表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイドアウト断章  作者: 石藏拓(いしくらひらき)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

516/521

糖質の過剰摂取

糖質のとり過ぎの話


健康寿命は、男性72歳、女性75歳と言われている。

多くの人が80歳を前に、寝たきりや要介護になる「80歳の壁」にぶつかる。

その壁を越えるには、ただ長生きするのではなく、心も体も元気でいることが大切。


最近よく耳にするのが、

「嫌なことを我慢せず、好きなことをして生きることが、80歳を越える秘訣」という考え方だ。

たしかに我慢ばかりでは、心が先に弱ってしまう。


しかし、一つだけ見落とされがちな落とし穴がある。

それが 糖質のとり過ぎ。


糖質は体のエネルギー源として必要なものだが、使いきれなかった分は脂肪に変わり、

血糖値を上げ、動脈硬化や認知症リスクにもつながると言われている。

「糖尿病=甘い物の食べすぎ」と思われがちだが、実は一番の原因は、

日常のちょっとした積み重ねにある。


では、どれくらいで“とり過ぎ”になるのか。


一般的な成人なら、1日の糖質250〜300gは普通の範囲だ。

しかし、350gを超える日が続くと、明らかに多いと考えていい。


問題は、気づかないうちにこのラインを超えてしまうことだ。


たとえば、


ご飯1杯…約55g

ショートケーキ1個…約35g

ポテトチップス1袋…30〜50g


これにパンや甘い飲み物が加われば、簡単に350gを超えていく。


朝にパン、昼に麺、夜にご飯。

そこへケーキとポテトチップスを足す。

「たいしたことない量」と思っても、数字にするとかなりの糖質になる。

------------------------------

食事/食品名一般的な量(目安)糖質量の目安

朝:パン食パン6枚切り 1枚 (約60g)約25〜30g

昼:麺ゆでうどん or ラーメン 1玉 (約200g)約50〜65g

夜:ご飯白米 茶碗1杯 (約150g)約50〜55g

おやつ:ケーキショートケーキ 1個 (約120g)約25〜30g

おやつ:ポテトチップス1袋の半分 (約30g)約15〜20g

合計約165〜200g

------------------------------

高齢者の場合は、糖質を減らしすぎてもよくない。

筋力や体力が落ちてしまうからだ。

大切なのは、**“極端に減らす”のではなく、“とり過ぎない”意識**である。


我慢し続けると、反動でどか食いにつながる。

だからおすすめは、ただ一つ。


好きなものは我慢せず、ただし“毎日ではなく、どれか一つだけ”。


ケーキを食べる日はスナック菓子をやめる。

甘い飲み物を飲んだ日はご飯を少し減らす。

無理なく、調整するだけでいい。


80歳の壁を越えるには、心の健康と体の健康のバランスが必要だ。

「好きなことをして生きる」ためにも、体を守る最低限の知恵は持っておきたい。


今日の一口を変えることが、未来の自分を守る。

我慢ではなく、ちょっとした工夫でいい。

そして80歳になったとき、「おいしい人生だった」と笑える自分でいたい。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ