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辺境伯領地に到着した一団


「ようやく着いたね~。」


「着いたなここにいるんだろ」


「そうよ~やっとだわ~。で、どこにいるのかしらね?」


「とりあえずギルドで聞きましょ。」

剣士の様な男1人、魔法使いのような女が2人、アーチャーのような女が1人

街へ入っていくのだった



___________

時は2刻ほど経った

___________


マリアンヌ達は自宅に戻り、着替えを済まして夕食をとっていた

「美味しいね~」

キキが今日も可愛い


「美味しいね~」

マリアンヌも返事を返す

和やかな夕食だった


デザートまで食べてそれぞれの時間を過ごす

最近はロッタはオーディンについて、戦い方の何かを教わっているようだった

冒険者にでもなるのかしら…とちょっと不安なマリアンヌ


マリアンヌは調理場に下りて明日の仕込みだ。

黙々と作業をしていると


ドンドンドンと扉が叩かれた

「夜分にすまない」


「どちら様ですか~?」


「こちらにオーディンという人はいませんか?」

女性の声がした


「少々お待ちくださいね」

開けずに声をかけて階段を上がりオーディンを呼ぶ


「誰だ!」


「あ!オーディンの声だよ!やっぱりオーディンだー!」

ドンドンドンっと扉を叩いてきた


「ドア壊れそう…大丈夫かな…」

不安なマリアンヌ


オーディンは面倒そうな顔つきになり、扉は開けずに

「扉を叩くなバカ力、壊れたらどうする」


「あ、ごめーん。開けてよ~。皆一緒なんだ~!」


「ここは俺と俺の家族の家だお前らを上げなければならない理由はない。帰れ」


「相変わらず冷たいな~。昔の仲間のよしみでしょ~あ~け~て~」


「帰れ」


「オーディン。夜分にすまない。ほらミランダ行くぞ」


「ヤダー!オーディンに会うんだもん!オーディン!開けてよー!」


「私もオーディンに会いたいですわ~!」


「ミーシャまで何を言いだすんだ。夜で迷惑だろう!」

「そうよ。2人とも明日また来ればいいじゃない。もう夜だし迷惑よ」


「何よ~。コレットだって会いたいくせにいい子ぶっちゃってさー」

「わ、わたしは別に…」

「じゃあ、コレットは明日宿で留守番ね」


「明日も来るな。むしろ、ルーカスだけでいいだろ」

オーディンが扉のこちらから声をかける


「ルーカスなんてオーディンに用事なんてないもの!」


「じゃあ、明日も来るな。帰れ」

「オーディン、開けてあげなくていいの?」

「マリア気にするな、うるさいから追い返そう」


「あーー!!!マリアって誰よーーー!!私という女が居ながらこの浮気者ー!」


「人聞きが悪い!」

「パパー。うわきもの?ってなにー?」

とキキ

「キキ静かにしてろ」

とロッタ


「え…?こ…ども…」

扉の向こうがシュンとしたのが分かった

「オーディンすまない。明日、また挨拶に来るから」


「悪いなルーカス。お前は歓迎する。」


「ああ、じゃあな。お騒がせしました、奥さん」


「い、いえ。扉も開けず何のお構いもしませんで」


「お、お、奥さーん!!!???

オーディン!!嘘だって言って!嘘でしょ!オーディン!」


「うるさい、近所迷惑だ!帰れ」


「ミランダいいかげんにしろ。オーディンの言うとおりだ。近所迷惑だから静かにしろ!」


「そんな…えーん。酷い〜私という女ムグ」

「いいかげんにしろ!意識を刈り取るぞ」

「えーん、ルーカスがいじめる〜」


これは、入れてはいけないタイプだと思うマリアンヌだった

すっとオーディンの側に寄り

腕にそっと触れると

オーディンが肩を抱いてくれる

「大丈夫だからな。」

そっと優しい声をかけられ

顔が熱くなるのを感じるマリアンヌだった


「ママ顔真っ赤よ〜」

呑気なキキが声をかける

「キキしー!」

ロッタが注意する。

「どーして?お兄ちゃん、しーないとダメ?ママ可愛いよ〜」


頭に片手を当ててやれやれとするロッタ

苦笑いのオーディンとマリアンヌ


扉の向こうだけが騒がしかった

喧騒が去ると静かになった


「マリア、明日お店休むか?」


「?休んだほうがいい?」


「あいつらがまた来ると思うと気が重い

絶対迷惑かける…」


「さっきの人たちは」


「昔の仲間だ。駆け出しの冒険者だったころのな。

そのうち、パーティを抜けて俺はソロになった。その後スチュアート様の所で働き出したから」


「元付き合ってたとか?」


「ああ、少しの間…男女の関係だった

すぐ別れたんだかな。」


「そっか。」


「それだけか?」


「なんで?」


「いや、もっと何か言われるかと思ったんだ」


「私の住んでた世界は自由恋愛がほとんどよ。付き合ったり別れたりは珍しくないし

初めての人と出会う確率の方が少ないのよ学生じゃないかぎり」


「そ、その。マリアも居たのか?過去にその…」


「付き合ってた人?学生時代に1人ね。お店出したかったからその後はパッタリ。」


「そ、そうか…」

獣人だったらはっきりと耳が垂れ尻尾もシュンとしているであろうとわかるくらい落ち込んでいた


「私がお付き合いしてたのは、学生時代で成人してなかったからたいしたことしてないわよ。

手を繋いで登下校したとかせいぜい、キス程度で…って何言わせるのよ!」

恥ずかしいとばかりに真っ赤になり階段を上がっていったマリアンヌだった


どこかホッとした様子のオーディン

どこの世界も男は…と冷たい目線のサファイアだった


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