トリュフォー作品の見直し~フランソワ・トリュフォー監督の恋 その7完
2012年からトリュフォー監督の作品を見直ししているが、
監督としてはB級で、素人に近い、サスペンスものは駄作ばかり。
1973年にハリウッドから、
「カサブランカ」のリメークの話しがくるが、監督は断り、以下のコメントを。
「ぼくはボガード作品で好きなのは『三つに数えろ』『脱出』。
『カサブランカ』はアメリカ映画史上、あまりに重みのある作品で、俳優もパスしてしまう。
バーグマンとボガートの役を引き継ぐ姿が私には想像できません。
アメリカ人がセリフを暗記していて、誰もがこの映画に夢中なのは知っています。
お話しはたしかにフランスの雰囲気に含まれて展開しますが」
監督は谷崎作品を読みふけっていたと言うのは意外。
監督はキャプラの「素晴らしき哉、人生!」大好きだった。
========
トリュフォーの主な作品
僕的ベスト3
私のように美しい娘
アメリカの夜
暗くなるまでこの恋を
=======
年代別作品集(★★★★★五つ星で評価)
あこがれ(1958年) ☆☆☆☆★
19分の短編
===============
大人は判ってくれない (1959年) ☆☆☆☆★
監督の少年時の自伝、少年院に入る、アントワーヌもの1作目
===============
ピアニストを撃て (1960年)完全駄作 ☆☆☆☆☆
===============
突然炎のごとく (1961年) ☆☆★★★
フランソワ・トリュフォー、男が夫より父になる
===============
アントワーヌとコレット/二十歳の恋 (1962年)☆☆☆☆★
アントワーヌもの2作目、惚れた女性のために近くに引越しするが。。。
===============
柔らかい肌 (1964年) ☆☆☆★★
浮気に激怒して夫を殺す
===============
華氏451 (1966年)☆☆☆☆★
「図書館戦争」と同じような話し 本焼却隊の苦悩
===============
黒衣の花嫁 (1968年)見直し予定
復讐の女 サスペンス
===============
夜霧の恋人たち (1968年) ☆☆☆☆★
監督の青年時代の自伝、アントワーヌもの3作目
===============
暗くなるまでこの恋を (1969年) ☆☆★★★
前半 サスペンス
尽くす男、浮気女に「殺されてもいい、好きだ」と言う男
===============
野性の少年 (1970年) 見直し予定
===============
家庭 (1970年) ☆☆☆☆★
アントワーヌもの4作目、結婚生活に揺れる
===============
恋のエチュード (1971年) ☆☆☆★★
姉妹丼の実話
===============
私のように美しい娘 (1972年) ☆★★★★
恋愛を食い物にする悪女
===============
アメリカの夜 (1973年) ☆★★★★
アカデミー外国語映画賞、撮影での監督の苦悩
===============
アデルの恋の物語 (1975年) ☆☆☆★★
恋に発狂する女
===============
トリュフォーの思春期 (1976年)見直し予定
フェデリコ・フェリーニのアマルコルド(自伝、ア賞外国語賞) を意識した作品
===============
恋愛日記 (1977年)☆☆☆★★
好色男の女性遍歴実話
===============
緑色の部屋 (1978年) 見直し予定
===============
逃げ去る恋 (1979年) ☆☆☆☆★
アントワーヌもの5作目、最終編
===============
終電車 (1980年) ☆☆☆☆★
ナチに追われたユダヤ人夫を劇場に隠す
===============
隣の女 (1981年)☆☆☆★★
隣の家に越してきた昔の恋人との悲劇
===============
日曜日が待ち遠しい! (1983年)完全駄作☆☆☆☆☆
===============