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その15 コマツブルドッグ


東京事業所は大赤字だった。

社長が所長を首にしたいわけだ。

僕の前職の営業マンは独立して辞めたらしい。

システム会社は技術者社員が10名になって初めて採算がとれてくる。

技術者5名では赤字なのだ。

常駐している技術者は2名。

残り3名は、社内失業者と言う派遣できない社内待機社員。

あだ名で、コマツブルドッグ(33歳)、ウスバカゲロウ(27歳)、

ボンタン飴(25歳)。

コマツブルドッグは「シーケンス」という特殊なプログラム言語しか

経験がなかった。産業機械で使う言語だった。

事務系が多い大手ソフト会社からお呼びがかからない。

しかもコマツブルドッグ奥さんが精神を病んでいて、

家と会社を行ったり来たりしていた。

所長はシステムオンチなので、コマツブルドッグを営業として使っていたが、

実績が上がらない。

営業として入社してきた僕に冷たい視線をあびせ、非協力的な態度だった。

僕は、コマツブルドッグを大田区にあるマイコン制御の仕事をする会社に派遣した。

目黒駅からバスで会社訪問を行い、なんとか受注できた。

中小企業だが、驚くべき仕事を行っていた。

自衛隊の対戦車攻撃用ヘリコプターにからむ仕事なのだ。


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