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メスにされるレイモンド

「兄ちゃん。結構鍛えてるな。いい体してんじゃん」

屈強な囚人がレイモンドの体に触れる。


「ひいっ!」

レイモンドがビクッと反応した。ここはニースの街の地下牢。とてつもなく冷える地下牢だった。だが、レイモンドはなぜかその寒さを感じない。屈強な男三人の筋肉暖房に囲まれているからだ。


「お前。知ってるぞ。アルケイン魔法学校の教師だったな。同僚をハメてクビにしたって」

囚人がレイモンドの髪の毛を撫でながら言う。


「ひいっ!」

レイモンドは身をよじる。


「俺らお前みたいな悪い奴大好きなんだよな。懲らしめても誰からも文句を言われないからな」

と言いながら別の囚人がレイモンドの胸板を触る。


「あひゃぁ!」

レイモンドが女の子みたいな悲鳴を上げる。


「す、すいません。俺! 俺! ストレートなんです!」

レイモンドが震える口調で言う。ストレートとは異性愛者という意味だ。レイモンドは必死だった。必死すぎてやっと出た言葉がこれだった。


「心配するな。俺らもストレートだ」

屈強な囚人が言う。


「あ……よかった」

なんだかレイモンドは心底ホッとする。


「ただ、今日は変化球を投げてみたい気分だな」

屈強な囚人が言う。


「ひぃいいいいいい!!!」

レイモンドが叫ぶ。


囚人がすくっと立ち上がる。そして自らの陰茎を取り出した。

「取り敢えずしゃぶって」

囚人は事も無げに言う。


「あが! ああああああああ!!」

レイモンドの口に石が噛ませられた。もちろん囚人の安全のためだ。レイモンドは羽交い締めにされる。


「ごおおおあああああ!!!」

レイモンドが叫ぶ。


ゆっくりと近づけられる囚人の怒張。臭い。だめだ。このままじゃ……レイモンドは最悪の屈辱を味わうことになる!


「おい! お前らなにをやっている!」

衛兵の声だ。

「チッ!」

囚人が舌打ちした。


ガチャリ。衛兵がカギを開ける。

「お前ら! 一体なにをしようとしていた!」

助かった! レイモンドは心底ホッとする。陰茎を取り出していた囚人はそれを自分の下着の中にしまった。


「衛兵さん! 助けて下さい!」

レイモンドが衛兵のそばに駆け寄りしがみつく。


「レイモンドさん。一体なにがあったんですか!」

衛兵はあまりの事態に怒っている。レイモンドは泣きそうになる。


「無理矢理犯されそうになったんです! 衛兵さん助けて下さい!」

レイモンドは叫ぶ。


「えっ? 本当ですか? そんなことよりレイモンドさん。手紙は書きましたか? 保釈金を払ってくれる人のあては出来ましたか?」

衛兵は言う。


そんなことより? レイモンドは衛兵の態度が気になったが……レイモンドは床に転がっていた紙とペンを手に取った。


「早く書いてください。早い方が良いですよ」

衛兵はニコリと笑う。その衛兵の笑みは天使のように見えた。


「わ、分かりました!」

レイモンドは床に紙を置きペンを使って書き始めた。宛名はアガサ学長だ。まだあいつは俺に惚れている。レイモンドは確信していた。


親愛なるアガサ学長


大変なことになりました。今屈強な男たちに囲まれているのです。これは冗談ではありません! 本当に大ピンチなんです。保釈金400クローネが必要です! このままだと男たちにレイプされます! アガサ学長の助けが必要なんです!


とレイモンドは手紙を書いた。それを衛兵に手渡す。


「分かりました。これを送っておきますね」

衛兵はニコリと笑う。


「それでは」

衛兵はガチャリと牢屋の鍵を閉める。


「えっ? ちょっと待って下さい! 僕この男たちにメチャクチャ犯されそうになってたんですけど! 助けてくれますか?」

レイモンドは下手に出て懇願する。囚人たちはニヤリと笑った。


「衛兵さんも一緒に楽しみませんかぁ?」

囚人の太い声がレイモンドの後ろから聞こえる。えっ? なにを……


「あぁ……そうだな。楽しませて貰おうか」

衛兵はニヤリと笑い、ガチャリと牢屋の中に入ってきた。


絶望するレイモンド。



一方、そのころニナは


「ほら! 部屋上がって!」

ニナは出会ったばかりの男、レオナルドを部屋に入れていた。


「うわぁ! 女の子の部屋じゃん。なんかエロいなぁ」

レオナルドが感想を漏らす。


「エロくないってやめて!」

ニナが笑う。


ニナはドキドキしていた。初めて出会ったばかりの男を部屋に入れるなんて……なんだか妙に胸が高まる。


今まで初めて出会ったばかりの男のチンポをしゃぶっていたニナだが、それはそれ、これはこれ。ニナはなんだか乙女のようなときめきを胸に感じていた。


「ニナ!」

レオナルドがニナを背中から抱きしめる。えっ? いきなりか? ニナは戸惑う。


「ちょっと! ちょっとやめてよ! もー」

ニナは拒否する。


「だってニナが寂しそうだったから……」

レオナルドがニナの耳元で囁く。


「ちょっと! イキナリは駄目!」

ニナは照れながら言う。


「大丈夫。大丈夫。抱きしめるだけだから」

レオナルドはニナの背後から囁く。


「駄目だって!」

ニナはレオナルドの腕を振りほどく。


「えーー!!?」

レオナルドは声を上げる。


「だって! 話すだけって言ったじゃん!」

ニナが真っ赤になってレオナルドに言う。


「分かった。話すだけだな」

レオナルドが悪びれもなく笑う。



二人はニナの部屋で酒を呑んでいた。


「でさー。本当酷いんだよ。全部私が悪いみたいになっちゃってさ」

ニナが愚痴をこぼす。


「酷えなぁ。それ」

レオナルドがその話を聞いている。


「客のおじさんもさ。私の頭を掴んでガンガンノドに突き立てる人もいるしさ……あぁなんで仕事なんてしなきゃいけないんだろ」

ニナが愚痴る。

「お前頑張りすぎだって。なんか趣味とかあるの?」

レオナルドが聞く。


「趣味……あんまないかなぁ……」


「じゃあどうやってストレス発散してんだよ」


「ストレスなんて溜まる一方だよ! あぁ!  帰ったら可愛くてイケメンの男の子がご飯作って待っててくれないかな」

ニナが言う。


「ハハハ。それ最高じゃん」


「でしょ? 借金を返して、それで働いて、の繰り返しだよ」

ニナは愚痴る。


「ほら、ニナ。おいで。抱きしめてやるよ」

レオナルドはニナに向かって両手を広げた。


「えーー」

ニナは拒否する。


「大丈夫だよ。変なことしないから。ニナを癒してあげるよ。それだけ」

レオナルドは笑顔だ。


「分かった……」

ニナはレオナルドの胸に倒れ込むようにもたれかかる。レオナルドはそんなニナを抱きしめた。


「辛いよぉ……」

ニナがレオナルドの胸で泣く。


「よしよし。ニナは偉い。ニナは頑張っている。ニナが一番大変なのちゃんと分かってるから」

レオナルドがニナを抱きしめながら頭を撫でる。


「分かってないよ。私。世界で一番不幸なんだもん」

ニナがボソリと呟く。


「そうだよな。ニナは世界一不幸だよな」

レオナルドが合わせる。


「もー! ちょっと! 話合わせてるだけじゃん」

ニナがむくれる。


「ヤバ! ニナ! 可愛い! 可愛いって! ニナ」

レオナルドはニナを顔を両手で掴んでキスをしようとする。


「ダメ! ちょっと! 待って! 慰めるだけだって言ったじゃん」

ニナが拒否する。


「キスするだけだって。ニナ」

レオナルドが甘い声で囁く。


「だからぁ……本当ダメだって」

ニナも甘い口調になる。するとレオナルドは突然ニナの胸を揉みだした。


「あっ……は……」

拒否せず吐息を出すニナ。


「ニナ」

レオナルドはニナの胸を揉んでいく。


「ん……は……」

ニナは拒否しない。


「ニナ」

レオナルドはニナの唇に口づけようとした。だが、ニナはそれを指で防いだ。


「ダメ!」

ニナは拒否する。


「あのさぁ……私の口さぁ。汚いんだよね。色んな男の人に使われてるから。ごめん。灯り消すね」

ニナは立ちがありロウソクの炎を消した。一瞬にして暗闇になるニナの部屋。するするとニナの服がこすれる音だけが聞こえる。ニナが服を脱いでいるのだ。ニナは裸になった。


「だから、今日は私の下半分だけで気持ちよくなって」

ニナは薄暗がりの中、レオナルドに言う。レオナルドはニナを抱きしめベッドに押し倒した。


強く握られるニナとレオナルドの手。二人だけの夜が始まった。



「ああ……」


放心状態のレイモンド。ここはニースの街の地下牢。クズ教師レイモンドは屈強な囚人三人となぜか衛兵まで加わり散々に陵辱されていた。


冷たい地下牢の床に裸で放置されるレイモンド。


「どうだ。兄ちゃん。初めての体験は」

囚人たちは笑う。


体が……特に下腹部が痛い。排泄器官をこんな風に使うなんて……レイモンドはあまりの寒さにヒューヒューと喘鳴をたてながら呼吸する。


「すっかり、メスになっちまったな。兄ちゃん」

囚人がレイモンドに言う。


レイモンドは過去を思い出す。なぜ、こんなことに……上手く行けば俺は今頃学長だったハズなのに。それで教師たちを顎で使って……


なんでこんなことに……


クソッ! 全部アーサーあいつのせいだ! あいつに関わったから俺はこんな目に! この牢屋を出たらあいつに復讐してやる!


バサバサッ! 窓から地下牢の廊下にフクロウが入ってくる。


「おっ! 帰ってきたな」

衛兵はそう言うとガチャリと牢屋の扉を開けた。


あれは……マジックオウル! アガサ学長に出した手紙が帰ってきたんだ! レイモンドは暗闇の中に光がさした思いがする。


「レイモンド! 手紙が帰ってきたぞ。えーなになに……親愛なるレイモンド。申し訳ございませんが、保釈金の支払いは出来ません。ご自身で用意してください。それと、本日、魔法委員会にてあなたのクビが決定しました。それでは……だってさ」

と言って衛兵が笑う。


「えっ? 嘘だろ……」

レイモンドは放心状態で呟く。


すると囚人たちから拍手が起こった。パチパチパチ……レイモンドはその囚人たちを呆然と見る。


「これで俺たちといつまでも楽しめるな」

「死刑になる前にいい拾いものをしたな」

囚人たちは笑う。


「あああああああ!!!!!」

レイモンドは声にならない叫び声を上げ、それは地下牢に響き渡った。だが、レイモンドを助ける人は誰も居なかった。





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