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第十八話

 まず前もってお詫びさせて下さい。

 更新に時間をかけたにも関わらず、今回のお話はとても短いです。続きは書いているには書いているのですが、一通りの戦闘シーンを書き終えた後に、まとめて投稿、という形にさせて下さい。

 いつも読んで下さっている皆様方、本当に申し訳ありません。

「準備、整いました」

 整然と並ぶ、教団の僧兵たち。その片端にゼピュロスの秘書も装備を整えて並び、それを最後に、調査隊が召集されたことを報告する。

「うむ」

 ゼピュロスは短く答えた。

 その様相は普段の“珍妙なお爺さん”ではなく、教団の司祭に相応しい、厳然げんぜんとした振る舞いだった。

「数は?」

「ゼピュロス様と私を含めて、九人です」

 こんな時刻に、こんな短い時間で、よく集まったものだと思う。

 しかも、起きた出来事、その詳細は秘さなければならない。それができる、信用に足る人物で、かつある程度の戦闘もこなせるような者だけを探したのだから、この人数は大したものだ。

 足りない分は、自分が補えばいい。それだけのことである。

「現場に着いたら、まずは二名に入り口の封鎖をやってもらう。わしの名を使ってかまわん、でき得る限り――たとえ教団の者であろうと、他者を入れるな。残りの者は二つに分ける。二人はわしと共に、あとは君が率いてくれ」

 ゼピュロスが命じる。秘書はその命に、右の拳を胸の前に掲げる敬礼で応えた。

 これは、『私の心臓を貴方に捧げます』という、教団特有の最高の礼である。

「連絡は密に。“調査”が目的だ。どんな小さなことでもかまわん、何かあればすぐに報告し、指示を仰げ!」

 そう言ってゼピュロスは、眼前に並ぶ兵士たちの顔を瞳に刻むように、順に見回した。

 最高の礼をもって忠義を示す秘書を、急な召集に応じてくれた部下たちを、頼もしく思いつつも、しかしゼピュロスは態度に示さない。

 あくまで指揮官として立ち、いかなる不測の事態に陥っても、命を賭して彼らを守る――そう誓うことで、彼らへの礼とする。

「良し」

 そして、ゼピュロスは袂から、掌大の小さな、翠緑すいりょくの本を取り出した。

 “ファヴァニアス”――ゼピュロスが魔力行使をする際に用いる、魔法具――魔法石と同じく、魔力をもって扱う道具――である。

 温和な老人は、それを無骨に握り、号令をかける。


「出発する!」


 いかがでしたでしょうか……も何もありませんね。ごめんなさい。

 続きは、前書きでも報告しました通り、一通り書き終えた後に、まとめて投稿させていただきたいと思います。

 また遅くなってしまいますが、何卒、ご了承願います。

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