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……ツッコミどころが満載なスキルだな。

偶には……ね。

 


 ……ズズン!


 全弾ヒット!


「Gaーーー!」

「行くぞ!」

「うん!」

「ええ!」

「分かりました!」


 今の所は俺達が押しているが……


「ユイ、分かっているよな?」

「魔獣ザ○ッファーでしょ」

「分かっているのなら良い」

「リン」

「何です?」

「邪炎竜は獣の真似をしている可能性が有るから気を付けろ」

「分かりました」

【……ち。 バレていたか】


 俺達は、一斉にバックステップで距離を開けながらも警戒をした。


「それで、どっちだ?」

【何が?】

「意識は、伝説の邪炎竜なのか、侯爵なのかだ」

巫山戯ふざけた事を。 われが卑小な人族に意識を奪われるものか!】

「つまり、伝説の邪炎竜という事だな?」

【そうだ!】

「それなら、気兼ね無く討伐出来るな」

「そうだね」

「そうですね」


 俺達は改めて構え直す。


【死ねば後悔が出来ぬ事を、絶望と共に教えてくれるわ!】

「……は!」


 俺は邪眼を解放して、一気に攻める事にした。

 本気を出した俺の動きに付いていけないユイとリンは後衛に廻り、魔法で攻撃をしている。


 ユイは、水属性魔法を中心に攻撃して、自身の氷属性魔法や、俺の雷属性魔法が通り易い様にしている。


 リンは、闇属性魔法を中心に攻撃して、邪炎竜の意識が俺に集中しない様に邪炎竜の意識を霧散させながら、俺や邪炎竜自身の影を通して邪炎竜の死角から攻撃してダメージを与えている。


 ……良し、体勢を崩した!


「はぁあああーーー!」

【……ぐぅ……がっ……ぎぃ……げふっ……ごはぁ!】

「今だ! 喰らえ、雷煌裂破刃!」


 俺は雷煌裂破ライオットバーストを付与させた刀を、邪炎竜の胸に深く斬る。


【……】

「ハァハァ……」

【……ま、まさか……こ……この邪炎竜たる……我が……ほ……滅び……る……とは……】


 邪炎竜の身体が暗い炎に包まれたと思ったら、数秒後には邪炎竜の身体は灰となり散った。

 そして……床には野郎2人が気絶した状態で横になっていた。


「レン!?」


 更に、邪炎竜が居た場所の中空には、朱い半透明の小さな竜が居た。


【僕は聖炎竜。 炎の神霊様に仕える者】 


 念話だろうか、頭に直接聞こえてくる。

 俺はキサラを人化させ、静かに念話に耳を傾ける。


【ある日突然、僕は何者かに全ての自由と力を封じられて、邪竜の内に閉じ込められた】


 そう念話で話しながら、次第に聖炎竜と名乗る小さな竜は身体の朱い色が薄くなっていく。


【僕はもう救からない。 だから、僕を解放してくれた君に、残った僕の力を全てあげるよ。

 ……手を】


 俺は、無言のまま右手を朱い小さな竜の前に出す。


【ありがとう】


 そして、聖炎竜の小さな手と俺の手が触れた瞬間に聖炎竜は消え、俺は朱い炎に包まれた。


「レン!」

「レン様!」

「我が主!」

「大丈夫だ」


 朱い炎は、次第に朱から白に代わり、数秒後には消えた。

 俺は、ステータスを確認する。


 名  前=レン

 種  族=人族

 性  別=男

 職  業=冒険者

 魔法属性=闇・雷・火・風・水・土・氷

 体力=810

 魔力=1280

 腕力=1140

 俊敏性=1870

 器用=1030

 耐久力=950

 精神力=1360

 称  号=邪眼士

 加  護=聖炎竜の祝福

 固有能力ユニークスキル=邪眼Lv3・聖炎竜Lv1・???Lv1

 高位能力ハイスキル呪縛契約カーステイムLv3・亜空間収納アイテムボックスLv4

 異世界言語・闇属性魔法Lv4・雷属性魔法Lv4

 氷属性魔法Lv2・聖炎Lv1

 能力強化Lv3・千里眼Lv4・隠蔽Lv3

 通常能力ノーマルスキル=魅了Lv3・幻惑Lv3・刀術Lv4

 火属性魔法Lv6・風属性魔法Lv3

 水属性魔法Lv2・土属性魔法Lv2

 魔力制御Lv3・魔力操作Lv3

 魔力探査Lv3・気配察知Lv3




 ……ツッコミどころが満載なスキルだな。


 固有能力ユニークスキルに「聖炎竜Lv1」が、高位能力ハイスキルに「聖炎Lv1」が発現しているよ。


 先ずは、固有能力ユニークスキルの「聖炎竜」だけど、ただ「炎」系なら高位能力ハイスキルの「聖炎」と同じ表記になる筈だから、もしかしたら「具象化」や「召喚」系かもしれないな。 

 次に、高位能力ハイスキルの「聖炎」は、異世界ラノベ系の有りがちな「神聖」系の属性を持つ「炎」かもしれない。 

 例えば、アンデッドやゴースト系に特効とかな。

 まあ、物理攻撃が効かない相手は面倒臭いから、ちょうど良いかな。


 しかし、聖炎は光的なイメージがするから、推しの俺としてはちょっと残念かな。


「試しに、使ってみるか」


 俺は意識を集中して、指先に聖炎をイメージしながら魔力を集める。 


「……聖炎!」

「「「「……」」」」

「黒いね」

「黒いですね」

「黒いのじゃ」


 いつの間にか、俺の周りに来ていたリナ達の評価を聞いて、われに返る。


「……黒いな」

「レン」

「お、俺は普通に『朱』や『白』をイメージしたんだからな!」

「でも……黒いよ」

「俺の所為せいじゃねぇ!」


 因みに、威力は段違いだった。

 正に、地上の「火」と、魔界の「炎」って感じで! 

 その分、魔力も減るけどな。

 まあ、冷静に考えれば固有能力ユニークスキルの「邪眼」が原因だろう。

 しかし、表記に「聖」が付いているから、悪影響は無い筈だ……多分。

 後、Lv1で段違いなら、Lv5になれば「段違い」から「桁違い」になるんじゃねえか!


「……ち、ちょっと待て」


 確か、あの時の王宮の奴らや、リンも言っていたよな。

 Lvは最大が「5」だと。

 ステータスの、火属性魔法のLvの数字が「6」になっちょりますが!?

 考えられる可能性は「聖炎竜」だろうか?


 ……まあ、良いや。


「上がる分には」

「何が?」

「なんでもない」

「……?」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


小さな竜の大きさは、SAOのシ○カの竜をイメージしてください。

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