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それで、一応
食べ物には困らなくなったの
ちなみに、現在作れるメニューは
ホットケーキ
ショートケーキ
チョコレートケーキ
マドレーヌ
食パン1斤お持ち帰りのみ
コッペパン
焼きそばロール限定2個
クロワッサンサンド(トマト&ハムレタス)限定2個
コーヒー
紅茶
この程度です。
材料がこれくらいしか出ないの。
レベルが足りないらしい
しかもクロワッサンはバター沢山使うからマジックボックスの容量から限定2個が限界なの
色々販売したいから限定にしたわ。
だってショートケーキとコーヒー紅茶だけじゃ
喫茶店って言えないもの!
軽食大事よね!
早くフライドポテト作れるようになりたい!
「さて、グランドオープンよ!」
扉にOPENの看板を下げて
外にメニューの黒板を置く
店内はカウンター5席
ボックス席2席のみ
小さな喫茶店よ
でも夢は大きいのよ!
頑張ろうっと
カランコロンと扉のベルがなった
「いらっしゃませ〜」
ニコニコ元気よく挨拶すると
「おはよう、マリーちゃんとうとだね。おめでとう。
ショートケーキとコーヒー頼むよ」
「いらっしゃい、コビーおじいちゃん初のお客様です。ありがとうございます。これから、よろしくお願いしますね。
さあ、お好きなお席にどうぞ」
おしぼりと水を出してからコーヒーを入れる
ケーキとコーヒーはレシピ解禁してるので自家製が可能
ケーキ用冷蔵庫からケーキを出して
淹れたてコーヒーと共にコビーさんへ
「お待たせしました。ショートケーキとコーヒーでございます。コーヒーにミルクと砂糖はいかがですか?」
「ありがとう、じゃが儂はブラック派じゃ」
(砂糖を入れるなんて恐れ多いのぉ)
「かしこまりました、ごゆっくりどうぞ」
にこやかに対応して戻る途中で次のお客様だ
「いらっしゃいませ〜、お好きなお席へどうぞ〜」
こうして席はあっという間埋まり、皆さんゆっくりと思い思いの時間を過ごす
空気はなぜか張り詰めていた…マリアンヌは
特に気にすることもなくせかせか動き回る
なんせ、ワンオペですから。
そうして、食べ終わって
お代りする人帰る人様々だ
皆さん一様に美味しかった、しかも安い!これでやっていけるのかい?と言って心配された
美味しいは良かったけど、心配は…値段間違いだったのかな…でも喫茶店だし普段使いで来てほしいのよね。
そうこうしているうちに、作り置きが無くなる
仕方なく
ステータス画面からトレイの自動選択をして追加を用意
サファイアに見ててもらいすきをみて、裏庭に収穫へ
大忙しだ15時には店じまいの予定
早いって?まだレベルが低いもので
明日の仕込みもしたいからね。
3種類の材料で1つ作るか色々使って一気に沢山作るか中々問題ら山積みだった
そして、最大の問題は今日はっきりと分かった
人手が足りない!
最初からこんなに満席になるほどお客様が来るとは思って無かったのだ
最初は売れ残りで昼も夜もだななんて思ってたけど
売れ残らないとか
作り足すとか嬉しい悲鳴だわ
でも、この座席数で人手不足とか…どーしよー
スキルのことバレたくないしな…
そうだ!メニューをもっとしぼろう!
ダメよ…喫茶店なのよ
このくらいでも少ないのに! 何言ってるのよ!
マジックボックス大きくならないかな…
せめて作り置きを沢山用意できたらな…
店を閉めて、遅い昼食を取りながら悩むマリアンヌだった
(レベル上げろ、週に一度チュートリアルが夢に出る。
沢山メニューの開放、レベル上がる
スキルで料理、レベル上がる!)
「普通に作るとレベル上がらないんだ
材料はもったいないけど、スキルで作るか」
食べ終わって、本日の売上を確認
帳簿をつけて
ふと疑問が、仕入れゼロのボロ儲けって不味くない?
しかし…悩んでもわからない事は商人ギルドと辺境伯様に聞こう。
こうして、片付けながらスキルでせっせと明日の準備をするマリアンヌだった
途中、材料が足りなくて裏庭に行くこと5回
ヘロヘロだった、体力的に。
早めの夕食後、湯浴みしてそうそうにベッドに入るのだった。




