ざまぁ展開 風俗で説教されるニナ
ここはニースの街の風俗街。
大人のスポットだ。ここでアルケイン魔法学校の元教師であるニナが風俗嬢として働いていた。ニナはアーサーにセクハラ冤罪でひっかけた張本人だ。全ての悪事が明るみになり、ニナは責任を取るような形で退職した。悪事の噂が広まりニナはもはやまともな職場では働けなくなっていた。
狭い部屋の中。卑猥なことをするためだけに作られた部屋でニナは客に性的なサービスをしていた。
「ん……ん……んはぁ……お客さんまだですか?」
ニナが口で客の陰茎を刺激する。
「はぁ……あぁ! いいよ! キャンディちゃん!」
客が叫ぶ。キャンディちゃんとはニナの売春宿での源氏名だ。
キャンディちゃんは客が口の中に発射したそれを、ペッ! っと痰壺の中に入れる。
「またのご利用御願いします」
ニナことキャンディちゃんは愛想笑いして客を見送る。
「ガラガラガラガラ……ガラガラ……ペッ!」
キャンディちゃんはうがいをする。口の中に残った男性の性液が気持ち悪いからだ。
「はーーい。キャンディちゃん。次のお客さんお願いね」
売春宿の店長が声をかける。次の客で今日だけで10人目になる。もはや舌も使いすぎて麻痺したようになっている。本来ご飯を食べるための器官をこんなことに使うなんて……ニナはうんざりする。
それもこれもレイモンドが自分を騙したせいだ。アーサー先生を嵌めようと持ちかけたのはレイモンドの方だった。実行犯は自分だがそれにしても自分だけ責任を取らされることにニナは納得がいかなかった。
ガチャ!
中年男性が入ってきた。
「いらっしゃいませ。お客様。私キャンディちゃんです。一時間の恋人としてお楽しみくださいませ」
キャンディちゃんはニコッっと笑う。
◇
「ガラガラガラガラガラ……」
プレイが終わったあとキャンディちゃんはうがいをする。昨日から扁桃炎が腫れている。恐らく性病だと思うが、それを伝えると働かせて貰えないのでニナは黙っていた。
「キャンディちゃん。ちょっといい?」
店長から声がかかった。店長はゲイの男性だ。オネエ言葉を使う。キャンディちゃんは店長のところに向かった。
「キャンディちゃん。お客さんからのクレーム凄いんだけど、どうして?」
店長が聞く。
「えっ?」
「さっきのお客さん。すっごい怒っててね。なにがあったの?」
店長はニナに聞く。
「いや、普通にしゃぶって気持ちよくしただけですけど」
「キャンディちゃん。ちゃんと笑顔してる?」
「笑顔……」
実はキャンディちゃんは笑顔なんて一切していなかった。相手が美男子ならそりゃ笑顔でしゃぶれもするが、立て続けに中年男性の陰茎ばかりしゃぶっていたら、そりゃ笑顔もなくなる。
「ほら! ちゃんと笑顔しなきゃ駄目じゃない! ね! キャンディちゃん。お客様は癒やしを求めてやってきてるんだから! そんな嫌そうな顔でレロレロレロされてもぜんぜーん! 気持ちよくないから! 心の底からの笑顔でしゃぶりなさい!」
店長は言う。
ニナはうつむく。駄目なのだ。どうしても笑顔なんて無理なのだ。今の惨めな自分を慰めて欲しいくらいなのに、誰かに癒やしをあたえるなんて私には出来ない。ニナはそう思った。こんなにも私が苦しいのに……こんなにも頑張っているのに……誰も分かってくれないんだ。
ニナはそう思うと涙が出てきた。うつむきながらポロポロと涙が流れる。
「キャンディちゃん。それ金になるの?」
店長が冷たい様子で聞いてきた。
「えっ?」
「だから! 涙ポロポロ流して金になるかって聞いてんだよ!!」
店長がいきなり怒鳴りつけた。
「ひぃ!」
驚くニナ。
「あのさぁ。あんた自分の立場考えな。前は国立の学校の教師やってたかなんだか知らないけどさ。今は人様のチンポしゃぶって金稼いでる身分なんだよ。今あんたがやることは心からの笑顔で一本でも多くの客のチンポをしゃぶることなんだよ。それ分かってんのか! このクソ女!」
店長が怒鳴る。
ニナは涙がピタッっと止まる。
「本当。都合のいい涙よねぇ。本当嫌になるわ。大っ嫌いなのよね! あんたみたいな自分の立ち場が分かってないバカ女! 見た目が良いだけで、泣けば許されると思ってるバカ女! 今まで男の前でえーんえーんって泣いて許してもらってきたんでしょ! ホンっと最悪! あんたみたいなガワだけのバカ女も、バカ女に引っかかるバカ男もほんっと大っ嫌い!」
オネエの店長はいきなりニナに罵声を浴びせてきた。
「えっ?……あっ……」
ニナは店長の豹変っぷりに驚く。
「あんた仕事舐めてんの? 風俗嬢の仕事バカにしてんの? チンポしゃぶってるだけで金が貰えると思ってんのか! ちげぇよ! バカ! お客様にここに来てほんとぅに! に良かったなぁ! って思ってもらうためだろうが! それで金を貰ってるんだろうが! なぁ!」
店長はニナに怒鳴る。
「は……はい。ニナは涙目だ」
「だったら来る客来る客に、一年ぶりくらいに会った大好きな彼氏のチンポをしゃぶるくらいの熱意でしゃぶれよ! 咥えたら離さない勢いでな! そこらの中年男のチンポを大好きな彼氏のチンポだと思ってしゃぶれよ! ちゃんとやれよ!」
店長は怒鳴る。
「は……はい! 彼氏のアレだと思ってしゃぶります」
「一年ぶりに出会った彼氏のチンポだろ!! ちゃんと言えよ! 今更恥ずかしかってんじゃねぇ! お前どこにも行くあてないんだろ? だったら頑張れよ! シクシク泣いても始まらないだろ! 泣きながらチンポしゃぶって頑張れよ!」
店長が怒鳴る。
「はい。頑張ります。お客様のおちんぽを一年ぶりに出会った彼氏のチンポだと思ってしゃぶります!」
ニナは決意表明した。
「よしっ! いいわよ! キャンディちゃん。じゃあまだまだ頑張れるわね?」
店長が一気にオネエ言葉になる。
「はい! 頑張ります!」
ニナは自分が待機する部屋に戻った。カビ臭い匂い。血と性液の匂いがする劣悪な環境に戻った。狭く、ただ卑猥なことをするためだけに作られた部屋だ。
コンコン
「キャンディちゃん! お客様よ!」
店長の声だ。
「いらっしゃいませ! お客様! お客様のオチンチンが大好きなサキュバス娘のキャンディちゃんです! どうぞ! 私のお口でお楽しみください!」
ニナが言う。
「お……おう……可愛いな。結構」
中年男性の反応は良好だ。店長が客の後ろから親指を立ててグッドポーズを取る。褒められたニナはそれを見て喜ぶ。
「さぁ! お客様! お楽しみください!」
ニナ……いやキャンディちゃんのプレイが始まった。自分を騙し切ろう。ニナはそう決めた。お客様を楽しませるんだ! ニナの目から一筋の涙が出た。ニナは誰にも分からないようにそれを拭った。
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