番外(八話補足)
ここでは、第八話中の”相対性理論”の簡単な補足をしています。
私、司なりの解釈の上なので、間違っているかもしれませんが……
司(作者)
「突然ですが、ここからは作者の司と、ナタスの“ファミリア(使い魔)”、『セレス』と『ディアナ』でお送りいたします!!」
セレス(以下セ)
「どもっス」
ディアナ(以下デ)
「なんで私が……?」
司
「いや、だってほら、君たち最近、ほとんど出番無いし……」
セ・デ
「「!!」」
司
「ディアナにいたっては、多分魔獣よりも発言回数が少ないっていう……」
デ
「それはあなたのせいではありませんこと!?」
司
「うん。だから、こういうのはあまりしない主義なんだけど、こうでもしないと可哀想だなぁ、って」
デ
「ま、まぁそういうことなら、協力しても宜しいですわよ?」
セ
「なんだかんだで、出番ゲットで喜んでるっスね……」
セ
「にしても、今回はいつもに増してくそ長い・読みにくい・わかりにくい文っスね……」
司
「ウンチクばっかりだからねぇ。間違いだらけだろうし、ツッコミどころ満載だし…… 僕、もう疲れたよぅ……」
デ
「ひとえにあなたの文章力の問題ですわ。土下座なさい」
司
「真に申し訳ございません!」
デ
「よろしい。では、私達が皆様に理解の手助けになることを願って、補足をさせてもらいますわ」
セ
「まずは『相対性理論』についてっスね。ここでは『特殊相対性理論』というのを用いているっス」
デ
「辞書的な件は本文中ので良いとして、もう少しわかりやすい例を出しましょう。司、懐中電灯の光とかけっこしなさい」
司
「ムリです……」
デ
「使えないですわね…… じゃあ、セレスとでいいわ」
司・セ
「「了解」」
デ
「普通、二人が常に同速ならば、引き分けになりますわよね? でも、光というのは『光の速さで動くものから見ても、光の速さに見える』のですわ。ここが想像しにくい部分。
彼らの場合、司が10(km/時)で、セレスが20(km/時)で走っているとすると、司から見たセレスの速度は10(km/時)。でも、これが光速だとすると、司から見てもセレスの速度は20(km/時)に見える事になるのです。
さらに止まっている私にも、セレスの速度は20(km/時)に見える、要するに、相対速度が適用されなくなる、というわけですね」
司
「10(km/時)の僕にも、0(km/時)のディアナにもセレスが20(km/時)って……じゃあセレスの速度は?」
デ
「20(km/時)よ」
司
「???」
デ
「これを別の視点で考えましょう。距離L、速度V、時間Tの関係は?」
司
「L=V×T」
デ
「そうね。誰から見てもV=20は固定、一時間走ったとしたら、L=20(km)。
だけど、司もまたV=10で一時間走ったのだから、二人の距離差は10(km)でなければならないはず。司から見てもV=20は固定で、一時間走っているはずなのに……
とすれば、変動するのは時間Tの値しかない思いません? 『私にとってのT=1』が『司にとってT=1/2』なら…… ほら、辻褄が合うでしょう?」
司
「おお……って、僕はわかってなきゃいけないはずだよね;」
デ
「長くなりましたが、これでおわかりいただけたでしょうか?」
司
「今回は物理・生物・(司流)哲学の観念という、ファンタジーとは少し離れた、現実的な部分が内包されたお話でしたが、こういった事に興味を持てる方がいて下さると嬉しいですね」
デ
「それでは、また次回にお会いしましょう」
セ
「オイラはいつまで走ってればいいんスかぁ……?」