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チップス先生さようなら その2 求愛する女性
チップス「なぜ私を?」
「愛してしまったの」
チップス「でもよりによって私と? (48歳と25歳の年齢差がある)」
チップス「はっきり言います。
ふたりの世界は違いすぎる。
今はいいかもしれないけど。きっと後悔することに!」
「そんなことありません」
「僕は君の恋人にはふさわしくない。友人では?」
「どちらも いや」
「じゃ?」
「夫よ」
「ご冗談を。僕は教師を天職だと思っている。
だからロンドンに来てあなたの女優業にはつきあえない」
「それでいいの。わたしは教師の妻以外になる気はないの」
「悪ふざけを」
「本当です」