人生の終焉を迎えるベッドの中で、自分は何をしておきたかった
ベストセラー『7つの習慣』は、世界で数千万部も売れ、多くの人の生き方を変えたといわれています。その中に、忘れられない一行があります。
「人生の終焉を迎えるベッドの中で、自分は何をしておきたかったと思うだろうか。」
この問いかけは、少しドキッとします。けれど、だからこそ心に残ります。私たちの世代は、家族のため、仕事のため、周りを優先して過ごしてきました。ふと振り返ると、自分の「やりたかったこと」を後回しにしてきた時間の長さに、ため息が出ることもあります。
もし、人生の最後のベッドで思い返す時が来るとしたら——。
「あの人に、ありがとうと言っておけばよかった」
「一度でいいから、自分のための旅がしたかった」
「もっと心の声に正直になればよかった」
そんな後悔だけは、胸に残したくありません。
大きな夢でなくても良いのだと思います。「今日、好きな花を一輪買う」「会いたい人に会いに行く」「気になっていた本を開いてみる」。たったそれだけで、人生は静かに、でも確実に彩りを取り戻します。
残りの人生を数えるのではなく、「いま」から叶える小さな喜びを、ひとつずつ積み重ねていく。そうして迎える終わりの日は、「もう十分、生きたわ」と、そっと微笑める日なのかもしれません。
人生の終盤にこそ、“自分の番”が始まる。
その思いを胸に、今日を少しだけ丁寧に過ごしてみたくなります。




