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……色々と、俺は頑張った!

「黄昏よりも……」世代には、盗賊狩りは外せない。

 


 次に2人の令嬢の今後だが、運良く公爵家の領地からの道中で、馬車の中に誰が居るかを見られていない事や、大型馬車や馬達に身分が分かる旗等を付けていなかった事で「令嬢達には何も問題が無かった」にする事が出来て、表向きは2人共、旅行疲れで体調を崩した……になった。


 ……因みに、身分が判る旗等を出していなかったのは、帰り道を気楽にしたかったらしい。


 最後に、専属侍女の2人とメイド2人は、3ヶ月間の有休を貰い、その後は4人の希望を可能な限り応じる事で話が着いた。


 ……正直、この3ヶ月間というのは妊娠の有無だろう。


「それで、レン達はどうするのだ?」

「とりあえず、明日は生ゴミを焼却しに行こうかと思っているが、持ち帰った方が良いか?」


 既にタメ口の許可を貰っている。


「出来れば、持ち帰って貰いたい」

「ミナーリス侯爵も?」

「そうだな。 持ち帰って欲しい」

「分かった」


 当然だが、この「生ゴミ」とは専属侍女達を汚した連中の仲間の事だ。

 奴らは道中で口を滑らしていて、奴らは盗賊団の一員で、あの野営地の近くにアジトが有るらしいという事で、色々と打ち合わせをした。


 ……要するに、盗賊狩りだな。


 盗賊狩りの仕方は、異世界ファンタジー系ラノベで履修済みだし、注意事項もバッチリだ!


 美味しい夕食に舌鼓を打ち、広い風呂にくつろぎ、湯衣を着たメイドが2人来て「お身体をお洗いいたします」と言って来たから、全面拒否は向こうの立場もあるだろうと諦めて、腰に巻いたタオルで隠れている所以外をお願いした。


 ……色々と、俺は頑張った!


「……ふう」

「良いお湯だったね」

「……そ、そうだな、ユイ」

「どうかされましたか、レン様」

「何でもない」

「……そうですか」


 そして就寝して、翌日の朝食を頂いた後、少々の食休みをした後、俺達は出発した。


 昨日の野営地に到着すると、俺は馬車を「倉庫」に仕舞い、ヴィオラも連れてタカリ集団が所属していた盗賊団のアジトを目指す。


 俺が千里眼を発動させているお陰で、あっさりとアジトを発見する。


「悪いが、ヴィオラは此処で留守番な」

「……」


 ヴィオラは無言だったが、頭を縦に振ってくれた。


「勿論、ヴィオラの所に来た盗賊は殺しても良いからな」

「でも、首から上は残してくださいね」

「……」


 また頭を縦に振るヴィオラ。


「食べたらダメよ」

「……」


 ユイの言葉を理解して、頭を縦に振るかと思っていたら頭の上に右蹄を置く。


「どうやら、そんな事は言わんでも分かっている……という事か?」


 ヴィオラは小さくいななく。


 ユイはヴィオラに対して「プンプン」って擬音が付きそうな感じで怒っていたが、ヴィオラ自身は涼し気な顔をして左から右にユイの小言をスルーしていた。


 俺は、リンにアジトの出入り口から見て死角に隠れて貰い、俺とユイは堂々と前に姿を現す。


「止まれ、ガキ共!」

「何しに来た?」

「決まっているだろう、門番Aさん。

 俺達は、盗賊狩りに来た……雷撃弾ライトニングバレット四連」 

「……がっ」


 門番Aは、俺の雷撃弾ライトニングバレットに四肢を撃ち抜かれ倒れた。


「……て、敵襲!」


 良し、釣れた。


「じゃあ、ユイ。 左右をよろしくな」

「任せて!」


 作戦は、俺が正面に立ち、襲ってくる盗賊共を攻撃魔法で四肢を撃ち、それを抜けた盗賊はユイが対処する。

 盗賊共が、アジトに囚われた人を牢屋から出して肉盾にしたら、隠れていたリンが対処する事になっている。


 俺が考えた作戦は上手くいき、盗賊団の実力を確認した後は、ユイが正面に立ち、俺がサポートに廻り、アジトから囚われた人を肉盾にして出て来たから、タイミングを計ったリンが音も無く後ろを取り「ザシュ!」と仕留めた。


 ……約17分後にアジトに居た盗賊共は全て倒せたと思う。


 俺達は協力して盗賊共を拘束すると、リンを先頭に立ち、アジトに残っているかもしれない盗賊共を狩る為にアジトの洞窟に侵入する。


 ……結果報告だが、アジトの洞窟は広かったが残党は5人とボスしか居なかった。

 残党5人はユイとリンに任せて、俺はボスと対峙してあっさりと首への峰打ちで終了した。


 残党5人とボスをユイとリンに任せると、お待ちかねの金銀財宝おたから探しだ!


 流石は盗賊「団」のアジトで、かなりな量だった。

 後、囚われた女性が3人居たから、ユイとリンに任せると、洗浄クリーンで綺麗にして、放置されていた衣服が入った箱を丸ごと渡して、適当に選んで貰い着る様にお願いしたみたいだ。


 またリンに先頭に立って貰い、次にユイと囚われた女性3人を、殿しんがりを俺がした。


 洞窟から出ると、俺は「倉庫」から先程仕舞った金銀財宝おたからを全て出して女性3人に言った。


「自分達の物はないか確認してくれ」


 ……正直、重かった。


 金銀財宝おたからの中に、彼女達の家族の物だったり、恋人の物だったりが混じっていたからだ。

 しかも、赤黒なシミ付きで。


 俺は洗浄クリーンで、その「シミ」を消した。


 渡す物を渡すと、俺の「倉庫」に仕舞おうとしたら、ユイが……


「……あ!」


 ユイは、如何にもな長細い木箱を見付ける。


「開けても良い?」

「構わないけど、気を付けてな」

「うん」


 俺は、ユイに注意する様に言いながら、残りの金銀財宝おたからを仕舞う。


「……綺麗な剣だよ!」


 確かに綺麗な剣だな。

 ユイが、その剣を持とうと握る所を触れた瞬間に「バチッ」と鳴り響き拒絶した。



「我が主よ。 妾は主の物なのじゃ!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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