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マリアンヌは手を動かしながら考える
この世界、召喚が盛んだったって言ってた
カツレツ、シフォンケーキ、紙
こっちに連れて来られた人が頑張った証なんだよな~。
もし、私がこっちの世界で死んだら…このお店やロッタ、キキはどうなってしまうのかしら…。
畑から作物は取れなくなるだろうし…教会だって…
急に寒気がしたマリアンヌだった
ただ、このマリアンヌ
深く考えるのが苦手…目の前のことを一生懸命するだけなのだ。
だからこそ、王都には残らなかった
自分の力でどうにもならないことは基本的に考えるのをやめるのだ。
女神や聖女じゃないからね。
聖女とされたあの子ですら…
人には向き不向きがあるからね。
「オーディンの領地はどうなってしまうのかな~」
パンを捏ねながら、考える。
(オーディンはどうするつもりだろう…ちゃんと相談してくれるかな?)
「してくれないなら…って考えてるでしょッピ?」
「ピってつければ何でも大丈夫と思ってない?サファイア」
「ピ?」
うん?と小首を傾げるサファイア
「あざといわね~。そうね、なんでも相談して欲しいわね。
夫婦になるのなら」
「言い切らなかったね。」
「なんかさ、考えてたら私のやってることって余計な事のような気がしてきて…
このスキル誰かが引き継げるならいいんだけど、私で終わりなら…迷惑にしかならないかもって…」
「まずは、マリアンヌのスキルで出てくる物
全部鑑定してもらったら?」
「鑑定………そうか!採れなくても作れるかもしれないってことね!」
「誰に頼むかが問題ッピ」
「そうよね。」
「全部をここで開発すると王都が移動するかもしれないッピ」
「そんなに大変なことかしら。今までだって王都では召喚が行われて、逃げた人があちこちでいろいろな活躍をしているわ」
「大半が何もできずに死んでるッピ」
「やっぱりそうなのね…勝手に召喚しておいて…」
「怒っても仕方ないッピ」
「国外に出ればよかったかしら…行商人に扮してとか」
「今更っピ」
「そうよね。スチュアート様はいい人だものね。」
「その辺も含めて相談したらどうッピ?マリアンヌじゃあ…」
「私じゃあ?頭が足りないとか言いたいんでしょ。
怒りたい所だけど、認めるわ。その通りなのよ。
世の中のパワーバランスとか、国だからこうとか私には無理だわ。」
「ふぅ…準備を済ませていくッピ!」
「うん。急ぐわ。ありがとうサファイア。はい、レーズンパンね。」
「ありがとう!ッピ!」
ピってつければなんでもいいんだ…と思ったけど口に出すのはやめたマリアンヌは
ひたすら明日に向けてパンの生地を何回分も練るのだった。
「これ、自動化する機械作れないかしら…」
「その前にー!」
「スチュアート様の所。わかってるわよー」
そう言いながら、トマトソースを仕込むマリアンヌだった
明日のメインはピザね!
と考えながら一応1枚焼いてみる…
「ギャー!!無くなったーー!!」
「ピザなんてレシピあるに決まってるッピ」
「マジか…サファイアさん。どの本に載ってるかだけでも教えて欲しいです。」
「仕方ないッピね~。ちょっとおしゃれな特別ディナーメニューッピ」
「ありがとう~。」
スキルで購入…30000pt高くない?
基礎の本なら3冊は余裕で買える…でももうトマトソースを仕込んでしまったので買う
難解な本を読み解き材料にあたりを付ける
「さて、強力粉とトマトとチーズで焼くみたいね」
ポンと出して、一安心だ。
「さて、これを沢山持ってスチュアート様の所に行こうかな。
皆帰って来ないかな~
一緒に持ってほしいな~」
と帰って来るまで追加のトマトソースを作るマリアンヌだった
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