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SAKIMORIボツ原稿その2 石原裕次郎問題
裕次郎問題が発生。
最初の『SAKIMORI』初稿は、水の江瀧子と石原裕次郎をモデルに書きました。
苗字の「石原」は書いていませんが、「裕次郎」という名前が登場します。
出版社からは、「石原慎太郎に訴訟される」と言われました。
『SAKIMORI』の中で裕次郎が映画に出演すると書いただけで、
「裕次郎はそのような映画に出演していない」
と訴えられる可能性があるのだそうです。
確かに、同じ名前で登場するドラマや小説は見当たりません。
どうやら「裕次郎」という名前は、芸能界では禁句のようです。
「裕次郎」は永遠のブランド名になっているのです。
そのため、ストーリーを大幅に書き換えました。
こうして「サーキー」と「守一(正式はもりかず」が誕生したのです。
題名もスウィートキーパーからSAKIMORIにかえました。