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マリアンヌが沢山料理?しているころ
「よかった。寝てるね」
「顔色もいいね。よかった。」
可愛い2人がベッドの所でひょこっと顔を覗かせる
眠っているオーディンをみてホッとしたのだ
「ん?」
気配を感じて目を覚ましたオーディン
「「起きた…」」
「ロッタだよ」「キキだよ」
一応自己紹介する。マリアンヌが記憶をなくしていると言ったからだ。
まだ、びりびりと痛む頭をどうにか我慢してオーディンは2人を見る
頭が割れるように痛かった
(これ以上痛がれば、心配をかけるな…これくらいなんてことはない…)
「大丈夫だ。どうかしたか?」
みるみるうちに瞳に涙が溢れる2人
「ずっと、まっでだ…」
「おかえりなしゃい…オーディン…」
うわーんと泣きながら抱きつく2人を受け止めつつ
(こんなに待っていてくれる人が居たのか…俺は…)
「マリアンヌ嬢を見に行かないか?」
「「行く!」」
階段から覗くと沢山の料理を作り、孤児院の子ども達が持ち帰った
そして、新しい紫の麻袋から何かを取り出す
青い鳥と何か会話をした
落ち込んで…あ、笑った
百面相をするマリアンヌを見て
(表情が変わって面白い…。)
3人でマリアンヌを覗きつつ、ホッとしていた所…
「うっ」
オーディンが急に倒れた
「「オーディン、オーディン大丈夫!?」」
「ママー!!」
「ん? ど、どうしたの?オーディン、大丈夫!?」
「ロッタ、スチュアート様の所へ行って、今の状況説明できる?」
「まかせて!」
「キキはオーディンを運ぶの手伝って」
肩をよいっしょっと持ち上げると
急にオーディンが軽くなった
階段からオーディンを背負いてくてくとベッドへ運ぶキキ
栄養状態が良くなり、本来の獣人の力が使えるようになっていた
「キキ…すごい!」
「ふふっ、ママ。ありがとう。よいっしょっと」
ベッドへオーディンを寝かせるとタオルを持ってきて
汗をぬぐう
「凄い汗…どうしたんだろう…」
マリアンヌとキキは
ベッドの隣で膝抱っこでオーディンを見ていた。
どれくらい待っただろうか
「ママー。連れてきたよー」
「マリアンヌよ。待たせたな。鑑定士が今こちらに向かっている」
「スチュアート様。いらっしゃいませ。なんのお構いもできませんが、そちらでごゆっくりなさってください。今、お茶を」
「すまんのぉ。急いできたからな、ありがたいわい。
さ、ロッタとキキもお茶にしよう」
「「はーい」」
「これ、先ほど作った物です。お茶に合いますからどうぞ。」
とお団子を出す。
「これはまた丸くて面白いのう。新メニューか?」
「ええ、これは大元の作り方を知らないのでレシピをお教えできないのですが」
「なんと!1種類ずつは食べねば」
「この茶色のたれ美味しいー!」
「この、黒いのも美味しいよ」
2人とも口の周りを豪快な感じにしてモグモグしていた。
「ほぉ、もちもちとして程よい甘み。串にささっているのも面白い
この、緑のお茶にもよく合うの~」
「これは、緑茶です。」
階段の下から声がした
「スチュアート様~」
「来たの~」
マリアンヌが階段を駆け下りて、下の人を連れてくる
オーディンを診せる
「お!これは珍しい瞬間に出会えました。」
「どういうことで?」
どうやら、呪いが壊れかけているらしい
そして、もうすぐ解けるらしい
ということで、スチュアート様達は帰っていった。
「オーディン、ぼくらのこと思い出すの?」
「そうみたい…良かった」
「良かったね~」
それから、3日
オーディンは眠り続けた…
お店を開けないわけにはいかないので
きちんと営業しました!
「まだ、目覚まさないね…」
キキが確認しながら言った。
「ねー、ママ。俺いいこと思いついた。」
「ん?なあに?」
と石鹸の試作をしながら返事をするマリアンヌ
「出来たー!」
オレンジ色の石鹸を作った。もちろん自作。
オリジナルレシピなので消えません。
このまま1日置いて、カット、そして1月寝かせると完成!
そして、マルセイユ石鹸がスキルでできました。
これは、スキルからできたのでこのまま使えるみたい
「やった。あ、ロッタ。さっきの続き教えて」
「うん。お姫様が目覚めるのはキスだ!」
「ママがオーディンにチューするのね。」
「そう。それで目覚めるはず!」
「そんなわけないでしょう。」
言いながらゴーグルやら手袋を外し、エプロンなども片付けて
「ママ!ためして!」
「そーだよ!オーディンこのままだったらどーすんだよー」
「ええー!!」
「俺たち部屋にいるから。」
「2人っきり!」
気を使われてオーディンの傍にきたマリアンヌ
「そんなこと…しない方がいいですよね?オーディンさん。
目、覚ましてください。いつまで待たせるんですか?
教会で結婚式は?いつなんですか?
私、おちおちしてると子ども産めなくなりますよ。年齢的に」
スースーと寝息を立てるオーディンに
意を決したマリアンヌ
そっと口づけをした。
「やっぱり、ダメじゃない…」
「ん…マリアンヌ…なんで泣いているんだ?」
「オーディン!ロッタ!キキー!目覚ましたわ!」
「「ホントーー!!!?」」
こうして、オーディンは記憶を取り戻り目を覚ました。




