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王都オルダムとブレンウッド

 ファンラーゼン王国


 首都はオルダム、王都と呼ばれる事が多い

 大陸の中央に広がる一番大きな国。『大陸の宝石』と呼ばれている。

 北に、竜の背山脈の手前にある竜の鱗山(りんざん)と呼ばれる巨大な山を従えた天然の要害。

 竜の鱗山から連なる小山や丘が、王都の周囲を取り囲み高くなっているため、オルダムに入る為には、どの方角から来ても長い坂道を登る事になる。旅人泣かせの坂道と呼ばれている。

 その為、周囲の町には乗合馬車の乗り場が幾つもあり、トリケラトプスの引く大きな乗合竜車が坂道を登ってくれる。


 王都オルダムは、建国以来順調な発展を続けた。

 外敵からの攻撃が無くなって以降も、慣例としてその時代ごとに作られた高さの違う城壁が、幾重にも街を取り囲んだ為、街自体が独特の迷路のような作りになっている。

 まっすぐな道はほとんど無く、城壁を迂回する様に道が入り組んでいる為、地方から出て来た者はまず間違いなく迷子になると言われている。


 建国以来六百有余年、ドラゴニア一族がこの国を治め続けているが、必ずしも直系の家系の長男が皇王になる訳ではない。

 過去には女性の皇王もいる。


 基本的に、国内に定住している住民には住民票を作り、ある程度の国民数を管理している。

 住民票を持たない場合、各街に入る際に取り調べを受けたり、その都度指定の税金を払う事になる。

 身元のしっかりした住民の紹介や、精霊達の保証がある場合、指定の金を払えば余程の事が無い限り住民登録も可能。

 各種ギルドに所属する際にも、それらの住民票が必要になる。



 王国の守護竜は、老竜フレア。

 代々の王族が竜の主を務めてきた。しかしフレアは主を持たない時期も多い。

 フレアの主になった者は、必ず次の王となる。


 オルダムには国立の大きな大学もあり、特に薬学部の知識と技術は世界一と言われている。

 世界中の医学を志す者達の憧れの場所である。


 オルダムを中心に、各街への街道が整備されている。

 一番主なのが、オルダムから西方地域最大の街ブレンウッドを通じて、隣国オルベラートへと続く主街道と呼ばれる街道。

 オルダム、フェアステッド、ウルタート、カムデン、クムスン、ブレンウッドと、街道沿いに幾つもの大きな街があり、旅人達の中継地となっている。

 クムスンとカムデン間は少し遠く、騎竜でも途中で野営を強いられる事になる。その為、街道沿いに幾つもの軍の管理する野営の為の草地が整備されている。野営をしたくない者は、クムスンで乗合馬車に乗る事になる。


 主街道の南側に、南ロディナ地方と呼ばれる、国の胃袋を支える一大穀倉地帯がある。ギルドが管理する大きな農地が広がり、大規模な農業や酪農が行われている。

 主街道の北側は、森林やなだらかな丘陵地帯が広がっていて、北ロディナ地方と呼ばれている。ロディーナ一族が、代々この地を治めてきた。

 ロディーナ一族は、建国以来、国内の精霊竜の繁殖と飼育を行なっている。また、騎竜の繁殖と飼育も盛んに行われている。

 竜の背山脈の麓に広がる広い森は、竜の保養所と呼ばれていて、幼い子竜の育成や、戦いで心身共に傷付いた竜達の手当てと療養も兼ねている。

 この地方独特の、やや苦味のある干し肉は、そのまま裂いて食べる事も出来て酒飲みの友と呼ばれている。その干し肉を水で戻して作る、苦味のある独特のスープは郷土料理として有名。





 ブレンウッド


 ファンラーゼンの西に位置する。街道沿いにある西方地域最大の都市。

 街全体を巨大な城壁で取り囲んだ構造になっていて、辺境の城郭都市とも呼ばれている。

 建国当初はここが国境で、街を囲む城壁は、西の国との戦いがあった時代の名残。

 国境がもっと西にある現在では、一部が壊れた城壁を入り口として、周りに新しい街が作られて、旧市街、新市街と呼ばれている。


 オルダムから直線距離で580キルト程、騎竜に乗っても約六日掛かる。


 南ロディナ程では無いが、ブレンウッド周辺も小、中規模の農業や酪農が盛ん。

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