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転生

フリーナ「それではやっていきましょうか。先ずはゴブリンからですね。」


そう言ってフリーナは何かを唱えると少し向こうに魔法陣が現れ、ゴブリンが召喚された


フリーナ「ゴブリンはこの世界では最も弱い魔物として知られています。1体であれば大人であれば苦もなく勝てるでしょう。しかしゴブリンは群れる習性があるので、群れを相手にする場合は強さが跳ね上がります。今回は初戦闘ということなので1体と戦ってみましょうか。」


フリーナによってゴブリンの説明がなされたが、総司は迷った


総司(どうしよう…武器がない。素手で闘えるように訓練されてきてはいるが、初めての戦いだから出来れば武器が欲しいな…)


総司「あの…フリーナ様。武器とかって頂けたりしませんか?流石に初戦闘を素手で戦うのはちょっと…」


フリーナ「………失念していましたね。ではこの世界での創造する権限を授けます。

転生後にも創造する権限をスキルとして付与しておきますね。使いたい武器を想像してもらうと作れると思います。

武器などを作る際には、より鮮明に性能や外見を想像するとその分想像通りに作れます。

逆にいい加減に想像すると精度は落ちますね。

そこは注意していただけると…スキルであれば魔力を使用して作ります。

作るものの存在力が強ければ強いほど消費する魔力は多くなります。

この場においては権限ですので魔力は消費されませんのでご安心を。」


総司「ありがとうございます。早速作ってみます。」


総司(生きていた間に得意だったのは…やっぱり刀かな。基本何でも使えるけどやっぱり刀がしっくりきそうだ。

どんな刀にしようか…そうだ!あれにしよう!)


総司が鮮明に想像すると眼の前に一振りの刀が現れた

刀身は真っ黒で装飾は少なく、まさに戦いのための刀である


総司「うん!やっぱり生きていた頃に使っていた刀は手に馴染むね!これなら戦えそうだ」


フリーナ「その刀は…なんというのですか?」


総司「この刀の銘は貴人だよ。かつて存在した陰陽師である安倍晴明が作りだした12体の式神のうちの1体である貴人から名を貰ったんだ。言葉遊びでもあって鬼神というのも隠されてるよ。」


フリーナ「そうなんですね…でもその刀凄いですよ…鑑定の能力も授けますので見てみてください。スキル名を唱えれば発動します。」


総司「?分かりました。鑑定!」



貴人レプリカ

所有者 天田総司


不壊

不汚染

安倍晴明によって創造された式神十二天将が一つの名を冠す

この刀は所有者のあらゆる敵を滅ぼす為に生まれ、

その為に自己改造を繰り返す

攻撃力は所有者に依存

決して壊れること無く、デバフにかかることもない

所有者以外が使おうとすると自動的に迎撃する


総司「…………………まぁ強くて困ることは少ないしいいんじゃないかな。気にせずやっていきましょうか。」


そう言って総司はゴブリンと向き合う

ゴブリンはお約束よろしく説明中はジッとしていたが、

向き合うとグギャギャと声を上げて向かってきた


総司(落ち着こう…弱い魔物だから油断しなければ負けることはないはず…よく見て…)


ゴブリンは手に持った棍棒で殴りかかってきたがそれを総司はスッと避けると、後ろから首に向かって刀を一閃した

すると豆腐を斬るかのように抵抗もなく切れた

首から上を失った体は糸が切れたように血の海の中に倒れ込んだ


総司「うぐ…気持ち悪い…初めて刀で人の形を切ったから吐きそう…でも慣れないと…これが普通なんだろうから…」


フリーナ「この世界はよくも悪くも自己責任です。優しいだけでは大切なものを失うこともあります。そこは覚えておいたほうがいいですね。」


総司「そうですね…そろそろ次のやつをお願いします。」


フリーナ「わかりました。頑張ってください。」


その後ゴブリンからオーク、グレーウルフ、リザードン、ミノタウロス、オーガ、ワイバーン、地竜、ドラゴンと戦闘を重ねていった。

もちろん戦闘だけではなく、フリーナの話し相手になったり、ものを作ったりした

作ったものは、武器や家具、ヒト等

武器は弓や槍、片手剣、大剣、銃、戦鎚、双剣を作った

銘は登場した時にでも話そう


家具はフリーナがこの神殿で暮らすのは味気ないと言ったため、キッチンやこたつ、温泉、ベッドといったものを作った

女神は食べなくても寝なくても問題はないらしいが

どうせならということで作った

フリーナ的にはこたつが気に入ったらしく、結構な頻度でこたつで丸くなっている


また他の神々以外はこの神域には居ないということで、総司は新たにフリーナの手伝いをする為に俗に言う天使を生み出した

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


総司「う〜ん…どうせなら可愛い子がいいよね。なら…」


総司がイメージすると、前方に人一人が通れるぐらいの魔法陣が2つ生成された

そこから二人の天使が現れた

一人は銀髪碧眼のクールそうな女性

もう一人は金髪緑眼のほんわかしてそうな女性だった


総司「よし!じゃあ銀髪の貴方はガブリエル!

金髪の貴方はラファエル!

これからよろしくね!」


ガブリエル「宜しくお願いします。我らの忠誠を貴方様に。」


ラファエル「宜しくお願いします〜。我らの忠誠を貴方様に〜。」


総司「2人には僕の修行の手伝いとか、ここにいるフリーナの仕事の手伝いとかをしてほしいんだ!」


ガブリエル「承知しました。」


ラファエル「分かりました~。」


神域に二人天使が増えた



そんなこんなで地上時間で1ヶ月程度過ごした

フリーナとも打ち解けており、腹を割って話せるようになった。が…ガブリエルとラファエルと密会を時々しており、その後はよく僕を見て顔を赤らめているが何を話しているのだろうか…?まぁ悪い気配はしないから大丈夫だろう

そろそろ経験も積めたから転生するとしよう


まぁ転生したら経験はある程度成長するまで消えるんだけどね★


フリーナ「そろそろ転生の時ですね…寂しくなりますね…」


総司「大丈夫だよ!念話もあるし向こうに行ってもまた話そうよ!」


フリーナ「それもそうですね…引き留めてしまってはダメですし…またお話しましょうね!」


総司「うん!」


フリーナは僕に向かって手を翳すと、何かを唱え始めた

唱え終わると僕の足元に魔法陣が現れた


フリーナ「どうかお元気で!良い人生を!」


総司「フリーナ!また会いましょう!ガブリエルもラファエルもまた会おう!」


ガブリエル、ラファエル「お元気で!」


その声を最後に意識は闇に包まれた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フリーナ「行ってしまいましたね…寂しいです…」


ラファエル「ご主人様…寂しいです…お側に行きたい…」


ガブリエル「……そうです!お側に行けばいいんです!


私達はご主人様の眷属ですのであの方の居られるところが私達の居場所です!ということで行きましょう!」


フリーナ「私はどうすれば?!」


ガブリエル「簡単な話です。迎えに来てもらえばいいんです。力をつけて頂いてここと向こうを行き来出来るようになればあの方の側にいれますよ。」


フリーナ「それもそうですね!ではもっと早く力をつけてもらうためにいろいろと後付けしておきましょうか!」


これによって転生後の総司のステータスがバグったことになるのはまたのちのお話…



閲覧いただきありがとうございました!

次回も宜しくお願いします!

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