ざまぁ展開 壮絶なキャットファイト
ここはアルケイン魔法学校の大教室。教員によるスキャンダルについてアガサ学長が生徒たちに説明していた。
「まず最初に説明させていただきます。ニナ先生とレイモンド先生の写真の件。本人から確認しました。あれは本物です」
とアガサ学長が言う。ザワザワとどよめく学生たち。
「ただし伝えなければならないことがあります。ニナ先生は元々風俗嬢です。それを隠してこの学園に入学しておりました」
どよめく学生たち。
「風俗嬢とか言う必要あるのかよ」
「そりゃ経歴詐称はマズイけどよ……」
口々に呟く学生たち。
「ニナ先生はこの学園に入り込み多くの男性教諭と関係を持ってました。これは全てニナ先生から仕掛けたことです。ニナ先生が他の男性教諭をそそのかしてアーサー先生を嘘で追い詰めた。これがこの一連の騒動の真実です」
アガサ学長が学生たちに告げた。どよめく学生たち。
「ニナ先生が全部悪いってことかよ」
「ただの責任逃れじゃないのか?」
学生たちが口々に言う。フレデリカはアガサ学長をじっと見ていた。
「アーサー先生にはこのことを伝え真摯に謝罪しました。しかし、アーサー先生はこの学園には戻りたくないと強くおっしゃっています」
学長は言う。
ええええええええええ!!!! とどよめく学生たち。フレデリカが首を横に振った。
「まだ謝ってなかったのかよ」
「戻りたくないってそりゃそうだろ」
「なんですの! あの言い方。自分たちは誠実な対応をしたけど、アーサー先生が意固地になって学園に戻りたくないって言ってる。みたいな言い方。最悪ですの!」
フレデリカが怒る。
「なんとか自分たちは悪くないと印象づけたいのでしょうね」
ミアが呟く。
「それではニナ先生から説明があります」
アガサ学長と入れ替わりでニナが教壇の上に立った。アガサ学長はニナとすれ違った際にこう呟いた。
「ちゃんとよろしくお願いしますよ」
と。
「ああ……みなさん」
ニナが喋りだす。生徒たちの冷たい目がニナに降り注ぐ。
「あ……あぁ……私じゃないんです」
ニナは呟くように言った。ザワつく学生たち。
「うわあああああ!!!!!! あああああ!!!!!!!」
いきなり泣き出すニナ。
「えっ? どういうこと?」
「えっ? なに?」
驚く周囲の人々。
「脅迫されてるんですううううう!!!! アガサ学長からああああ!!!!」
ニナは叫んだ。どよめく周りの人たち。
「先生! どういうことですか?」
学生の一人が先生に訪ねる。
「私を悪者にしようとしてるんですううううう!!! 私! なんにも悪くないのにい!!!」
泣き叫ぶニナ。
するとアガサ学長がニナの方にツカツカを歩いていった。
「ニナ先生! どうしたんですか? ちゃんと説明して下さい!」
アガサ学長は叫ぶ。
「キャーーーーーーーー!!! 怖い! 怖い! 怖い!! アガサ学長に殺されるーーーー!!!」
と叫ぶニナ。
「ちょっとニナ先生!!」
「キャーーーーー!! みんな助けて!! アガサ学長は! アガサ学長は! 全て私に責任を押し付けるつもりなんです!!! 私はレイモンドに騙されてただけなのに!! アーサー先生は悪い先生だからって! 生徒にセクハラをする先生だって言われて!!! 方法は駄目だけど生徒たちのためだって言われて!! レイモンドに言われてええ!!! 私アーサー先生とキスをしましたあああ!!!!!」
ニナが叫ぶ。
「いい加減にしなさい!!」
アガサ学長がピシャン!! とニナを平手打ちする。
一瞬驚くニナ。だが
「うおおおおああああああああ!!!!」
とニナは叫んでアガサ学長に掴みかかる。
そしてアガサ学長に右ストレートを入れるニナ!!
ドゴッ!!
一瞬倒れそうになるがアガサ学長。
だが、アガサ学長は足を踏ん張って反撃のためにニナの顔を引っ掻いた!
「痛い!! 痛い!! 痛い!!」
アガサ学長に顔を引っ掻かれるニナ。
痛い!! と言いながらアガサ学長の顔を殴りまくるニナ。
「やめなさい!! やめて!!」
と言いながらニナの顔を引っ掻くアガサ学長。
すると
「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
生徒たちの歓声が上がった。
この20代の嘘泣き女と50代のおばさんの壮絶なキャットファイトに盛り上がる生徒たち。
「キィーーーーーーー!!! ニナ!! あなたはクビです!!!」
ニナと取っ組み合いながら叫ぶアガサ学長。
「全部バラしてやるから!!! 全部バラしてやるから!! あんたがやったこと生徒たちバラしてやるから!!!」
と叫ぶニナ。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
と盛り上がる大教室。
その光景をレイモンドは心底引いて見ていた。
「なによ!! あんたなんか体売ってた女じゃない!!! 風俗やってた奴が学校に入って来るんじゃないわよ!!」
とニナの髪を引っ張りながら叫ぶアガサ学長。
「このババア!! レイモンドがね! あのババアいつも口が臭くて大変だ! って言ってたよ!! キスをするとき死臭がするって。いつも息を止めながらキスをしてるって!! ババアが若い男に色ボケするな!!」
アガサ学長の髪を掴んで叫ぶニナ。
「なによ!! あんたもレイモンドが体だけの女だって言ってたわよ!! この誰とでと寝るヤリマン!! この性病持ち!! この性病持ち!!!!! 引っ掻くな! 病気が伝染るだろう!!」
アガサ学長が叫んだ。
「うおおおおおおおおおお!!!」
学生たちの歓声が上がる。
すると大教室にいた教師たちが止めに入る。
「先生! もうやめて下さい!!」
「これ以上傷つけ合うのはやめて下さい!!」
二人を引き剥がす教師たち。
「うああああああ!!!」
「あああああ!!!」
ニナとアガサ学長。お互い引っ掻き合ったためか顔が血だらけになっていた。
学生たちはギャハハハハ!!! と笑っている。
「いい加減に!! キィーーーーーーー!!!」
叫びながら運ばれるアガサ学長。
「離してよ!! 離してよ!! 私は被害者なの!!!」
と叫びながら運ばれるニナ。
そのやり取りを見て学生たちはギャハハハハ!! っと爆笑していた。
それを見て青ざめるレイモンド。レイモンドは大教室から逃げようとするが……
だが
「どこに行くつもりですの! レイモンド先生!」
フレデリカが止めた。
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