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「はじめまして、わたくし

ベル喫茶の店主 マリアンヌと申します。

こうみえて、28才です。」


(いつも子供に間違われるもんね)


「ちょっと、サファイア心の声が漏れてるわよ」

「ピチチチッ?」

クリクリとしたつぶらな瞳がこちらをむいてなんのこと?と首を傾げる


サファイアとは、この喫茶店に住み着いている青い鳥のこと


(ただの鳥じゃないけどね…ふっ)


「サファイア何か言った?」


「ピッ?」


「気のせいねきっと」


ふと真新しいカウンターに座ると準備も忘れて今までのことを思い浮かべるマリアンヌだった。


ここは、王都から東へ離れた辺境伯の地

フォルテッシモの商店街の端っこ

一等地とは言えないけど、やっと自分のお店がオープンできることになったの


私、実は転移者なの。

本名は、 鈴木 真理亜 

産まれは北海道の札幌。東京都に住んでいて職業は小さなカフェの店主になるはずだったの。

もう少しでオープンって時で忙しく街を走り回っていたの

その時、足元に大きな魔法陣?みたいのが現れてその場に居た人達と転移?召喚?されたわ。


この街に辿り着いたのは偶然

王都で召喚されたらしくてね。

召喚された後は酷かったパニックだった私達に偉そうな人は次々とステータスチェックをしてね。

そう言って魔法を発動してたら間違いないはずよ。

聖女とか、魔法使い、勇者?だかそれっぽい人だけ残して後は城から追い出したの。

一月くらいは生活出来るお金を渡して。

召喚は一方通行で還ることはできない。とかサラリと恐ろしいこと言われてね。


まあ、よく聞く話よね。

創作の世界なら、現実に言われると脳がね活動停止したわ。

今ならふざけないで!って激怒なんだけど

は?は?は?ってなってさ。

お金手にして立ってたわ。

私とあと2人か3人居た気がするけど

みんな思い思いに散らばったから

頑張ってるんじゃないかな…元気だといいけど


私はそこから王都を出る決意を固めて移動の準備をしたのよ

洋服だって周りと全然違うし目立つから

気の良いおばちゃんのお店を見つけて

王都の話を聞きながら

残念ながらこの国を出るには面倒な手続きが必要だって王都じゃなきゃそこまで干渉されないんじゃないかって教えてもらってね


なんか、あの王様結構頻繁に召喚の儀してるみたいでいろんな人が来るっおばちゃんも困惑してた。

召喚の儀は召喚士が命をかけてやるんだって

失敗すれば死、魔物を召喚しても間違いなく死、成功しても魔法使いで気性が荒いと真っ先に魔法を放たれて死

いい人が居なければ王様に殺されるらしい


とんでもない話だ


直ぐに遠くの行きやすい街を教わって移動開始したの。

すごーく離れてるのよここ

しかも、ここの辺境を収める辺境伯様は

王様の遠縁に当たる人で王様でもここにはあまり口出しできないんですって

いいこと聞いたわってなもんで、乗り合い馬車やら色々乗り継いで乗り継いで乗り継いで乗り継いで乗り継いで乗り継ぎまくって来たわけよ。


それでこの街に入ったら入ったでなせか辺境伯様の屋敷でバイトして

お金を貯めて3年かかったのよ

頑張ったわ私!

とうとう、念願の店を構える事に成功したの!

もちろん地球の知識フル稼働でお金を稼いだのよ!

辺境伯様にはお世話になったわ

私には不思議な力があるってこと教わったのよ


他の人は魔法、使えるんだけど

魔力はあるのに私は魔法使えなかったのよ

でも、美味しい物の知識なら誰に負けない自信があったの!

だって、カフェ開くために勉強、料理いろいろしたんだもの

簿記でしょ、カフェを何系にするか迷いまくった料理の専門学校生時代

一応、スイーツから食事まで一通り習うから

そこから美味しい!って思うまでアレンジして

レシピ作って…めっちゃ頑張ったの!

あのお店の権利関係どうなったかな…お金払ったんだけどな…行方不明じゃどーしよーもないよね… 

生活費切り詰めて切り詰めて、爪に火を灯す様な生活しながら頑張ったんだけどな…


ま、もう昔のことよね!

で、辺境伯様のシェフのお手伝いとして働いたの

だってこっちと材料全然違うから

シェフには成れなかった

喫茶店の夢諦められなかったし。


それで、お金貯まったら辞めていいよって言ってもらってさ。

有り難かったな…


それで、お店探して予算内でここに決めたの

私のお店!

予算内って言っても、借金スタートだけどね(笑)

元の名前じゃ、渡り人だか召喚された人だかバレちゃって有り得ないから真理亜からとってマリアンヌ

知り合いはマリーとかマリちゃんとか呼んでくれてるの


内装とか拘って、いろいろやったんだよ

でもね。


不思議なことが起きたの。


それは、次回に教えるね。


(次回って何?)

「なんだろうね?」

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