出来ているかー!
現実の虚構、異世界の事実。
「両者、準備は良いですね?」
そのまま、受付嬢に審判をして貰った。
後、冒険者ギルドに併設されている訓練場に居るんだけど、いつの間にか、観客席では賭けが行われていた。
「両者構えて……始め!」
「先手を譲るよ」
「良いのか?」
「構わないよ」
「……では、お言葉に甘え……」
「ぎ、ぶばっ、がはっ!」
「させて……」
「が、ぐはっ!」
「頂きます!」
「ご、げふっ!」
黒髪が生えたクリ○ンをリスペクトして、アレンジも加えて、3人には金的からの腹パンでいった。
ただ、イケメンだけは追加で顔面に整形手術が必要な程度に、鼻骨と頬骨を砕いた。
「俺の勝ちだ」
「勝者レン!」
外野からは「銀貨8枚がー!」とか「今月の生活費がー!」とか「大銅貨が銀貨になったー!」とか「全財産が金貨になったー!」とか言っている。
それと、生活費を賭けに出した奴と、全財産を賭けに出した奴、いつか破滅するぞ!
「……む、無効だ!」
「何故だ?」
「何か、魔道具を使ったのだろう!」
「そうだ!」
「そんな卑怯、認めるか!」
「バカか」
「「「な!?」」」
「受付嬢の説明の中に、何時、魔道具の使用禁止とか言った?
説明の中で、その事に気付いて抗議しなかったのは誰だ?」
「「「……く」」」
「序でに言えば、俺は魔道具の類いを使っていない」
「しかし……」
「負けは負けだ。 大人しく負けを認めろ」
「……分かった。 僕達の負けだ」
「……そうだな。 君達の今後の活躍を期待する」
「……頑張れよ」
バカ3人は言うだけ言って立ち去ろうとしているが、予想通りの言動に笑いを堪えるのが大変だ。
「何、爽やかに逃げようとしてんだ?
払うもんを払え」
「……な、何を言っているんだ?
君達は自身の強さを示したし、僕達は君達の強さを認めたじゃないか?」
「は? そんなの関係無いから、払え」
「負けを認めてやったんだから、それで満足しろや、ガキが!」
「払え」
「……こうなったら!」
模擬戦用の長剣とか槍を俺に向かって投げて、その間に自身の武器を抜いて襲ってきた……が、大人しく殺られるかよ!
軽々と、俺に向かって投げた模擬戦用の武器を躱して、イケメンの顔面に向かって左ストレートを打ち込み、追撃をと思った瞬間に3人がいきなり倒れた。
確認したら、死んでいた。
「……魔法誓約書の効果か!」
「そうみたいですね」
「……まあ、良いか」
俺は、3人から装備品や所持金を徴収して、受付嬢さんに生ゴミの処理用に大銀貨1枚を渡すと、受付嬢さんが言った。
「直ぐに、この王都から出た方が良いですよ」
「何故?」
「彼の実家が、伯爵家です」
「分かった。 ありがとう」
俺達は、訓練場を出ると徴収した装備品を売った。
「……大銀貨8枚になります」
……思っていたよりかは高く売れた。
翌日、我が家にハングマル伯爵というオッサンが直接来たが、どうやらイケメンの父親みたいだ。
まあ、愛人の子みたいだが、我が家を見て搾取しようと思ったみたいで、色々と脅迫してきたが、俺がファルカナ公爵とミナーリス侯爵のメダルを見せた後に王族の短剣を見せたら一気に顔面蒼白になった。
「選択肢は2つだ」
「……2つ?」
「今、見せた『物』を無視して喰って掛かり伯爵位を剥奪されて鉱山労働者になるか、何も見なかったし、何も聞かなかったし、何も知らないとして、これからも伯爵として過ごすか。
好きな方を選べ」
そして、目の前のオッサンは苦々しい顔をして俺に言った。
「……道に迷った所を、教えてくれて感謝する」
「どういたしまして」
まあ、ラノベから学んだ権力には権力を、だな。
午前中は、ユイと一緒に模擬戦と魔力制御の鍛練をしたりした。
午後は王城に行き、ドラゴンの肉を受け取りに行ったのだが、ドラゴンの肉を受け取った後、素敵な笑顔のメイドさん達に拉致られ、アンジェリカ殿下の部屋にドナドナされた。
……数時間後
「……お、お友達になったのだから、こ、これからは、公式の場以外では私の事を、ア、アンジーと呼びなさい」
「……分かったよ、アンジー」
「分かったわ、アンジー」
「分かったのじゃ、アンジー」
「よろしくね」
この後も遊んだが、序でだからと聞いてみた。
「アンジー。 王城の大ホールの右隅に設置されているアレは何だ?」
「アレは、300年前に王都になる前に、この地を荒らしていたSランクモンスターを封印したものなの。
そして、封印に成功した事で、それが切っ掛けで国を興して、今に至るの」
「ふ~ん。 もし、アレを破壊したら?」
「封印が解けて、この王都に甚大な被害が予想されるわね」
「そうか」
「分かっているだろうけど、壊したらダメだからね」
「分かっているよ。 もし、壊す奴が現れたら、そいつは底無しの馬鹿だな」
「そうね」
「そんな有り得ない未来を考えずに遊びましょう」
「そうだな」
「そうだね、アンジー」
因みに、今日もリンはロウガ達の引率をしている。
……約1ヶ月後の今日は竜素材の武具の受け取り日だ。
5日前にロウガ達も独り立ちをして、今はEランクを目指して頑張っている。
それと、2週間前にAランクモンスターの黒虎が近辺に棲み付いて俺達が討伐した。
牙・爪・毛皮・魔石以外を売って、魔石はキサラが美味しく頂きました。
因みに、例外的に黒虎の肉は不味いらしい。
……名前だけなら美味そうなのにな。
残りは、何かに使えるだろうと「倉庫」に仕舞った。
さて、この1ヶ月の事を思い出している間に工房に到着した。
「出来ているかー!」
「出来ておるわい!」
俺達の前に置かれた竜素材の武具は全てが素晴らしいかった。
防具に関しては、全員に共通したデザインとして、聖○士○矢のポセ○ドン編みたいな感じだ。
武器は、鞘には赤銅竜の骨を使い、剣には俺とユイには牙を使い、リンには爪を使っている。
更に、赤銅竜の魔石を加工して各武器に埋め込み、武器に魔力を流す事で、切れ味上昇と硬化の付与と、竜族特効の効果が付与されている。
そして、余った魔石を細かく砕いて防具にコーティングして、物理・魔法に対して耐性と、僅かだが自己修復の効果が付いている。
「……どうだ?」
「凄い!」
「素晴らしいわ!」
「流石です!」
「そうだろう、そうだろう!」
……尚、製作時に赤銅竜の血液を6割使ったらしいのだが、そのまんま聖闘○星矢の○衣の修復と一緒だな。
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