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マリアンヌが颯爽と出る少し前
「そうだ、ロッタ筋がいいぞ」
とオーディンがロッタに木刀で素振りを終えていると
「やっと会えたー!」
と女の人が叫びながらオーディンに抱きついた
オーディンがその人を引っぺがしながら
「やめろ!離れろ!」
「嫌!もう離れないって決めたんだからぁ!」
と必死にしがみつこうとする女の人がちらりとロッタをみた
「なぁんだ獣人の子どもじゃない。オーディンの本当の子どもじゃないんなら別れてもいいわね。」
いつの間にかもう1人オーディンに抱きついている
「ミランダ酷ーい。でも、子どもが居るって聞いてショックだったけど養子なら問題ないわね」
「お前らなんなんだよ!」
オーディンが怒った
「オーディン、なんでこの店の人と結婚したの?そんなに好き?」
「ああ、もちろんだ一生一緒に居たいと思ったから婚姻の誓いをしたんだ」
「どこが好き?」
「どこがって…それは…」
「なぁんだ、そんなに好きじゃないんじゃない」
「ねぇ、坊や~パパとママが一緒にいると不幸になっちゃうの嫌だよね~
だからね、離婚した方がいいと思うのよ~」
ロッタは怖かった、2人の冒険者が敵意を向けてきていること
オーディンが怒っていること
そんなのお構いなしでマリアンヌとオーディンを別れさせようとしてるこの変な人達が怖くて怖くてたまらなかった
急いで裏口から中に入る
そして、マリアンヌが颯爽と出てくることとなるのだった
バン!っと扉を開けると
マリアンヌがスタスタスタっとミランダとミーシャとオーディンの傍まで行くと
「営業妨害よ!なんのつもり!」
キッと睨みを聞かせて冒険者2人を見る
「恐っ」
「怒ってますわ」
ミランダとミーシャが茶化す
「2人ともいい加減にしろ。帰れよ。」
オーディンもお怒りだ
「ヤダヤダ、オーディン怒らないで~」
猫なで声でオーディンに寄り添う2人
「うちの息子を傷つけたのは誰?」
オーディンに近づいていることなどどーでもいいと話を進めるマリアンヌ
「私かしら…一緒に居ても幸せになれないなら早めに教え」
話の途中でマリアンヌのビンタが炸裂した!
バチンッととってもいい音が鳴りミーシャと呼ばれる女の人がその場に膝から崩れて
オーディンに助けを求める
「痛いわ~、酷い…。オーディン見たでしょ。この女こんなに乱暴なのよ!顔が腫れたらどーしてくれるのよ!」
「反対側もぶたれたい?」
マリアンヌはバーサーカー状態だ
自分の手のひらがジンジン痛むのも忘れて子どもを傷つけたミーシャに完全敵意剝き出しで挑んでいる
相手が冒険者だろうがなんだろうが母強し!
「ちょっと、何ヨ…ほ、ほんとうのこと」
「ああん?」
おでこがくっつくほど近づきマリアンヌが聞き返す
昔のヤンキーかって感じだ
「私とオーディンの離婚するかしないかがあんた達に関係あるの?
まして、子供を傷つけてまで話す話なの?どこまでも馬鹿で思いやりも無くて最低な人たちね!」
「な!」
「あんまりですわ!」
「あんまりなのはこっちのセリフよ。昨日は夜遅くに、今朝は夜が明けると同時に押しかけてきてオーディンに会わせろ。挙句、また来たかと思えば子供に一緒にいると不幸になるからお前の親は離婚した方がいい?ふざけるのも大概にしろ!
なんで子どもなのよ!文句があるなら直接私に言ってきなさいよ!あの子達は…あの子達は…私の大切な子どもなんだから…!」
マリアンヌは怒りながら最後は泣いていたロッタの心に傷をつけられたこと
守れなかったこと悔しくて悔しくてたまらなかった
ぐすっと鼻をすすりながら叫ぶ
「オーディン!」
「すまん。」
「許せない!ロッタのこと守れなかったこと許せないわ!反省して!
その人たちとちゃんと話して片付けてくるまで帰って来なくていいから!」
くるりと背を向けると裏口から中に入りバタンと大きな音を立てて帰っていった
嵐のような女の人が一番当てはまっているだろう
だいたいいくら女の冒険者とはいえ、今まで旅をしてきたミーシャをビンタで張り倒すなんてありえない力だったのだ
しかもミーシャだって駆け出しの5級や6級ではなく、中級に当たる4級の冒険者なのだから
いくら、ヒーラーとはいえ一般の冒険者でもない女の人には普通負けない…
「オーディン…そのごめんね」
「私達久しぶりに会えてうれしくてその…ごめんなさい」
「帰れ…お前らなんか二度と会いたくなかった。」
「そんな…」「酷いですわ」
「どっちがだ…俺の息子を傷つけて、俺の大事な伴侶を傷つけた
今、お前らこの世から消えて欲しいって心から思ってるよ。」
ポロリポロリと涙を流す2人
「泣きたいのはこっちだ。大切な人守れなくてこんな気持ちになるなんて
あの人たちは俺が命に代えても守りたいってずっと一緒に居たいって初めて思えた人たちなんだ!
俺のこと不幸にするのはお前らだろうが…もう帰ってくれよ。いい加減にしてくれ…。」
「あ、居たー!ルーカス早くー!」
「居たか!」
コレットとルーカスが走って来た
「はぁはぁ、すまない。オーディン2人が居ないのに気付くのが遅れた迷惑…」
「かけちゃったの?2人とも!あれほど変な事しちゃダメだよ!って話したでしょ
オーディンの幸せ応援しようね!って信じらんない!最低だよ2人とも…」
ルーカスが謝り、コレットが場の空気で何かを読み取る
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そのころお店の中は
マリアンヌが泣いていた
「ママ、泣かないでよしよし」
キキが慰めていた
「ママ、ぼくもいるから泣かないで」
ロッタも慰めていた
それをみたお客さん達は空気を読んでお代を置いて帰っていった。
最後のお客さんは入り口のOPENをCLOSEに変えて帰ってくれた。
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その後外の人たちを中に入れて話し合いとなった
「マリアンヌさん、本当に申し訳ない!」
ルーカスが頭を下げる
「本当にごめんなさい!ごめんね、ロッタくんこのおばちゃんたちが変な事言って本当にごめんね」
コレットもひたすら謝る
「ロッタ、ごめん。俺はここでお前たちみんなと居るのが一番幸せだ。絶対不幸になんかさせないから、安心して欲しい!」
オーディンもロッタに謝る
「「すみませんでした」」
ちょっとぶーたれつつミランダとミーシャが謝る。
「おばさん達!悪いと思ったらきちんとごめんなさい!しないとメ!よ」
キキが怒る
ほっぺがぷっくり膨れて可愛い
「お、おば!」
「おばさん…」
「キキちゃんからしたら、みんなおばさんよね~」
コレットが笑う
「俺…パパの事許すから、ママも機嫌直して。俺もう大丈夫だよ」
「ロッタ、キキ」
2人を抱きしめるマリアンヌ
「マリア…その…すまない。悪かった」
「許すわ。ここが落としどころですものね…仕方ないわ」
「ママ、それは許してないと思うよ」
「そう?」
「パパも反省してると思うの。許してあげて」
「許してあげて」
「ロッタとキキがそう言うなら許そうかなぁ?」
「すみませんでした!」
素早く立ち上がり直角に頭を素早く下げるオーディンにマリアンヌも少し笑ってしまった
「じゃ、ロッタ キキ。おやつにしよっか」
「「イチゴのショートケーキ!」」
「皆さんもどうぞ」
スタスタスタと子ども達と調理場に行き冷蔵庫からショートケーキを人数ん分出す
お皿に盛り、コーヒーと紅茶も用意する
「ロッタとキキは何飲む?」
「俺、甘いコーヒー」
「私レモンティー」
「今淹れるね~、ケーキをお願いします」
「「はーい!」」
その様子を見る冒険者達
「あれ、見てまだあんなこと言えるのか?」
ルーカスがミーシャを見る
「悪かったわ。本当にごめんなさい。」
今度は素直に謝るミーシャ
「ホントね…付け入るスキなんてこれっぽちもないわ。本当にごめんなさい」
ミランダも謝る
「パパもほら手伝って!」
キキがマリアンヌそっくりに言う
「ああ、ありがとうキキ。パパたちはコーヒーブラックでケーキはこっちで配るから」
「はーい」
ケーキを配り、マリアンヌが飲み物を運ぶ
ロッタとキキの所にミルクコーヒーと甘めのレモンティーを置くと
自分の分のブラックコーヒーをケーキの所に置いて
オーディンがその他を配るミルクと砂糖も一応出した。
「んー!!!!」
「溶けた!」
「美味しい!」
「美味いなー!初めて食べたぞこんな美味い物!」
感動する冒険者達
ロッタとキキも幸せな時間を過ごしていた
マリアンヌも甘い物を食べて気持ちを落ち着ける
ブラックコーヒーでホッとするのだった




