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鈴木勇輝物語  作者: 野上博友
3/10

冒険者登録と…

なんかねー


なんだかねー


あれですわー


これ最終回まで行けるかな?

「ではこの書類に

名前・種族・性別・年齢・職業・戦闘スタイルをお願いします」


「はいはい」



名前


んー…フルネームだとダサいよな?


つかこの世界って名字先か名前が先か知らないんだけど


よし、聞いてみるか


「あのすみません」


「なんでしょうか」


「俺ここから凄く遠く離れた場所にあるとある東の国から着たのですが」


「東の国…ですか?」


「はい」


「それはもしかして日の出国でしょうか?」


んん?


今、日の出国(ひのいずるくに)と言ったか?


いや、どこの世界にもあるよな

似たような名前のものは



「いえ、日の出国ではありません“千葉”という場所から来ました」


「んん?千葉?ごめんなさいわからないです」



まぁ当然だわナ


「それで聞きたい事なのですが

俺のいた国では名字が先で名前が後なんですが、別の国だと名前が先で名字が後の場所もあると聞きました」


「だいたいこの辺りの国は全部名前が先で名字が後ですよ?」



「そうですか、わかりました」


うん、大丈夫か



「ならユウキ…っと」



種族



「人族だな」



性別


「どこからどう見ても男」


年齢



「悲しいことに7歳」


「貴方は一々皮肉を言わないと書けないのですか?」


「すんません」




おこられちった




職業



…………冒険者だな





戦闘スタイル



戦闘スキルと体術だな



「……よし、書き終わりました」


「確認いたします………………ユウキさん、貴方ふざけてるんですか?」


「は?」


いきなりなんで?



「なんですか、職業冒険者って!」


「いや冒険者で生計立てるので」


「意味が違います、ジョブを書いてください!」


「いやだから…冒険者?」


「…………」


「…………」


沈黙…


いやだってしょうがないじゃん?


あぁ!あれか!戦士とかのジョブね!



「わかりました!書き直します」


「…………」





無言で紙を渡される




カキカキ…


よし!


「直しました!」


職業無職


「…嘗めてるんですか?」


「えぇ!?良いと思ったのに!!」


「良いわけないでしょ!逆に職業無職で通ると思った貴方の思考回路に驚きですよ!!」


「わかりました書き直しますよー」


カキカキ…


職業引きこもり



「頼みますから真面目に書いてください…」


おっと…


受付嬢さんの顔がどんどん般若見たく…


カキカキ…


職業ニート


「…なんですか?ニートって」


「ニやけてい(ー)けてないトぼけた男…なんちゃって…ハハッ」


「…………」


「あ〜…ダメ?」


「ダメです」


「…………」


「…………」


「…戦士で良いです」


「わかりました戦士で登録しておきます

ギルドカード作成に10分程掛かりますので少々お待ちください」


そう言って受付嬢がまたギルドの奥へ消える



「んー…」


周りをもう一度見渡す


周りに10人程の冒険者がいて

酒を飲んだり話をしたりしている


「やっぱ異世界だな」


元の世界で鎧に剣等日本で言えば秋葉原のイベントくらいでしか見れない


「くふふ…」


もう一度異世界だと確認したらこれから何が起こるか楽しみで楽しみで

自然と笑ってしまう


その時


誰かが近づいてきた


「ぅん?」


足音が自分に向かって着ていることに気付き


振り返る


「………………」


「………………?」


後ろにいたのは

先ほど絡んできた

ゼツ・ソートスさんだった


「あの…?」


と俺が言うと


「先ほどはすまなかった!」


と土下座してきた


「え?…いや…んん?」


と取り乱すしかない


だってさっき謝って貰ったし


「驚きましたか?」


と後ろから声をかけられる

振り返ると受付嬢がたっていた


もう書類審査終わったんかよ…


「ソートスさんはそっちが素のキャラですよ」


「は?」


としか言えなかった俺は仕方ない筈だ


「ソートスさんは、お酒飲むと性格真逆になるけど基本的には優しい良い人なのよ」


と言ったところでとある事を思った


さっき謝った時

もしかして酒が完璧に抜けてなくて

だから完全に抜けた今もう一度謝りに来た?


…めんどっちぃな


「はぁ…まぁ気にしてませんし…別に良いですけど」


「本当かいっ!」


と顔を近づけて言われる


近い近い!


「その代わり、悪酔いはするほど飲まないように注意してくださいね?

せっかく良い人なのに悪い印象を持たれてしまいますよ?」


「あはは…うん、気を付けるよ」



「…やっぱ性格変わりすぎじゃね!?」


あ…声に出てた



「やっぱりそう思うよね…ホントにごめんね?」


この人本当にさっきの人ですか?


「あ…ユウキさん、ギルドカード出来上がりましたが」


「あ、は〜い!」


ニュルフフフ…冒険者〜♪


みんなの夢の〜♪


冒険者〜♪


「迷惑かけたし…困った事があったら僕に言ってね?」


そしてさりげなく【頼れ】アピール!


まさかのゼツさんがイイ人だった説!!


くーぅ!冒険者の初心者にとって頼れる先輩がいるほど頼もしい事は無いぜベイベ!!


兄貴と呼んで良いですか!!?




「まぁとりあえず今は宿を探して来なよ、僕のオススメは広場の近くにある月の光亭という宿が安くて食べ物も美味しいよ」


と、一つ心配していた泊まる先のオススメだ


正直ありがたい


「わかりました!行ってみます」


とギルドを出た










〜広場〜


「うーん?どこにあるんだ?」



現在俺はソートスさんに教えてもらった宿を探している


のだが…



「くっそ…こんなことになるならもっと詳しく場所を教えてもらえば良かった」


全く見つからないのである


「どーすんのヨ?今更引き返すのはダセェぜマジで」

と一人で言ってみるも何だか虚しくなり…



「ソロって言うのもカッコいいけど…言っちゃえばボッチだからなー…適当に金稼いで早めに別の街行くか?てか王都か都市行くか?」


何てことを考えてしまう



はぁ…ヒトリツライ



そうこうしていると

ある広場の一角に人だかりが出来ていた


「お?なんだ?野次馬魂が疼くな」


気になるので見に行くことにする









「はい、安いよ安いよ!」


まるでどこぞのメロスの如く

人だかりをかき分けかき分け


何をしているか見に行くと


「安いよ!月の光亭の手作り弁当一個大銅貨1枚!」


ってここで見つかんのかよ!

つまらなかったらゴメンやでー

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