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カトリーヌ・ドヌーブと同棲~フランソワ・トリュフォー監督の恋 その3
さあ いよいよタイトルの、監督の恋です。
トリュフォー監督はカトリーヌ・ドヌーブと実際に同棲するんです。
出会いは、映画「暗くなるまでこの恋を」
監督が10年越しに温めていた作品で、
ジャンポールベルモンドーとカトリーヌ・ドヌーブ出演。
作品は商業的に失敗するが、僕的には大好きな作品です。
「行く着くところは、死であるという情熱の上に築かれた陰鬱な愛の小説」
と、酷評された。
高校の頃観たのですが
毒を持ったコーヒーを飲まされるシーンは一生のものになりました。
ベルモンドーが「ぼくは 君のために 死んでもいいよ」と飲もうとする。
ドヌーブは「やめて」とコーヒーの入ったカップを床に落とす。
「愛とは苦しいもの 大きな猛禽のように僕らの頭上を舞い、
ぴたりと止まり、僕らを脅かす。
でもその脅威は幸福の約束でもあるのかもしれない。
君は美しいよ。
エレナ、君は美しすぎて、君を見るのは苦しみだ」
「昨日は喜びだと言ったわ」
「喜びでもあり苦しみだ」
美しすぎる女性との、恋はつらいものがありますね。
このセリフ、痛いほどわかります。
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