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序章ー前編

新作です!

ありふれた異世界召喚系ですが、主人公の能力を「アレ」にしたら……を書いてみたくて始めました!!

よろしくお願いします!!!


後、5話連続投稿です。

「「「「「「「「「「「「「「卒業、おめでとう」」」」」」」」」」」」」」


 俺の名前は「須佐上すさがみ 蓮弥れんや」だ。

 今日は、朱鷺ときヶ原中学校の卒業式で、俺も卒業生の1人だ。


 そして、最後のクラス単位での記念写真を撮り終わった所だ。


「卒業式が終わったね、蓮弥君」

「そうだな、唯華ゆいか

「……え!?」

「ちょっと!?」

「何これ?」

「魔法陣!?」

「動けない!?」


 いきなり、足下に魔法陣が発生して目を開けられない程の閃光が煌めき、気が付けば知らない場所に皆が居た。


「……此処は何処だ?」


 そう思わず漏らすと、誰かが言った。


「異世界からの勇者召喚が成功しました!」

「「「「「「「やったぞー!!!」」」」」」」

「おめでとうございます、国王陛下!」

「……うむ。気持ちは分かるが静まれ」


 向こうは向こうで盛り上がっているが、こっちはこっちで……


「此処は何処なのよ?」

「卒業祝いで、京都でもトップクラスの料亭を予約しているのに……」

「卒業旅行の予約が!」

「スマホ……圏外だ」

陽鞠ひまりちゃん……」

芽依めいぃ……」

「……本当に異世界だ!」

「異世界召喚、キターーー!」

「……蓮弥君!」

「唯華、大丈夫か?」


 彼女は、幼馴染みの日輪ひのわ 唯華ゆいかだ。


「うん、大丈夫だよ。 蓮弥君、やっぱり此処は異世界だよね?」

「断言は出来ないけど、多分な」

「そうなると……」

「皆さん、静かに!」


 国王陛下と呼ばれたオッサンに、美少女よりかは「美女」の方が似合う女性に、周りには騎士達が囲っている中で、新進気鋭の若き新社長みたいな30代前半ぐらいのイケメンが俺達の前に出た。


 ……中世ヨーロッパ的な服装をしているが。


「皆さんの中で代表が出来る方は居られますか?」

「わ、私が」

「貴女は?」

「朱鷺ヶ原中学校の彼らの担当だった教師で、名前は北条です」

「……教師という事は、子供に何かを教える先生ですね?」

「そうです」

「分かりました。 暫定的ですが、貴女を代表として扱います」

「分かりました。 では、私達の現在の状況の説明をしてください」


 北条先生が居て良かった。

 もし居なかったら、異世界召喚のテンプレで、クラスのカースト上位が勝手に俺達の代表になっていた。

 見事に、ラノベの様なカースト上位が俺達のクラスに居るからな。


 そのカースト上位は5人居て……


 リーダーの、悠崎ゆうざき 正義まさよしは元生徒会長で、兼任したテニス部と剣道部では部長を務め、今年の全国大会ではテニスではシングルス第5位で、剣道では個人戦第8位だ。

 高校は、京都の第1位の進学校に推薦入学が決まっていて、親は京都でトップクラスの大企業の社長で、地元のファッション誌と専属契約したモデルというイケメン。


 清條せいじょう 愛奈あいなは、元生徒会副会長で、書道部の部長で悠崎の幼馴染みで、親は悠崎の父親の会社で社長秘書をしている。

 高校は、悠崎と同じ進学校で、此方も推薦入学が決まっている。

 外見だけは、黒髪ストレートロングの大和撫子そのものだが、内面は……察してくれ。

 因みに、体型はグラビアアイドル並みだ。


 この2人がトップで、他には取り巻きみたいなのが3人居る。

 1人目は、基馬きばまもるで、元剣道部副部長で身長が180cm超えだ。


 2人目は、真城ましろ 花音かのんで、元図書委員長で、成績順位は3年間ずっと3位だ。

 外見は、茶髪のセミロングで身長は学年の中で「した」から第3位。

 体型は身長に似合うプロポーションで、父親がピアニストで母親の実家が花屋だ。


 3人目は、兼坂けんさか 雅史まさしで、元空手部主将で、成績は下から5番目で、性格は脳筋だ。

 外見は、短髪の強面気味の身長が170cm超え。


 あの5人のプロフィールを思い出していると、向こうの説明係が少し間を置いて始まった。


「……そのつもりです。 では説明します。

 私達は……」


 説明された内容は、ありふれたテンプレで、過去に大賢者が封印した「天災の大魔獣」が封印されていた。

 しかし、封印が解かれて復活してしまい、抵抗したがあっさり連合軍の主力が負けて、多大な犠牲を払い一時的な再封印に成功したが、その再封印も何時まで保つか分からない状態らしい。

 そこで、大魔獣討伐の宗主国である国……要するに俺達が居る場所の国……が、周りの国々から支援を集めて禁忌の「異世界召喚」を敢行した。

 それが成功したという訳だ。

 因みに、説明した男性は宰相らしい。

 そして、異世界召喚された俺達に大魔獣討伐をして欲しい訳だ。


 ……魔王じゃないのか。


「お願いします。 私達の世界を救ってください」


 本当に宰相かと疑いたくなるイケメンが、北条先生を含めた女子達に語り掛ける。

 更に……


「私は、この国『ボルジアル』の第2王女のエビルージアです。

 どうか、勇敢なる貴方達の力で、この世界を救ってください」


 正に俺達がイメージする「王女様」な王女が、男子達に向かって言った。


 しかし、今のやり方だと、俺達を「悪用」する可能性の方に針が傾いたぞ。


 この後は、北条先生が色々と質問したが、向こうからの回答もテンプレだった。

 異世界召喚された俺達は、基本的な身体能力が飛躍的に上がっていて、特別な「スキル」……要するに特殊能力だろう……が与えられているとか。

 元の世界に帰る為には、大魔獣をきちんと封印しないと世界の魔力が揺らいでいて、この世界から俺達の世界に返す事が出来ないとかだった。

 他にも有るが、後回しにしても大丈夫だ。


 ……本当に帰れるのか?


 俺がそんな不安を抱えながら、異世界召喚ならではのテンプレが始まった。


「……以上です」

「では、次は私達からの要望です」


 そう言って、大学ノートぐらいの大きさのタブレットみたいな物をうやうやしく高級そうな布付きを敷き、台座に載せて文官らしき男性が持ってきた。


「これは、皆さんの能力等を知る事が出来る魔道具で、1人ずつ、この魔道具に手を置いて頂きたい。

 この魔道具に名前を入力して手を置くと直ぐに光るから、そしたら手を離してくれ。

 その後、我々がステータスと呼ぶ能力値等が表示されるから確認する」


 ……この手の世界の神々は余程、外見や肩書きで選ぶのが好きらしい。


 悠崎が「勇者」で、清條が「聖女」で、基馬が「聖騎士」で、真城が「魔導士」で、兼坂が「拳聖」だった。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


自分の作品は大抵そうですが、幼馴染みが負けヒロインなのは、あまり好きではないです。


補足説明

主人公達の周りの大人は京都弁を話さない様にしていた為に、主人公達は京都弁を話せません。

京都弁は魅力の1つになりますが、京都以外で働く場合は、少なからず不便が生じる可能性が有った為に、主人公達の将来の為に標準語を使っていました。(と、いう設定です)


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