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誰も恋愛映画から学べるとは思わない

誰も恋愛映画から学べるとは思わない

両思いの恋愛は長続きしない。野球に例えると、ピッチャーが二人いるようなもの。どちらかがキャッチャーにならなければ成立しない。例:「草原の輝き」(エリア・カザン監督)

良いことも悪いことも重なって起こる。例:「ウェディング・プランナー」

好きな相手について、他人の噂を信じず、自分の目で確かめる。例:「スウィーニー・トッド」

電話は待っている時には来ず、かかってほしくない時にかかってくる。

恋人は思い通りの順番では現れず、現れるときは複数で選択を迫られる。

別れるときは優しくあるべき。相手を納得させずに別れると、ストーカーにさせてしまうこともある。

別れる理由を事前に準備することが大切。例:「ブルー・バレンタイン」

女性は黙って別れようとすることが多いが、上手な別れ方をしないとトラブルを引き起こし、

人生の一大事になりかねない。

たった4日間でも会わないと、別の恋人に奪われる可能性がある。2年も会わなければ、恋は自然に消えてしまうことも。例:「マディソン郡の橋」(クリント・イーストウッド監督)

どんな恋愛も、必ず別れがやってくる。だから心の準備をしておく。例:「チップス先生さようなら」(1969年版)

ドアの開け方やプレゼントの包装紙の開け方だけでも、男が優しいかどうかがわかる。

例:「マディソン郡の橋」「幸せの始まりは」

忘れられたおもちゃの法則

放っておいたおもちゃを他人に取られると、無性に取り戻したくなる。

冷めてしまった恋人でも、他人に取られると取り戻したくなるもの。

例:「悲しみよこんにちは」(フランソワーズ・サガン原作)

    

「ホリデイ」(2006年)

監督・脚本:ナンシー・メイヤーズ

出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック

「ホリデイ」は、21世紀の恋愛映画の中で、多くのことを語っている作品だと思う。

ぼくが主張していることを、この映画は語ってくれる。

恋愛成就を願うなら、恋愛に悩んでいるなら、昔の恋愛映画を観るべきだ。

「ホリデイ」には二組のカップルが登場する。

一組目:アマンダ(キャメロン・ディアス)とグラハム(ジュード・ロウ)

ジュード・ロウはハンサムだ。コリン・ファースのようなイギリス的なハンサムは少し苦手だが、フランス的な美男もいるのだと気づいた。

ただ、二人の話はよくある恋愛で、新鮮味はない。

キャメロン・ディアスの人相が変わってしまった。「ベスト・フレンズ・ウェディング」や「メリーに首ったけ」に出演していた頃の、可愛らしい天使のような顔立ちは消えてしまった。

注目したのは、二組目のカップル。

アイリス(ケイト・ウィンスレット)とマイルズ(ジャック・ブラック)。

さらに、大昔の脚本家アーサー(イーライ・ウォラック)が絡む。

アイリスは二股をかけられ、失恋したと告白する。

それを聞いたアーサー老人は言う。

「映画には主演女優とその親友が登場する。

君は主演女優なのに、親友役を演じている。」

アイリスは気づく。

「本当ね。自分の人生なのだから、私は主役のはずだわ。」

アーサー老人は続ける。

「名作映画を教えるから、それで勉強しなさい。」

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