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第十話

 着替えを済ませ、自分の鞄の中身をチェックする。

 洗った替えの衣服が、数枚。店で買った三日分の携帯食料と水は、定位置に。

 うん、大丈夫。――そう一言呟き、帽子を被って歩き出す。


 どこまでも広がる海が、今日も綺麗に輝いていた。



「ぅ、ん…… まぶしい……」


 アリアムがベッドの中で、太陽の光から逃げるようにモゾモゾと動き回る。

 昨夜はどうやら、カーテンを開け放したままで眠ってしまったらしい。

 頭上に据えられた窓から、陽の光が容赦なく降り注いでくる。

 燦々と照る太陽は、『早く起きろ』と焚き付けてきているようだ。これは、ある意味、目覚し時計の騒音よりも効果的である。

「ふぁ…… もう、朝なんですね」

 その太陽の波状攻撃に負けて、アリアムは布団から顔を出すことにした。

 窓の外の、天辺だけが見える街路樹の緑で目を落ち着ける。

 小鳥のさえずりと共に、活気に満ちた町の人たちの声が、窓の向こうから聞こえてきていた。

 この町の空は、都会の、やや白をぼかし込んだような“青空”ではなく、まさに“青”たるを示している。

 そして、その真ん中、字義通りの“天上”に高く高く、堂々と座る、太陽。


 それを見て、アリアムはふと違和感を抱き、ベッドから飛び起きる。

「お日様が、“高い”……?」

 日が高い――それの意味するところ、すなわち、

「もう、お昼……なのぉ〜!?」

 寝坊…朝、遅くまで寝ていること――彼女の、悪い癖の一つだった。



 ふと眺めた町は、昨夜とは違う喧騒の中にある。

 それは恐怖による悲鳴ではなく、力強く『生きよう』とする人達の、活気に満ち溢れた声。

 そんな皆を励ますように、また祝福するように空に向かい、願いを込めて口笛を鳴らす。


 幸福の日々が遠く、永久とわに続きますように、と――



 アリアムがベッドから跳ね起きたちょうどその時、かちゃりと音を立てて部屋の扉が開かれる。

 そこから顔を見せたのは、灰色の瞳をした一人の少年――ナタスと、彼のファミリア(使い魔)の猫達だった。

「おはよう。随分と騒々しい寝起きなんだな」

 開口一番、ナタスはアリアムをからかう。もちろん、彼女の元気な様子を認めた上で、であったが。

 一方のアリアムは、からかわれた事に気付けなかった。思わぬ来客に少しだけぽかんとなり、しかしすぐに気を取り直して、条件反射のようにとりあえずの挨拶を交わす。

「あ、ナタスさん。おはようございます……って、ノックくらいしてくださいよぉ」

「ん? ああ、すまない。昨夜からこの部屋にいさせてもらっていたんでつい、な」

「昨夜からって、何でナタスさんが私の部屋にいるんですか!?」

 見れば、部屋の隅にはナタスが使っていただろう毛布が置かれていた。これはつまり、昨夜から彼はこの部屋にいた、ということのなによりの証拠であろう。

「勝手に女の子の部屋に入ってくるなんて、ルール違反ですよ!」

 アリアムは一人の女性として至極当然の主張を、一人の男性たるナタスにぶつけた。だが、

「それを言うなら、“マナー違反”だろう……」

「あ……」

 彼女の“主張”は一瞬にして一蹴された。苦笑しながら言うナタスの言葉を受けて、アリアムの頬が真っ赤に染まる。

 確かに、“ルール違反”というのは、色んな意味で微妙な言い回しだ。

「と、とにかく、きちんと説明してください! 何でナタスさんが私の部屋にいるんですか? もしかして、看病していてくれた、とか?」

「どうしても、我慢できなくなってな……」

「へ?」

 ナタスはこきりこきり、首を鳴らしつつ答えた。(この時、密かに猫達が各々の情感でぴくりと反応していたことは、内緒である)

 その解答に、アリアムが“更に”顔を真っ赤に染め上げる。窓から見える青空とのコントラストが、それはもう、素晴らしい。

「なっ、ななななな!?」

 絵に描いたように慌てふためくアリアムの姿を見て、ナタスがやや意地悪に笑った。

「くっく…… 君は本当に期待通りの反応をしてくれるな。見ていて飽きないよ。

 昨夜の一件で俺の部屋が半壊してしまってな。天井も窓も無い状態なので、寝るには潮風が寒くて我慢できなかったんだ。だから、悪いとは思ったが、こっちの部屋に避難させてもらっていたんだよ」


 アリアムはようやく“昨夜の一件”を思い出す。

 朱に染まりゆく町と、幸せを奪われていく人々を。

 巨大な魔獣を引き連れた、歪な心を持った魔導師を。

 町ごと焼き払わんと、全てを奪い取らんと襲い来た、盗賊たちを。

 その場に居合わせながら、誰かを助けるどころか、何も出来なかった自分を。

 そして、あまつさえ、逃げる事もかなわず、相手の魔導師の手に落ちてしまったことを。

 身体の自由を奪われ、意識も朦朧とする中でなお聞こえてくる、悲鳴と慟哭と叫喚と哀号と……


「それに、君の看病もできるし、ちょうど良かったんだ」

「そう、だったんですか…… 心配させてしまって、ごめんなさい……」

 まさに地獄のようだった夜を思い出し、アリアムの心は暗く沈んでいく。

 何も出来なかった自分を戒めるように、掌を握り締め、唇を堅く噛み締める。

 けれども、これ以上彼を心配させてはならないと、少しだけ無理矢理に笑ってみせた。

「私は、大丈――」

「アリアムぅ〜!!」

「――ふぐっ!?」

 とそこに、大きな声で叫びながら白猫がアリアムの胸に、もとい、鳩尾みぞおちに飛び込んできた。

 しかもその勢いには一切の加減が無く、アリアムは鳩尾でその衝撃を全て受けて、咳き込んでしまった。

 だが、その白猫が涙を流していることを、そして、その理由を知って、そっと声をかける。

「……セレス、おはよう」

「よかった…… よかったッス……」

 泣いていることを隠そうとしているのだろうか。ナタスの使い魔たる白猫セレスは、アリアムの胸に思いきり顔を押し当てていた。

 これでは息苦しくないか、そんな心配もしながら、彼の心が安まるように、アリアムは優しく彼を抱きしめる。

「私は大丈夫。大丈夫だからね、セレス」

「アリアム、ごめん、ごめんッス…… オイラ……」

 泣きながら許しを乞うセレスをなだめていると、同じくベッドに黒猫がぴょんと飛び乗ってきた。

「セレス、いい加減になさい。男のくせに情けないですわよ」

 ナタスが連れている使い魔のもう片方、ディアナである。

「アリアムさん、おはようございます。お気分はいかかですか?」

「ディアナ、おはよう。少し頭は痛いけど、気分は爽快よ!」

「よかった。なかなか強力な暗示を受けていたようでしたけど、大事無いようで安心しましたわ」

「ごめんね、心配かけて。それにしても、魔法ってやっぱり凄いな。あんなことも出来ちゃうんだから……」


 そのアリアムの言葉を受けて、ナタスが真剣な表情で問い掛けた。

「一つ聞きたい事がある。魔法に関われば、多かれ少なかれ、昨日のようなことが起こる。それでも、君はそれでも“魔法使い”になることを望むか?」

「もちろんですよ」

「危険だぞ?」

「承知の上です…… どんなに危険でも、それが私の“夢”だから。だから、決して諦めません」


 ナタスは力強く言い切ったアリアムを見やりながら、あの時出会った、“もう一人のアリアム”のことを思い出す。

 彼女は確かに、こう言っていた。――アリアムは“どんな事でも受け入れられる”と。

 現にアリアムは催眠術をかけられて、身体の自由どころか命の危険さえもあったというのに、それを『凄い』と言って感心しているのだ。

 それこそ彼女は、自分の命に直接関わること以外は受け入れてしまうようである。

 そんな、あまりにも“素直すぎる”彼女を見ていると、確かに『危険だ』と感じてしまう。見守ってあげなければならない、と。

 ナタスはその気持ちと、“もう一人のアリアム”との約束、そして自分の願いを叶えるという打算を込めて、ずっと考えていた提案をする。

「その夢、俺が叶えてやろうか? 魔法を教えてやろう」

「えっ!? ほ、本当ですか、ナタスさん!?」

 その提案に、アリアムはまず驚いて。

「ああ。ただし、魔導師というのは一朝一夕でなれるものではない。だから、当分は行動を共にしてもらう」

「やったぁ! 私にもお師匠様が!!」

 次に、喜んで。

「絶対服従とまでは言わないが、出来得る限り、俺の言葉を守ってもらうぞ。いいな?」

「はい、ありがとうございます、ナタスさん!」

 そして、感動して。

 こんな短い会話の中で、彼女は三度も表情を変えた。見事なまでの百面相である。これでは、“もう一人のアリアム”の表情が変わらないのも、仕方が無い。

 だが、こうして見てみると、“もう一人のアリアム”というのも、

――アリアムの一面、と言った方が良いのかもしれないな……

 ナタスはふと、そんな気がしていた。



 旅の安全を願い、励ましの声を掛けてくれる人達。

 そんな中、一人のおじさんが出来たばかりだという写真を手渡してくれた。

 先日撮った、町の皆との写真。


 “ミチカス”という名の楽しい思い出が、また一つ増えた。




 この港町“ミチカス”を彩った悲鳴の夜は、全ての元凶――“黒の主”ファラヴァールの最期の叫びによって、ようやく平穏の時を迎えていた。

 いつしか月はその輝きを失い、次第に東の空が白みを帯びてくる。

 空は蒼さを取り戻し、世界に再び光が灯る。


 もうすぐ、夜が明けそうだ。



「さて……」

 血霞の晴れる頃、ナタスが少女の方へ向きを直した。

 そして、わずか表情を険しくして、問い掛ける。

「いくつか聞かせてもらいたい事があるんだが……?」

「いいわよ。何かしら?」

 それにアリアムは、どこか嬉しげな声で応えた。まるで、話が出来ることを喜んでいるかのようである。

 もっとも、表情は変化のないままであるが。

「君は、アリアムか?」

 ナタスは、自分の知っている少女とは似ても似つかない、性格の豹変した少女に問うた。

 やはり表情の険しいまま。

「あなたも同じ事を言うのね…… 私は私よ」

「そんな事を聞いているんじゃない」

「わかってる。でも、それ以上は言えないのよ。『言わない』のじゃなくて、『言えない』の」

 今度は、アリアムは少しだけ淋しそうな声になる。

 彼女は感情を表情には出さないものの、声からはそれを理解することが出来るようだ。

 つまりは感情が欠落しているのではなく、表現する術がそれ以外にない、ということなのだろう。

 そう分析をしながら、ナタスが言う。

「さっきもそんなことを言っていたな…… 存在理由に含まれていない、と」

「ええ」

 『存在理由は何か』という、暗に問い掛ける会話でも、やはり彼女はそれを言おうとしなかった。

 ふむ、とナタスはわずか思案し、質問の仕方を変えてみることにした。


「先程の“消滅”の魔法は、君のものか?」

「ええ」

「では君の存在理由、それは、『消滅させる事』か?」

「いいえ…… ふふ、考えたわね」

 アリアムは再び嬉しそうな声になる。

 彼女は『教えられない』のであって、『答えられない』のではなかったのだ。

 それを見越して、ナタスはわざとYES/NOで答えられるような質問を繰り返したのである。

「観察するのが癖でね。とはいえ、これでは得られる情報にも限りがあるか……」

「そうね。自発的な会話ならば保証されているけど、私にはやっぱり、“教える”ことはできない。そもそも、私が会話をしていること自体がまず無いのだけれど……」

 自分を理解してもらえる、そのことに満足しているように、そして同時に、どこか淋しげな感情を言葉にめて、アリアムが言った。

 ナタスはそんな彼女の心を汲み取るように、ゆっくりと言葉を選ぶ。

「それでも俺は、君のことが知りたい」

「……うそつき。あなたが知りたいのは“私”ではなくて、私の扱う“魔法”、でしょう?」

 ナタスの言葉に、しかしアリアムは意地悪に応えた。アリアムもまたナタスの心を汲み取っていたのである。

 本心を見透かされていた――その事に少しだけ不快感を抱きつつ、浅はかな自分を嘲りながらナタスが答えた。

「そう、だな」

「やっぱり…… まぁいいわ。どちらにしても私のできることは一つだし、あの子はそれでも、あなたを“許容”する」

 “許容”――何気なく発したであろうアリアムのその言葉が、ナタスは妙に気になってしまった。

「あの子は疑うことを知らないから…… 誰にでもすぐに懐くと思わない?」

「確かに、人懐っこいところはあると思うが……」

 言われてナタスは、彼女と出会ったばかりの時のことを思い出す。

 『坂道でぶつかる』、という文字通り“衝撃的”な出会いをして、そのお詫びに、と食事に行って以来すぐ、彼女とは親しくなったと言えるだろう。

 しかも必要以上の人付き合いをしない自分が、である。今も、彼女のために戦っていた、と言えなくもない。


 さらに、アリアムが言葉を続ける。

「でもそれは、『どんな事でも受け入れられる』という長所であると同時に、危険な面でもある。

 だからこそ、そのアンチテーゼである“私”が存在する」

「“許容”のアンチテーゼ。…… まさか、君の存在理由は“拒絶”!?」

「……そう。“アリアム”の持つ“拒否”という感情のほとんどを私が持ち、残されたわずかな部分があの子に宿っている。そして、そのわずかな“拒絶”の意志があの子の心に現れた時、私がそれを具現する……」


 その言葉を聞いて、ナタスは確信した。

 “消滅の魔法”は間違いなく存在しているのだと。そして、彼女がそれを握っていると。

 ナタスは逸り、猛る。

「教えてくれ、その“消滅の魔法”を! それさえあれば、俺の願いが叶うんだ!!」

 しかし、アリアムは首を振りつつ、こう言った。

「無理よ。尋ねられてしまったら、“教えられない”わ。あなたにしては珍しく、ドジを踏んだわね」

「あ……」

 焦っていた。人は望みがすぐそこにあると思うと、こんなにも冷静さを欠くものなのか、とナタスは初めて感じていた。

 無論、彼は気付いていない。それが、“感情の暴走”であったことに。

「な、ならば、その魔法を、俺に……」

「それも無理よ」

 慌てているナタスを嗜めるように、アリアムがそっと言う。

「あの子は、あなたの事を拒絶していない。だから、あなたに対して魔法は発動できない。

 言ったでしょう? 私とこうして話していること自体、奇跡に近いのよ。私の領分は“否定”なんだから」

「なら奴のように、君を殺そうとすれば……!」

「落ち着いて。そんな事をしても、あなたの剣が消えるだけよ。それだけで、“死”は拒絶できる」


 もはや、ナタスにはどうする事も出来なくなっていた。

 ただ、立ち尽くすのみである。

 そんなナタスに対し、アリアムは不意に背を向けた。その後を追うように、彼女の長い髪がふわりと宙に舞う。

 まるで、彼女の周りだけ時の流れが遅くなったかと感じるほど、優雅に。

 そしてアリアムは、わずかに空を仰いで、またどこか淋しげに語る。

「さて…… 私はそろそろ眠るわ。仕事は済んだし……」

「ま、待ってくれ!」

 ナタスは去りゆく恋人を引き止めようとするかのように、手を前に差し出した。

 しかし、

「嫌よ」

 アリアムはそれを、“拒絶”した。

「私は否定するために存在している。だから、この子が受け入れているあなたとは、相容れないの。ごめんなさいね……」

 絶望に打ちひしがれ、項垂うなだれるナタス。

 そんな彼に、最後に一言だけ、とアリアムは声をかける。


「お願いがあるの。あの子のこと、護ってくれないかしら? “私”が出てこなくてもいいように……」

 そんな少女の願いに少しだけ、ほんの少しだけ考えて、ナタスは応える。

「護る事に関しては、良いだろう。だが、“君”が出てこなくてもいいように、というのは、断らせてもらう。

 俺の望みを叶えるには、君の魔法が必要だ」

 そんな少年の答えに、わずか、ほんのわずか微笑んで、アリアムも応えた。

「“君が必要だ”とは言ってくれないのね……」

「素直な気持ちの表現さ……」

「まぁ、いいわ。“護ってくれる”って約束してくれたし……

 それじゃあ、この子、の事、お願い、ね……?」


 そう言って、少女はガーネットの瞳を閉じた。

 そして、力なく倒れる少女の身体を、少年が優しく受け止めた。


 それが、全ての始まり。

 二人を紡ぐ幸福と、そして、終焉の――





 アーチ状にかたどられた、この町の門。この門をくぐりぬけたとき、また旅が始まる。

 その“旅の始まり”に少しだけ早く進んだ仲間達が、見守るように先に立って待っていた。

 けれども、もう少しだけ待って欲しい。お礼を言わなくちゃいけないから。


 この、精一杯の気持ちを伝えるために。



「皆、準備はいいか?」

 ナタスがアリアムの師となった日から二日後、ナタス達はとうとうこの町、“ミチカス”を発つことを決めた。

「これからはアリアムも一緒なんッスね〜!」

 アリアムが体調を取り戻し、ナタスが旅の支度を整える頃には、町もほぼ完全に再建が終え、かつての賑わいが取り戻されていた。

「下心が丸見えですわ。みっともない……」

 事件以来、“魔法使い”を警戒していた町人も、献身的に再建に協力していたナタス達を見て次第に心を開き、今では町を発つことを惜しんでさえくれている。

 それ故か、当日には町の入り口である石門のところにまで町人達が見送りに大勢集まって、口々にお礼を述べ、名残を惜しみ、旅の安全と希望の成就を祈ってくれていた。

 そんな喧騒の中、少年とその使い魔達が石門を出て、最後となった少女を振り返って待つ。

 残された少女はほんの少しだけ躊躇って、しかしすぐに少年の後を追うように石門をくぐり抜けた。

 そして同じく、振り返って丁寧に頭を下げ、笑顔を交わしながら、朗らかな、綺麗な声で、町の皆に告げる。



「皆ありがとう! 行って来ます!!」



 蒼穹はどこまでも蒼く、煌々と輝く太陽は彼方に虹を作り出す。

 それは、希望を叶えた時にくぐることの許される、“夢のアーチ”。

 彼らは虹のたもとを目指し、各々の夢を目指し、歩き出す。


 さあ、行こう。新たな旅の始まりだ――。



 町の中心、シンボルたる時計台の鐘が、彼らの旅立ちを祝福するかのように高く、乾いた音色を響かせた。



 いかがだったでしょうか?

 これにて『Moon at Tomb』第一章終了です。

 楽しんでいただけたなら良いのですが……

 

 それにしても今回のお話及びこの物語、色々な事を詰め込みすぎて、よくわからなくなってますよね……申し訳ありません。

 第二章以降は、もう少し整理しつつ書いていこうと思っています。

 こんな作品ではありますが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです。

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