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君達が満足する事を約束しよう

お客様はお客様です。

 


 あれから6日後に街レグランドに到着した俺達は、先ずは詰め所で盗賊共の討伐報酬を貰い、次に冒険者ギルドに行き、道中のモンスター討伐の報酬を炎刃フレイムエッジと分け終わると、マーロからの依頼達成のサインを入れた書類と追加報酬が炎刃フレイムエッジに渡された。


「充分以上に役割を果たしていました」

炎刃フレイムエッジの皆さん、此処までお疲れ様です」

「「「「ありがとうございます!」」」」


 この後は炎刃フレイムエッジとは別れ、クローディア王女達と俺達は街の統治者であるレグランド伯爵が住まう領主館に向かっている。


 幾ら、御忍びと言っても、仮にも他国からの「王女」が来たのに無視する訳にはいかないし、両者の身分から「それはお互い様」という事で、街に入った時に先触れを出して、冒険者ギルドを出た時には向こうの使者が待っていた。


「ようこそ。 クローディア王女殿下の来訪を心から歓迎いたします」

「数日間ですが、よろしくお願いしますね」


 そして、領主館に到着してクローディア王女殿下御一行は歓迎されたが……


「俺達は?」

「……ああ。 冒険者の皆さんには後程のちほど、ご案内しますのでお待ちください」


 如何にも「まだ居たのか?」みたいな仕草と表情をしながら返事が返ってきた。


 ……案の定、通された部屋はメイド室以下の下働き用の部屋だった。


「賓客室を、なんてバカは言わないが、せめて一般客室が妥当だと思うが?」

「そうだよね」

「そうですね」

「我が主よ、奴らの殺しの許可が欲しいのじゃ」

「ダメだ」

「……分かったのじゃ」

「楽しみだなぁ」

「レン、何が?」

「何時、青い顔をして現れるか」

「レン。 それは確かに楽しみね」

「だろ」

「……はあ」

「リン、どうした?」

「いえ。 文献に書かれていた過去の召喚者に付いての記述と大分違うので」

「そんなのは当たり前だ」

「そうよね」

「全員の性格が一緒な訳ないだろ」

「……確かにそうですね」


 ……因みに、執事が真っ青な顔で俺達を迎えに来たのは、約30分後だった。


「申し訳ありません!」

「謝罪は認めるが、罰を受けて貰う」

「罰とは?」


 レグランド伯爵を含めて俺達は、応接室で執事の謝罪を受けた。


「執事の給金を1年間2割減給で、その減給分を俺達への慰謝料とする」

「……その程度で良いのか?」

「ああ」


 この場合だと、まだ正式に契約を交わしていないが、俺達は他国とはいえ王族のクローディア王女が雇った冒険者だ。

 つまり、相手が冒険者おれたちであっても不当に扱っても良い相手ではないって事だ。

 そんな事をすれば、クローディア王女を不当に扱った事と同じなのだから。


 ……そんな所だろ。


「まあ、大怪我を負わされた訳じゃないしな」

「そうか」

「でも、ユイや仲間を汚そうとしたら、伯爵以下全員を拷問に掛けていたけどな」


 そう言いながら、威圧を放つ。


「わ、分かった。 厳重に注意をし、他の者にも厳命する」

「それなら良い」

「さて、クローディア王女殿下から聞いたが、君達は依頼を受けているとか」

「ああ」

「差し障りなければ、どんな依頼なのか教えてくれないか?」

「単なるモンスターの討伐だ」

「そうか。 単なるモンスター討伐……!?」


 ……気付いたかな?


「ま、まさか、依頼主は……」

「そう。 高貴なる淑女からの依頼だ」


 ここで、彼女は王女だから「令嬢」と言わない所がポイントだ。


「……そうか。 君達はそれ程の冒険者だったのか」

「良かったな。 高貴なる淑女が不機嫌にならなくて」

「全くだ。 そういう事なら、領主としても協力を惜しまない」

「それは助かる」

「何か、希望は有るか?」

「美味しい料理と、ふかふかのベッドだな」

「……ふ。 あははは! 君達が満足する事を約束しよう」

「それじゃあ、明日にでも」

「よろしく頼む」


 因みに、クローディア王女殿下御一行は、旅の疲れを癒す為に、浴場に行っているみたいだ。


 夕食は、クローディア王女殿下も一緒になったが、最低限のテーブルマナーを習得していたから大丈夫だった。

 そこら辺のマナーは、ユイのお母さんである遥香さん……オバさんって呼ぶと笑顔で怒るから言わない……から習った。


 この後は、特にイベントも無く就寝した。


 翌日、朝食後に食休憩した後で俺達は冒険者ギルドに向かった。


 途中、チンピラ4人を鉄と石で出来た無料宿泊施設ろうやに案内してから冒険者ギルドに到着した。


「ようこそ、レグランドの冒険者ギルドへ。

 ご用件はなんでしょうか?」

「先ずは……」


 俺は、何時もの質問をしたが、他の冒険者ギルドとの誤差は無く、絡んでくるバカの対処は同じだった。


「次に……」


 サンディシア王女殿下から預かった書類を受付嬢に渡すと「少々、お待ちください」と、笑顔から真剣な顔で言われて受付嬢は席を外した。


 ……約5分後に、先程の受付嬢が帰ってきて、3階のギルドマスター用の応接室に通された。


 因みに、この受付嬢の「桃」は、過去の受付嬢より目算で3割増しだった。


「待たせたな」


 応接室に通されて約8分後に、ギルドマスターだと思える男が入ってきた。


「このレグランドの冒険者ギルドのギルドマスターだが、相手はAランクだが大丈夫か?」


 多分、ギルドマスターに渡された書類に、依頼内容が書かれていたのだろう。


「問題ない」


 俺は、昨日の伯爵に向けた威圧よりも更に強く威圧を放つ。


「……もういい」

「……」


 俺は威圧を放つのを止めた。


「認められるだけの実力が有る訳か」

「そういう事だ」


 そして、ギルドマスターから目標のモンスターに関する情報を聞いた。


「……と、いう事だ」

「分かった」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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