表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイドアウト断章  作者: 石藏拓(いしくらひらき)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/512

冷静と情熱のあいだ~(3)冷静的な恋愛と情熱的な恋愛

冷静と情熱のあいだ~(3)冷静的な恋愛と情熱的な恋愛


好きで別れたことほどつらいものはない。

高校時代に好きだった女性と、私が東京へ上京するという理由で関係を自然消滅させてしまった。そのことを、ぼくはずっと後悔している。

主人公の順正が「出て行け」と言って、それっきりアオイと別れてしまった。

あれから数年が経過しても、彼女を忘れることなどできないだろう。なんとか会いたいと思った時に、ある約束を思い出してしまう。それは 「10年後の誕生日に会おう」 という約束だ。


このようなパターンは、テレビドラマ 「めぐり逢い」 が元祖かもしれない。

日時指定の約束は、恋愛映画でストーリーを盛り上げる効果的な要素となる。


10年後の約束が気になりながらも、人間として生を維持するために、お互いに他の相手と交際、あるいは同棲する。これを不健全とか清くないと言ったら、人間味がない。 むしろ、 忘れようとして新たな恋人を作ったのかもしれない。


アオイはミラノでマーヴと同棲を始めるが、9年経過しても結婚はしない。それは、アオイがマーヴを愛していないからかもしれない。マーヴとは 「冷静」につきあい、アオイは順正とは二度と関係を持たないと決めているが、順正への「情熱」 は消えない。


順正も10年後の出会いを意識したのか、フィレンツェで絵画修復の修行をしていて、イタリアで知り合った芽実と同棲している。 この物語では、 芽実が一番人気だろう。

篠原涼子が演じているが、とても活き活きしている。順正は芽実を二番目の彼女としたいが、芽実は一番を望む。しかし、二番目がかえって気楽な位置であることもある。(結婚したら別だけど。)順正も芽実とは 「冷静」で、彼の秘めた「情熱」 はアオイに向けられている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ