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ジェイン・オースティン(2)作風

ジェイン・オースティン(2)作風


6作しか長編小説を残していない。


著作年代順にすると


分別と多感(Sense and Sensibility、1811年)


高慢と偏見又はプライドと偏見(Pride and Prejudice、1813年)


マンスフィールド・パーク(Mansfield Park、1814年)


エマ(Emma、1816年)


ノーサンガー僧院(Northanger Abbey、1817年)


説得(Persuasion、1818年)


自費出版されて、死後に高い評価を得るようになる。


作品の特徴は後半に一気に面白くなる。


最後のもりあげで

彼女の作品に、かなうものは少ないだろう。


それまでの単調な退屈には我慢を強いられる。


我慢の蓄積が最後の放出となる。


まさに登山の苦痛をしいられる。


彼女は実体験しか書けない。


他の方の評論から同感に思うことは


健全な家庭小説


諸人物は、それぞれの性格の枠の中に

極めて明瞭に捉えられ、あざやかに描き別けられている、

生きている。


バージニアウルフは言う

「説得」には何か特別の美しさと特別の退屈さがある。


サマセット・モームの評は以下に


「私はジェイン・オースティンが英国の最も偉大な小説家であると


主張しようとは思わない。・・・彼女は完璧な作家なのである。


確かに彼女の世界は限られており、彼女が取扱うのは地方紳士、


牧師、中産階級の人達の狭い世界である。


しかし彼女ほど鋭い人間洞察力を持った者が、


彼女以上に精妙かつ適切に


人間の心の奥底に探りを入れた者が、あったろうか。・・・


彼女の物語には大した事が起る訳でなく、おおかた劇的な事件は


避けられているにもかかわらず、どうしてそうなるのかは私にも


判らないのだが、次には何が起るのだろうと知りたい気持ちに促されて、


次つぎと頁を繰らずにはいられない。


これは小説家に欠くことの出来ない才能である」


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