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番外(八話補足)

 ここでは、第八話中の”相対性理論”の簡単な補足をしています。

 私、司なりの解釈の上なので、間違っているかもしれませんが……

司(作者)

「突然ですが、ここからは作者の司と、ナタスの“ファミリア(使い魔)”、『セレス』と『ディアナ』でお送りいたします!!」


セレス(以下セ)

「どもっス」


ディアナ(以下デ)

「なんで私が……?」


「いや、だってほら、君たち最近、ほとんど出番無いし……」


セ・デ

「「!!」」


「ディアナにいたっては、多分魔獣よりも発言回数が少ないっていう……」


「それはあなたのせいではありませんこと!?」


「うん。だから、こういうのはあまりしない主義なんだけど、こうでもしないと可哀想だなぁ、って」


「ま、まぁそういうことなら、協力しても宜しいですわよ?」


「なんだかんだで、出番ゲットで喜んでるっスね……」



「にしても、今回はいつもに増してくそ長い・読みにくい・わかりにくい文っスね……」


「ウンチクばっかりだからねぇ。間違いだらけだろうし、ツッコミどころ満載だし…… 僕、もう疲れたよぅ……」


「ひとえにあなたの文章力の問題ですわ。土下座なさい」


「真に申し訳ございません!」


「よろしい。では、私達が皆様に理解の手助けになることを願って、補足をさせてもらいますわ」


「まずは『相対性理論』についてっスね。ここでは『特殊相対性理論』というのを用いているっス」


「辞書的なくだりは本文中ので良いとして、もう少しわかりやすい例を出しましょう。司、懐中電灯の光とかけっこしなさい」


「ムリです……」


「使えないですわね…… じゃあ、セレスとでいいわ」


司・セ

「「了解」」


「普通、二人が常に同速ならば、引き分けになりますわよね? でも、光というのは『光の速さで動くものから見ても、光の速さに見える』のですわ。ここが想像しにくい部分。

 彼らの場合、司が10(km/時)で、セレスが20(km/時)で走っているとすると、司から見たセレスの速度は10(km/時)。でも、これが光速だとすると、司から見てもセレスの速度は20(km/時)に見える事になるのです。

 さらに止まっている私にも、セレスの速度は20(km/時)に見える、要するに、相対速度が適用されなくなる、というわけですね」


「10(km/時)の僕にも、0(km/時)のディアナにもセレスが20(km/時)って……じゃあセレスの速度は?」


「20(km/時)よ」


「???」


「これを別の視点で考えましょう。距離L、速度V、時間Tの関係は?」


「L=V×T」


「そうね。誰から見てもV=20は固定、一時間走ったとしたら、L=20(km)。

 だけど、司もまたV=10で一時間走ったのだから、二人の距離差は10(km)でなければならないはず。司から見てもV=20は固定で、一時間走っているはずなのに……

 とすれば、変動するのは時間Tの値しかない思いません? 『私にとってのT=1』が『司にとってT=1/2』なら…… ほら、辻褄つじつまが合うでしょう?」


「おお……って、僕はわかってなきゃいけないはずだよね;」



「長くなりましたが、これでおわかりいただけたでしょうか?」


「今回は物理・生物・(司流)哲学の観念という、ファンタジーとは少し離れた、現実的な部分が内包されたお話でしたが、こういった事に興味を持てる方がいて下さると嬉しいですね」


「それでは、また次回にお会いしましょう」



「オイラはいつまで走ってればいいんスかぁ……?」


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