表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
423/428

大河ドラマの主役を辞退した男優

《某テレビ局・ドラマ企画会議室》

登場人物:

・制作統括P(60代・ベテラン)

・ドラマ部長(50代)

・キャスティング責任者(40代)

・若手プロデューサー(30代)


制作統括P

「……堤くん、やっぱり降りたか。」


キャスティング責任者

「ええ。昨日、事務所から連絡がありました。“第2子が生まれたばかりで、今年は長期拘束が難しい”とのことです。」


若手P

「そういえば、最近の現場でも“家庭優先で動いてる”って聞いてました。」


ドラマ部長

「それは仕方ないな。もう一線でずっと走ってきた人だし、50過ぎて家族の時間を選ぶって、むしろ自然だよ。」


制作統括P

「役者としての“義理”と、父親としての“責任”を天秤にかけて、家族を取ったんだ。かっこいいじゃないか。」


キャスティング責任者

「ファンの間でも、“素敵な決断”って好意的に受け止められてます。」


若手P

「でも、こちらとしてはどうしましょう? 主演は白紙です。」


制作統括P

「焦らずいこう。堤くんじゃないとできない脚本なら、脚本ごと寝かせる覚悟も必要だ。」


ドラマ部長

「むしろ今は、“子育て期の堤真一”が次に何を選ぶか、それを見極める目を持たないとね。人生観が演技に滲む人だから。」


キャスティング責任者

「一度、ご本人に会って話をしても?」


制作統括P

「……そうだな。何も頼まなくていい。『おめでとうございます』だけ伝えてこい。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ