(18)カサブランカでの朝食が、これだとはね
(18)カサブランカでの朝食が、これだとはね
一九四二年十一月二十六日連合軍がカサブランカを侵攻した。
連合軍がカサブランカを占領した。
リックは、在モロッコのナチス・ドイツ要人の暗殺計画を陰から見守り、
ナチス要人を殺害した夫婦のロンドン脱出を助けたので、ロンドンに渡った。
サムは米国に帰還して軍に志願した。
占領後の翌日の朝のカサブランカ。
ホリーが歌う 「私は、いつも旅行中。
それが、私のディスティニーなのよ」
(注:メロディーは「ムーンリバー」)
連合軍の爆撃でカサブランカが陥落した。
ホリーが港の避難施設でスープを飲んでいると、
一緒に避難していたシニョールが声をかけてきた。
いつものホリーの磁石に吸い付けられるように、
シニョールは言った。
『カサブランカでの朝食が、これだとはね。
行くところがないなら、うちに来ないか?』
シニョールは南米の富豪だった。
ホリーは、カサブランカで朝食をして、
シニョールと南米に行った。
南米を旅行して、ホリーは、カポーティに絵葉書を出した。
ブラジルは、きったないけど。
ブエノスアイレスは最高。
ティファニーじゃあないけど、大体ね。
大金持ちのシニョールと知り合いになっちゃった。
愛かって?そうかもね。
ともかくどこか住むとこを探してるの。
シニョールには奥さんと七人のおチビちゃんがいるんで。
決まったらお知らせするね」
本当の目的はナチの南米拠点リサーチだけどね。