幽霊になって善業を行わないと天国へ行けない
1937年の映画『トッパー(Topper)』の詳細
詳細あらすじ:
登場人物と背景 コズモ・トッパー(ローランド・ヤング)は、ニューヨーク近郊に住む銀行の頭取。几帳面で堅物な性格で、妻クララ(ビリー・バーク)と共に規則正しい生活を送っている。 一方、銀行の大株主ジョージ・カービイ(ケーリー・グラント)とその妻マリオン(コンスタンス・ベネット)は、夜通しクラブやバーで遊び回る奔放な夫婦。彼らは高級スポーツカーで自由気ままな生活を楽しんでいた。
事故と幽霊化 ある日、ジョージとマリオンは車の事故で死亡。幽霊となった二人は、天国に行く前に「善行」を積む必要があることを知り、トッパーを更生させることを決意する。
トッパーの変化 トッパーはジョージの車を購入し、ドライブに出かけた先で幽霊となったカービイ夫妻に遭遇。彼らに引き込まれる形で、トッパーは次第に奔放な行動を取るようになる。マリオンの魅力に惹かれ、彼女とホテルに滞在するなど、これまでの生活とは一変する。
夫婦の混乱と再生 トッパーの奇行に妻クララは憤慨するが、執事にそそのかされて自らも魅力的な女性になろうと行動を変える。夫婦は混乱の中で互いを見つめ直し、次第に人間味を取り戻していく。
結末 トッパー夫妻の更生を見届けたジョージとマリオンは、ついに善行が認められ、天国へと旅立つ。物語は、幽霊による騒動を通じて人間の成長と再生を描いた、笑いと感動のファンタジー・コメディとして幕を閉じる。
この作品は、当時のアメリカで大ヒットし、続編『Topper Takes a Trip』(1939年)や『Topper Returns』(1941年)、さらにはテレビシリーズ化もされました。




