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(21)マフィアのボスになった日本人

(21)


ケイコが尋ねてきた。

「ジョー親分って本当にいるんですか?」

「新聞にも掲載されていますね。

衛藤健は日系アメリカ人として初めてマフィアのボスに昇りつめた男。


父・衛藤衛は、

大分県竹田に生まれて、大正6年に日本政府から、

日系アメリカ人の実態調査を命じられ、カリフォルニア州に派遣された。

現地の日系人の荒んだ状態を目の当たりにした衛藤衛は、

日系アメリカ人を救済するために、ストックトンで教会を開いたの。


ストックトンで生まれた衛の長男・健は

家出してニューヨークのイタリア人街リトル・イタリーの賭博場で働く。

衛藤健は賭博場でのカードさばきが絶妙で、

あっという間にマフィアのボスに重用された。


太平洋戦争が始まると、

日系人の強制収容命令によりアイダホ州のミニドカ収容センターに収容される。

大戦中に衛藤健は日系二世部隊として従軍するの。


戦争が終わると、

カルロ・ガンビーノ(映画『ゴッドファーザー』のモデルのひとり)と会って、

マフィアの一員になり、マフィアのボスへと出世する。


1980年8月、シカゴ郊外のメルローズパークのホテルで不法賭博を開帳中にFBIの手入れを受け、

逮捕され有罪になった。

保釈中にシカゴ北部のボス・ヴィンセント・ソラノから殺されかけて、FBIの保護下に入る。


2004年1月23日、ジョーはジョージア州で死去したと報じられてるわ」


「『バラキ』って映画観ましたが、同じなんですね」


「そうね。二人共にマフィアを裏切ってFBIの保護下に入ったわね」



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