閑話休題 残された者たち
妄想の詰め込みです。
ご注意ください
総司がフリーナの説明を聞いていたその頃地球では…
総司の葬式が終わって家族で一度集まっていた
天田和也「総司が亡くなってもう一ヶ月か…犯人は見つかったがあの子は帰ってこない…沢山の愛情を注いできたからこそ、悲しいな…」
天田美夜「そうですね…あの子は、私達の自慢の息子だったんですもの…」
天田雪菜「………………総司…」
天田奏「………………」スッ
奏はいきなり立つと自分の部屋へ駆け込んで行った
和也「仕方ない…あの子は総司に並々ならない思いを抱いていたはずだ…雪菜もそうだろう?」
雪菜「うん…でももう…」
雪菜も奏も総司は血が繋がっていたが総司に対して想いを秘めていた
しかし家族であり、法的にも結ばれることは許されない間柄だったからこそ、想いを伝えずに近くにいることを選択した
だがもう総司は居ない
何やら企んでいた事もあったようだが…?
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幼なじみである舞木時雨は事件現場へと足を向けていた
時雨「そっか…総司が亡くなってからもう1ヶ月か…
君ががいなくなってから私の人生は色を失ったよ…
これから私は何を生きがいにすればいいのかな…?」
時雨は幼稚園から総司と共に生きていた
もはや半身と言ってもいいほどの時間を過ごしてきたからこそ彼を失った今、彼女は生きる意味を見失っていた
そこへ…
???「あら…?舞木さんではありませんか…なぜここへ?」
ボディーガードであろう黒服と共に現れたのは
総司が命をかけて助けた女の子である神宮寺水琴だった
水琴は実家が神宮寺家という財閥であり、所謂お嬢様であった
しかし彼女はよく屋敷を抜け出し、散歩したり、コンビニでスイーツを買うといったことをしていた
先日の事件はその際に不運にも起こってしまい、ボディーガードもついていなかった
そして時雨と水琴はクラスメイトでもあった
時雨「神宮寺さん…あなたこそどうしてここへ?私は幼なじみがこの場で襲われた女の子を助けようと、暴漢に挑み死んでしまったので…」グスッ…
時雨は涙ぐみながら理由を話す
すると
水琴「それは…申し訳ありませんでした。私があの時この場所に居なければこんな事になりませんでしたね…」
時雨「………え…?神宮寺さんが総司が助けた女の子…なんですか?」
水琴「そうです。あの時天田さんに助けられたのはわたしです。そして改めて申し訳ありませんでした。私のせいで貴方の大切な人を失うことになってしまって…」
水琴は時雨に向かって頭を下げる
時雨「頭を上げてください神宮寺さん!私が言うのも何だけど、総司は助けたことを後悔していないだろうし、
何よりタラレバでしか無い。私は彼がしたことを誇りに思ってる。それを助けられた貴方自身がそれを涜さないでほしいです。」
水琴「…………分かりました。これ以上自分を責めるのは辞めましょう。」
時雨「それでいいんです。彼もそれを望むでしょうから。」
水琴「………突然ではありますが、あの方のことを教えてくださいませんか…?少しでも助けてくれた方のことを心に留めておきたいのです。」
時雨「いいですけど…まさか…惚れました?」
水琴「………ええ///助けてくれた方ですもの…///」
時雨「……私も総司のことが好きだし、同じ人を好きになった者同士仲良くしましょうか。水琴って呼んでいい?私のことも時雨ってくれていいから。ね?」
水琴「そうですね。時雨、仲良くしましょう!」
時雨「いいね〜友達が増えた!あ、そういや総司のことが好きな人は沢山いるよ!彼の姉や妹なんかもそうだし、確か…生徒会長なんかもそうだったかな?」
水琴「沢山いますね…」
時雨「あの人達に聞いても彼のことが知れるかもね!
いつか集まってみようか!告白する前に失恋した者同士で!」
水琴「そうですね。彼のことを聞くのが楽しみです!」
意気投合した2人は学校でも仲良しの2人として認知されるようになった…
その後あんな事が起こるなんて誰にも予測はできなかったが…
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