ジョゼと虎と魚たち(4)ジョゼが主人公のフランソワーズ・サガン3部作
サガンの小説に登場するジョゼが、
本作で必要だったかは疑問です。
他の作品でもいいのでは?
田辺聖子さんがサガンの熱狂的ファンだそうで、
大阪人の強引さを感じます。
映画でサガンの小説を読む時、
金髪のカツラをかぶる意味がわからないが、笑わせます。
フランソワーズ・サガンは金髪ではありません。
サガンの小説に登場するジョゼは、サガンの分身で、
喜怒哀楽を出さない、とてもシャイな性格です。
「一年ののち」の続編「素晴らしい雲」より
「いくつの頃だっただろう
14か15くらいだっただろうか
彼女は よく
あのポプラのしたに寝転がって
両足を幹にたてかけ
風にゆれる頭上の無数の
小さい葉を ながめた
風はずっと高いところで
かぼそくて
今にもふきとんでしまいそうな
樹のてっぺんを
いっしょにおじぎさせた」
小説「一年ののち」の後、「素晴らしい雲」で、ジョゼとベルナールは再会します。
そして「乱れたベッド」で完結します。
この三部作は、サガン作品の中では、印象に残らない作品群で、
何度も言いますが「ジョゼと虎と魚たち」とは無関係すぎます。




