それと、俺達は最初の魔法を放った後は、自由にさせて貰うからな」
「自己責任なら構わないぞ」
「分かった」
「しかし、何故だ?」
「ちょっと、俺達には秘密が多いからな」
「そうか。 ……死ぬなよ」
「ドライグ達もな」
この後、俺達は武具等の最終確認をしていると、少しずつ地響きが近付いていた。
「……どうやら、開始時間が来たみたいだな」
「そうだな。 じゃあ、レン」
「ああ」
……約8分後
「レン?」
「何だ、ドライグ」
「呪文の詠唱は?」
「スタンピードの先頭が姿を現したぞ!」
「「「「……レン!」」」」
「それじゃあ、スタンピード防衛戦の開始の狼煙を上げるぞ! ……竜滅閃光覇!」
……ゴウ!!!
……良し!
ゴブリンの大群から8割削って、これなら数の暴力に負ける事は無くなったな。
「それじゃあ、ドライグ!」
「……は! 何だ、レン」
「俺達は、先程の魔法で出来た荒野で迎撃する」
「……わ、分かった」
「行ってくる。 後、全部倒すなよ」
「……あ、ああ」
ドライグside
レン達が、先程の放った魔法の跡地に向かったのだが……
「広範囲の攻撃魔法が得意って言っても限度が有るだろ?」
「それに、詠唱破棄よ」
「序に言えば、あれだけの魔法を放ったのに、全く疲労をしていなかったわ」
「何者なんだ?」
「「「「……」」」」
「……は! 来たぞ!」
この後、オレ達はゴブリンの大群の大部分を削ったとはいえ、まだ200を超すゴブリンの討伐する事から始めた。
「とりあえず、ボブゴブリンやゴブリンファイターとかの進化種を集中してやるぞ!」
「分かったわ!」
「回復は任せて!」
「背後は任せておけ!」
「行くぞー!」
「「「おおー!」」」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。




