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ティファニーで朝食を食べないで(4)村上春樹評
村上春樹氏が以下の言ってます。
ティファニーで朝食は
現代のちょっとした古典として、
世界中で今でも読み継がれている。
多くのその時代の古典候補が歳月の試練に
耐え切れず、坂をずるずると滑り落ちていったあとでも、
本作はしっかりと生き延びている。
その物語世界は多くの人々の心の中に根を下ろしている。
しかしカポーティは直接体験したことしか書けなかった。
彼は天性の優れたストーリーテラーではあったが、
どこからでも自由に物語を創り上げていく
能力は持ち合わせていなかった。
完璧な文章で、
感覚的な描写が影をひそめ、実にうまく均整のとれた、
簡潔でなおかつ意を尽くした文章に仕上がっている
翻訳しながら「うまいなあ」と何度も感心させられた。
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何度も言いますが、映画は小説とはあまりに違いすぎます。